アメリカや中国に、実際にどんな変化が見えるのか調べていますが、ユーチューブで「現地の情報」を見てもいろいろですね~。
これから「景気も悪くならない、株価も上がるだろう」という楽観論はさすがに聞こえてこないけれど、「悪くなる」にしてもやっぱりそれをリポートする人によって温度差がある。
アメリカで生活する人の目として私がよく見るのはこのユーチューバー。日本人です。
やっぱり「目に見えて景気が悪くなった」とは言っていないものの、「悪くなる予兆」はいろいろあるし「生活者が財布の紐を締め出した」のは間違いがない様子。
彼女は「発表された統計」もだしてくれるので理解がしやすい。
これから「景気が悪くなると思うかどうか」。ちゃんとX軸の「年代」を見て、その当時の世界情勢を思い出しながら見てくださいね。
「収入が上がるか下がる」の予想。
「インフレになるかどうか」
彼女は動画の中で「多くの会社の動向」も話していますが、こういう「生活者がどう考えているのか」って重要で、私は昔から「景気は皆の気持ちの持ち方で変わる」と思うし、まさに「景気の気は気」でそれによって景気が動く。
で、皆が「これから悪くなるだろう」と思えば、「支出は減らす」のが当たり前で、それが現実的な「売上の落ち込み」として出てくるし、それが見えだすとどんどんそれが広がって恐ろしいことになると思う。
中国の現地の動画を見ると「製造業、輸出業に従事している人たち」からの動画は悲惨なんてもんじゃなくて、それは嘘とは思わないけれど、「世界に対して大げさに窮状を訴える」のは毎度のことでそのまま信じようとは思わない。
ただ実際に中国からの輸出は激減しているのは間違いが無いようで、注文がないのはまだしも「契約済みのものがキャンセル」されたり、「すでに貨物として船に乗っているもの」「アメリカに着いて通関待ちの商品」もとんでもない量で、「高い関税を払えない」状況は広がっている様子。港には「輸出側も輸入側もコンテナが山積み状態」で、【廃棄される商品】も増えている様子。
また流通に使われる船舶やトラックも遊ばせるわけにはいかないので「他に回す」ことが進んでいて、もしトランプ関税が良い方に戻ったとしても、物流は簡単に戻せないと。
クリスマスはまだ先ですが、「アメリカの景気を左右するアメリカ最大のクリスマス商戦」の為の商品はすでに発注済み、生産中でしょうし、そこに「キャンセルの嵐」が吹いているわけで、どうなりますかね。
「解雇の波」が押し寄せるのも【これから】のはずで、悪いことばかり考えてもしかたがないけれど、「何も準備をしない」ということはありえない。
アメリカって昔とは変わったにしろ「日本人みたいな貯蓄型ではない国民性」があるし、景気のブレは大きく出るからこれからが怖いと思う。
それはオーストラリアも同じで、世界の景気が落ち込むと怖い。
オーストラリアって「昔から投資の対象とされる」事が多く、それはオーストラリアドルも同じで「高金利政策」が長く取られていた国。だから世界の様子がおかしくなって「リスクオフ」となると「オーストラリアドルは売られまくる」のね。それは日本円とは逆で「リスクオフ」となると日本円は買われて円高となる。
ここで毎度の余談ですが、オーストラリアでは「給料は2週間毎に支払われるのが普通」で、私の(零細)企業もそうしていました。そして「退職金、ボーナスなどは無い」のが普通で(これは私の会社も同じ 笑)、「それに合わせて生活する人が大半」なのね。私がそれを知ったとき、「仕事を失ったり給料が入らなかったり減ったらどうするのか」と本当に驚きました。なんせ「貯蓄をせずに使え」という「インフレ大国」なわけですし。
お金をATMで下ろすことが多いですが、ATMの周りには「計算書のスリップ」が大量に落ちているのね。ある時、それを何枚も拾って見たことがあるのですが、「下ろす金額が非常に小さい」のと「残高がほとんどない」ケースが非常に大きかった。これは日本では考えられないと思いましたっけ。
日本って歴史的に農民が多かったし、武士階級にしても「年俸」なわけで、どうしたって「1年を通してお金のやりくりをするしかない」わけで、なおかつその年収にも変化が出ることがあるから「やりくり上手になった」のは間違いがないと思う。でもそういう経験がなくて、まさに「日雇い、日払い」みたいな生活をしていたらどうなるのか。恐ろしいですよね。
でもオーストラリアは「社会保障は手厚い国」で、失業保険も「掛け金はない」し、理由をつけて引き延ばせば「一生、失業保険を受給できる」のね(今は知らない)。そういう「働かない人たちばかりが普通に生活する街もある」くらいで、でも失業保険は65歳で打ち切り。そしてその後は「年金を受給」する。年金も基本的には掛け金がないのと同じレベルで、プラスアルファを得るための年金の加入も義務付けられたけれど、日本とは全く想像できないくらい社会保障が厚い。(今は知らない)
定年退職とは「ハッピーリタイアメント」で、「まだまだ働かいないと生きていけない」なんて聞いたことがありませんでした。また「老人ホーム」に入るもの「老齢年金内」で入れる。前にも書きましたが、「医療費」も「公立病院に行けばほとんど無料」。
ただし、経済も発展してきて生活が向上してくると「そういう最低限の国のサービスじゃ満足できない」という層も増えるわけで、より多くの年金がもらえるようにしたり、良い私立病院で治療を受けたいという人も増えて、そういう人向けのサービスや保険も増えた。
そういえば「シングルマザー」ですが、そういう友人もいましたが「下手に働くより政府の保障を受けたほうが良い」と聞いたことがある。また「離婚も多い国」ですが、日本では「慰謝料は少ない」「約束された慰謝料が支払われない」なんてことも多いですが、オーストラリアは「慰謝料分を政府が支給する」のね、で「慰謝料を支払う側」は【税金として課税される】というシステム。これは私の会社の男性スタッフから聞いた話で、彼は慰謝料分の課税増があった。でもま、それは「そういうシステムも存在する」ということなんでしょう。
こういう社会保障が厚いのは「国民としては嬉しい」ですが、そのかわりこういっちゃ悪いですが、「お金に関しては馬鹿になる」なんてことも起きていると思う。「有り金を全部使ってしまうような生活」をしても生きていけるんですから。
で、話は戻って、私がリーマン・ショック時に驚いたのは、3~4ヶ月の間に「オーストラリドルの対円相場」は【半分】になったのね。1割2割為替が変わっただけで大騒ぎするのが普通なのに、「半分になる」ってどれほどの恐怖か。それも短期間で。
まさに私はその波に飲み込まれたわけで、不動産市場も直撃を食らって、私の資産は「円建てで計算すると4分の1」になって、私は【もう終わった。日本にはもう帰れない】と思ったのは何度かブログに書いた通り。
上に出したいくつかのグラフを見て恐ろしいと思うのは、「悪い数値がリーマン・ショック時、コロナショック時」に非常に近いということ。
ただそれは「生活者の予想」なわけで、実際にどうなるかはわからない。
私にしてみると「大型台風の上陸前夜」みたいな感じです。
それにしては「株式市場は結構強気」なのが不思議。
ビビってもしょうがないし、「大混乱はチャンス」と考えて積極的に立ち向かおうと思います。
ただ「大混乱が起きるという前提で投資戦略、行動方針を決めるのは危険」で、その場合、「大混乱が来なかったら大きな損失が出る」ことになるから。「俺は将来を読みながら先手を打つのだ」なんて息巻いても、結果的に「オッチョコチョイが馬鹿を見た」なんてことも良く起こる。
だからやっぱり「動きを見ながらそれに着いていく」事が重要で、何が起きても「すぐに対応できる準備」と「シミュレーションをしっかりしておく」ということじゃないでしょうか。
「動きを見ながらそれに着いていく」ということは「変化に飲み込まれて流されていく」ということではないわけで、「良くなれば積極的に攻める」「悪くなれば躊躇せずに逃げる」という行為を積極的に仕掛けて、「どんな風に世の中が動いても利益を得る」ということ。
特に日本人は「投資の世界では買うことしか知らない」と言っても良いし、そういう風に「長い年月を掛けて教育され、そういう常識が醸成されてきた国」だから注意が必要だと思う。
私はまさにそれは「サファリパークの中で飼われる動物」と同じ状況だと思うし、やっぱり私は「日本人投資家に必要なのは野良犬の視点」だと思っています。というか「野生に帰る」ことが重要で、それが「この世の生命の原点」のはず。
株式やインデックスを「買ってホールドし続ければ良い」なんてのは、世界の野獣から見れば「カモ以外の何物でもない」のを理解すべきで、「野鳥の大きな群れ」も捕食者が近づいてきたら「皆が逃げるのが当たり前」で、ボケ~~~~っとその場に佇むことはないじゃないですか。
つまり、「株式市場は崩れる」という環境になれば「世界中の野獣が一斉に売り浴びせてくる」ということ。ここが理解できない人もいるみたいで、「市場が崩れる」ということは「株を持っている人が損失を出す」だけじゃなくて、「空売りが大きく増える」という意味でもあって「下げ相場で利益を得ようとする人たち」がどっと増えるのね。どうもこういうシステムになっているのを理解していない投資家が日本人には多いようで、これもとっても異常だと思う。そしてそれは「歴史的なバブルの崩壊では必ずそれが起きている」んじゃない?そういう意味では、株式投資の神様と言われるウォーレン・バフェットは「値崩れが起きる前に多くの買い持ち株を処分して現金化を進めた」なんてのは流石で行動が早い。
というか「相場には常に買い方と売り方が存在する」から【値が決まる】わけで、それは「生き残りをかけた戦いが常に起きている」ってことじゃないかと。
だから「危ないときには逃げる」のが当たり前で、それができるようになったら「ボケーっとしている獲物を食う」ことも考えるべきじゃないかと。
いや、そんなことをしたくないと思うのも自由。「何も食べずに生きていける」ならいつまでもそうすればよいと思う。
これは「弱く見える鳥たち」でさえ同じで、その鳥の群れは「水がある場所でなにをしているのか」を考えるべきで、彼らも捕食者として小動物を追いかけ回し食べまくっているんじゃない?
そしてその食べられる小動物も同じことをして生命を繋いでる。
だからといって、我々が捕食者としてトップに君臨するべきだというんじゃないんですよ。
でもそのシステムは生命である限り逃れることはできないシステムなわけで、それを理解する日本人だからこそ、「いただきます」「ごちそうさまでした」と手を合わし、そして「もったいない」精神も育ったし、「命に感謝することも忘れない」んじゃない?だから日本中には【謝罪と感謝を表する為】の「XX塚」や「XX神社」も多いんでしょ。
相場が崩れるときに「ショートして利益を出す」なんて、食べるものが減って泣いている人たちから「最後のオニギリを奪うような行為」だけれど、それはそういう場に存在する全ての市場参加者が「同じ」なわけで、いつか自分も「奪われるだけの存在となる」かもしれない。
「生きる」ということはそういうことで、そういう【戦いが嫌】なら、そういう世界に足を踏み入れるべきじゃないと思うのね。
でも私の本音は、世界中の人が「買ってホールドし続ければ良い」と考えてくれたら何よりも嬉しい。(笑)
投資をしようと考える時、自分は「引越荷物を自ら背負って養豚場や養鶏場に入っていく豚や鶏だ」と想像してみるのも良いと思う。
株式だろうがインデックスだろうが、あるいはFXのデイトレをやっていようが、「相場の原点」を知ることが重要だと私は思っていて、もし相場の世界をより知りたい、自分の考え方で本当に大丈夫なのか気になる人は、まず、「石原順氏」の考え方を知るのは良いと思う。
私は彼を何度もブログで紹介していますが、私と考え方が非常に似ていて、だから彼を推すのかもしれないけれど、今までこういうことをいうプロって私は全く知らないんですよ。
私は昔から「他人と同じ考え方をしない。ユニークであることが重要だ」と考えてきたし、いつも「変人扱い」を受けたし、でも弱小の零細企業ってそうやって「ニッチな世界、細い道」でも探して進むしかないのね。表通りを肩で風を切って驀進する「大手」と戦っても勝てるわけがないんですから。
だから相場にしてもデイトレにしても同じで、頭をまっ皿にして新たな道を探してきたし「ダボは異常だ」と言われるような手法も取ったり、今じゃデイトレなんて当たり前ですが、昔は「ゴミ拾い」と馬鹿にされたんですよ。その時代の前は株式投資でしたが「空売り、短期売買なんてとんでもない。株主としての責任感を持って株式投資をすべし」と誰もが当たり前に言う時代だった。
今、FXの場合は「5秒足チャートを見てトレードする」なんて手法を使っていますが、これだって「一般的に言えば異常」なのね。「5秒足チャートが存在することさえ知らない(自分でそう設定するだけ)」人も多い。私も去年の今頃はそんな5秒足でトレードなんて考えたこともなかった。でもある有名FXトレーダー(スキャルパー)のトレードの生配信動画を何十時間、何百時間も見て彼を私なりに分析して気がついたのは「5秒足で動きを見ながらトレードするのが良い」ということだったんですよ。
私はこの何十年、デイトレを始めて30年ぐらい経ちますが、「5秒足チャートを見る」なんて狂ったような話は一度も聞いたことがない。(1ティックチャートでトレードする特殊な人達は存在する)
だから、私は「異常で良いのだ」「異常だから良いんだ」とずーっと考えてきて、「私に同調する人なんていない。私と同じ考え方をする人はいない」と思ってきたのね。
そんな時に偶然知ったのがこの「石原順氏」だったんです。私より若いけれど彼はプロの世界に長年、生きてきて「歴史も見てきている」のね。で、そんな彼が言う彼の基本的な相場に対する考え方が私と同じなのには本当に驚いた。
私は昔から「予想はしない。予想するから間違える」とブログにも書き続けてきましたが、彼も同じことを言う。
じゃ、どうするのか。それは「流れに乗るだけ」だと。
こういう事を言うプロって本当に珍しいと思う。世の中では「予想が上手い人がプロだ」と誰もが信じている。じゃ、そういうプロは勝てるのか?と聞きたい。そもそも相場の世界は「そういうプロたちが買い方と売り方に別れて戦う場所」なのを忘れてやいませんか?と私は聞きたい。
つまり投資の世界は「戦場」なわけで、関ヶ原の戦いで「豊臣側」と「家康側」が大決戦をしたのと同じ。で、【どちらに着くべきか?】と考えるのが一般投資家だけれど、関ヶ原の戦いで有名な「小早川」を思い出して欲しいんですよ。彼は「家康側に着いた」はずなのに、決戦が始まっても行動を起こさなかった。一体、小早川が何を考えていたのかわからないけれど、家康に脅かされて家康側として動き出した。もしかすると彼は「勝つ側に着こう」と考えていたかもしれず、その視点こそが「投資家にとって重要な視点」だと思うのね。「自分の命と一族、家の将来が掛かっている」から真剣そのものだと思うけれど、株式投資も同じだと思うんですよ。
でも多くの投資家にはその真剣さがない。理由は簡単で「小さなお金でスタートしているから」だと私は思う。だから「ショートすること」を知っていたとしても「売ってみようか?」みたいな感じで、それに失敗しても大勢に影響はないのね。でも本人も「こういうことの積み重ねでうまくなる」なんて思っているわけですよ。でもそれでうまくなることはないと私は思う。「流れを読み、それに乗る」ということは良いことだけれど、「真剣味」が次に必要になるってこと。これはスポーツだって何だって同じじゃないですか。真剣さなくして上達できるスポーツは無い。
「流れに乗れ」というのは相場の世界では昔から言われていたことでもある。「相場のことは相場に聞け」ということはそういう意味。そして「トレンドが何よりも重要」というトレーダーも多いし、海外では「Trend is friend」なんて言い方もされる。
でも「予想をしても無駄」とはっきりいうトレーダーもプロも私は知らなかった。「トレンドが重要」という人でも「トレンドを予想したりする」わけで、私も石原順氏も「そういう予想さえ必要ない」という考え方なのね。
それでも「ファンダメンタルズ分析は意味がない」ということでもないのね。それは石原順氏もファンダメンタルズ分析はしっかりやる(私はしない。というか難しすぎて出来ない)。ただし、それは「その分析を通して相場の動きを予想するのではない」のね。【投資対象を選ぶためにファンダメンタルズ分析をする】のであって、実際の売買は「一切の予想を排除する」わけです。売買は機械的に行う。
それは特大大手の機関投資家たちでさえ、ファンダメンタルズ分析を中心にするにしても「売買ポイントはチャート分析をするのが普通」と言われているわけで、「予想をしない。流れに乗るだけ」という考え方は決して異常ではないと思う。
そもそも考えてみてください。デイトレは1時間の内に何度も売買するけれど、その1時間の内に「ファンダメンタルズのどんな変化があるのか」ってこと。「変化はない」と言ってよいはずで、でも「値は上がったり下がったりトレンドを作ったり止まること無く動く」じゃないですか。なぜか?それは「売手と買手の力関係が刻々と変化するから」ですよね。
そしてそれは1時間でも1日でも1週間でも1ヶ月でも同じことなのね。「売手と買手の力関係でのみ、相場は動く」という事実に変わりはない。だから、その力関係を見ながら売買すれば良いということでしかないし、それはデイトレも長期投資も同じだという考え方です。
ここで何よりも重要なことは「買う理由、売る理由」をどれほど深堀りしても【相場の行方はわからない】ということ。
たとえば下の2つのチャートですが、時間軸が違います。一つは「週足」で8年間の動き。もう一つは100ティック足で30分の動き。どちらがどちらだかわかります?
ま、見るべきところを見ればどちらが週足、100ティック足か簡単にわかるはずですが、この中で利益を出そうとした場合、「何を見るのが重要」なんでしょうか。
例えばこれは?これはある銘柄の「月足で35年間の動き」です。
これが相場の世界なわけで、「買ってホールドすれば良い」という考え方が「ある特定の銘柄のある特定の時期の話でしかない」のが想像できませんかね。
と同時に、これらを見れば「勝つためにはどうすれば良いのか」も頭に浮かんでくるはず。
そんなこともこの石原順氏の動画を見れば、「自分の考え方として定着してくる」と思います。彼は過去から多くの動画をだしていますが、同じこと、しかし重要なことを繰り返し話していますから、彼の動画を5つ6つ見るだけで「彼の考え方、売買手法の大筋」は理解できるはず。
そして初めて「スタート地点に立つことができる」ということだと思います。