我が家がいつも食べるのは「中国産の鰻」で、十分美味しいと思うし文句はない。
しかし
それを家でどう仕上げるかで随分変わるのを今回体験しました。
今回はいつもと「違うタレ」にしたのと、粉山椒ではなくて「粒山椒」を使ったこと。
いつもの中国産の鰻で、これは美味しいと思うし、全く問題がないのだけれど、今回は「全く違うもの」を食べた感じ。
そもそもタレが甘すぎるのね。それなのにしっかり掛けてしまったし、なんじゃこれ?みたいになってしまった。蓋を開けた時にうな重らしい香りが無いし、見た目も悪い。(┰_┰)
それと近年、我が家で気に入ってる「粒山椒」ですが、これが噛んだ時にプチッと弾けて美味しいなんてもんじゃない。ところが鰻に使うと粒山椒がどこに行ってしまったのかもわからないし、気がついたら山椒の風味がしてくるみたいな。
やっぱり鰻って「蓋を開けた時の香り、食べる前の匂い」だけでも美味しいじゃないですか。でも今回はそれがないような鰻。使った鰻はいつもの鰻なのに。
もしこの鰻を「お店」で食べたとしたら、もうこのお店はやめようねと話になるレベル。
しかし「タレと山椒」だけでこれだけ変わるとは思いませんでした。
やっぱり山椒は粉山椒ですね~~。粉山椒だからこそあの良い香りが最初に食欲を刺激するのだろうと思う。
でも山椒って難しくて、新しい山椒の瓶を開けても、山椒の香りが飛ぶのが凄く早いのね。だからいつも冷凍庫に入れているのだけれど、それなら大丈夫ということも無いみたい。決して高くないものだから「頻繁に新しいものを使う」のが良いにしても、私もヨメさんも古い人間だから「全部使ってないのに捨ててしまう」なんて出来ない。
また「胡椒」ってやっぱり使う直前にゴリゴリ削ったほうが香りが豊かですよね。
山椒ももしかしたら同じだろうと思って、ゴリゴリ削るタイプを探したんですよ。そうしたら日本で売っていた。
アマゾンね。
これも冷凍庫に入れておくのだけれどだとやっぱり「香りが持続する」ような気がして良いと思う。詰替え用の山椒は安いしそれとセットで買っておけば半年、一年は美味しい生活が出来る。
やっぱり湯気に乗って登るあの山椒の香りがあるから山椒の意味があるんですよね。
でも今回はそれを使わなかった。(┰_┰)
そういう意味では、我が家は「麻婆豆腐」を作る機会が多く、つまり「花椒(ホアジャオ)」も無いと困るのですが、ホアジャオもちょっと古くなっただけで香りが飛んじゃうのね。でも我が家では花椒の香りより「痺れ」を重視しているからそれでも良いと思うのだけれど、ある時、プロが「花椒油」を使うのをユーチューブで見た。
これも探してみたらShopeeでも普通に売っていたので買ってみたら、「香りをつけるのには花椒油」が良いと思った。でも強烈な痺れは無いので、普通に花椒を使って、最後に花椒油で香りをつけるといい感じになるのがわかった。
問題は、我が家ではこれを「麻婆豆腐」を作るときにしか使わないこと。だから小瓶を買ってもなかなか減らない。でも「香りが飛ぶ」感じは無いので良いと思う。
しかし今日の経験はよい経験になりました。
細かいところまで気を使わないと美味しいものって食べられないというアタリマエのことに気がついた。
お刺身やお寿司もそうですよね。
醤油が美味しくなかったらそれだけで台無しになる。
今回は、お刺身を食べるのに使ったのが醤油だと思ったらソースだったみたいな大きな違いがありました。(笑)