ヨメさんの誕生日は「SOU Omakase(和食店)@Gardens Mall」でお祝い やっぱり良い店だと思う

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ヨメさんの誕生日祝いですが、「どこに行きたい?」とヨメさんに聞くとかなりの確率で返ってくるのが「SOU Omakase(和食店)@Gardens Mall」です。

我が家はみんなこの店が大好きで、シドニー在住の次男坊夫婦も同じ。でもねぇ、この店ってマレーシアの日本人の中では「全く注目されていない店」なのね。噂を聞いたりブログで読んだこともない。

前回、行ったのはいつだか忘れましたが(ああ、今年の元旦だった。その時のレポート)、かなり変わった様子。メニューも「コース料理が主体の店」なんだけれどアラカルトも増えていた。

今回はコースもその中で選べるものも3人、皆、同じのものを頼みました。「鮑コース」ね。でも鮑と言っても最近、世界中に出回っている(多分)韓国産の養殖鮑で非常に小さくてインパクトは無いのだけれど、「一人前」としてはそれが良いんでしょうね。だからどこでもそれを使い出した感じ。

本当に行く度に「コスト削減しているのがわかる店」なんだけれど、それでも我が家がこの店が好きなのは「職人気質をしっかり感じる事ができる」からなのね。「手抜きはない」どころか一品一品に【ここまでやる?】みたいな真剣さをいつも感じるから。でも「素材は?」というと昔に比べるとかなり落ちてきているけれど、この店は「大幅な値上げはしていない」からこれもまたしょうがないのだろうと思う。

まずはビールで乾杯。サントリーモルツだけれど、何故か美味しい感じがした。グラスやビールの温度や注ぎ方が違うのかなぁ。それはわからず。^^;

一番最初に出てきたのがこれ。パプリカ、パプリカのムース、生雲丹とイクラ。インパクトは無かったどころか「え?これ?」と思ったくらいなんだけれど、パプリカもこんな美味しく料理できるんだと驚くほどムースが美味しかった。出汁の効いたジュレも良くて、手をかければ何でも美味しくなるんだと思った。

湯葉のお刺身。これは私はさほど興味がないのだけれど、ヨメさんが美味しいと喜んでいた。湯葉のお刺身なんてマレーシアで他の店で食べことはなかったかもしれないから良かった。

焼き牡蠣、ホタルイカ、そしてかき揚げだけれど、これも見た目は全くインパクトがないのだけれど、焼き牡蠣の美味しさには皆がびっくり。焦がしバター、焦がし醤油の焦がし具合が絶妙でパリッとしていて、牡蠣の火の入り具合もたいしたもん。焼き牡蠣なんて家でもできるし日本では「牡蠣小屋」とか「海産物ビュッフェ」では定番のなんてことのないものだけれど、ちゃんと作るとここまで美味しくなるのかと思った。

ホタルイカも小ぶりなホタルイカで寂しい感じはしたのだけれど、一番最初にホタルイカを食べた息子が大絶賛。彼はホタルイカが好きでマレーシアでも「ホタルイカの沖漬け(冷凍)」が手に入るし結構、家でも食べるのだけれど、「全くの別物」だと大喜び。確かに私も食べてみると美味しいのは間違いがなくて、一体、今までマレーシアで食べてきたホタルイカってなんなのかと思った。

ラムの和風シチューみたいな。私とヨメさんはオーストラリアで「(マトンじゃなくて)ラムで恐ろしい臭さを経験」してからラムと言えどもあまり好きじゃないのだけれど、ラム大好きの息子は美味しいと言っていた。確かに臭みは一切なくてこれならラムも良いと思った。でも「甘すぎた」。

サワラと筍のお吸い物。やっぱり「出汁の美味しさ」が我が家でどれほど頑張って真剣に取っても違うのが明白。私は「サワラ」はあまり好きじゃないのだけれど、やっぱり美味しかった。筍も良い味が出ていて、やっぱり家で買って食べる「湯で筍」や「缶詰の筍」とは全く違う美味しさ。これが本物の筍だと思った。それとやっぱり「三つ葉」って重要で、三つ葉は我が家でも常時欲しいのだけれど、なぜかマレーシアでの栽培はうまく行かない。途中まで伸びるのだけどなぜかそこで止まるのね。ゴールドコースト時代は「周年栽培」に成功していて、ほっといてもどんどん増えるから良かったのだけど。だからマレーシアでは時々「日本からの空輸便」を買うのだけれど、持ちが悪いからなかなかうまくいかない。それは「大葉」も同じで、マレーシアで育てることは可能なんだけれど美味しくないから栽培は止めて、日本からの空輸便を買っています。

そしてお刺身。赤貝、マグロの赤身の漬けとカツオの炙り、マグロ大トロ、真鯛。赤貝はやっぱり「生きている赤貝を捌いたもの」がはっきりわかる美味しさで、我が家が買う「冷凍もの」や「スシロー」で食べた赤貝とは全くの別物。本当に美味しいと思った。またマグロの赤身とカツオの「食べ比べ」ってやったことがないので、これも良かった。マグロの大トロと真鯛はまぁまぁ。また「桜カイワレ(ピンクのカイワレ)」が良い仕事をしていたと思った。我が家も「カイワレ栽培」を再開しようか。8日目には収穫できて簡単だし、私は大根おろしを使う場面でカイワレを使うのが好きなんだけれど、いつも使うわけじゃないから栽培してもいつも半分以上は駄目になって捨てちゃうのね。でもやっぱりあったほうが良いもんね。

鮑のお刺身。オーストラリア時代は「鮑が激安」で、BBQはもちろんのことヨメさんの大好物だし、手のひら大の鮑を良く買って食べていたので、この小さいのを見るとやっぱりテンションが下がってしまう。でも「一人前」と考えるとこの量で十分。美味しかったのが「キモ醤油」で、自分の家で作る時には「肝を潰して混ぜる」ぐらいのことしかやらないけれど、この肝醤油の肝は「昆布もすり潰して練ってあった」のね。やっぱりそこまでするとまるで「別物になる」と思った。美味しかった。

そして和牛。長芋のすりおろした物とワサビは良いと思った。でもマレーシアのローカルに味付けを合わせているのか、これもちょっと「甘い」と思った。

そしてお寿司。マグロの中トロ、シマアジ、穴子。これは私の大好物の「三種の神器」みたいなもので、嬉しかった~~。そして美味しかった~~~~。この店のお寿司の握りはかなり小さかったのだけれど、若干大きく変えたような気がする。普段、食べるにはこのレベルじゃなくても私は満足で、だから「スシロー」には大きな期待があったのだけれど、やっぱり全然駄目でがっかりでした。

そしてデザート。桜の花のジェリーと梅のシャーベット。そしてメロン。メロンは家で食べるのとはレベチなのは当たり前として(笑)、春を感じさせる桜と梅のコンビネーションは良かった。実は私は「桜の花」が大好物で「塩漬けの桜の花」も日本から買っているほど。桜餅も大好きだし、桜の花、香りがあると「日本で過ごした子供の頃からの思い出が蘇ってくる」のね。海外では尚更で、桜の花が出てきたのは嬉しかった~。

とまぁ、一つ一つ紹介したけれど、「これはちょっと・・・」なんて思うものはこの店で出されたことは一度もないし、味付けの好みの微妙な差はしかたがないにしても、私はいつもこの店の「職人気質」には感服するんですよ。それも「高級店にありがちな上から目線やウンチク」みたいなのは皆無で、「私達、客にどうやって寄り添えるかを常に考えている」のが伝わってくるのね。これは私も実家が飲食店だったし、親から多くを学んだけれど、やっぱり基本はそこなのね。決して「良い素材、料理の腕」が重要なのじゃなくて、【どうやって客の笑顔を引き出すか】それのみが重要と言って良くて、この店には「それがある」といつも感じるし、だからこの店が好き。

そしてコース料理を頼むといつも必ずどこかで出てくる「折り鶴」。本当に小さな折り鶴なんだけれど、これが必ず出てくる。私はそこにも「店の思いを感じる」わけです。スタッフや板さん達も良い感じで、この店の「ポリシー」はかなりしっかりしていているのがわかる。昔からいつ行っても半端じゃなく暇な店で、レントも高い場所でスタッフの人数も多いし、どんなオーナーなのか非常に気になります。

今回はヨメさんの誕生祝だったし、こういう特別な日は「お酒にもケチらない」のが我が家のお約束。普通のときなら「控えよう」となる我が家ですが、今回はそれはなし。(笑)

マレーシアって「お酒が異常なくらい高い」のね。罰金と同じで、「食事に行って調子に乗って飲む」と「酒代がコース、食事料金と同じかそれ以上」になったりする。またお店も「酒を飲んでもらわないと利益が出ない構造」なのは私もわかるのだけれど、今回、しつこいように「久保田の萬寿」をスタッフが勧めるのがちょっと気になりました。当然、萬寿より安い700ml入のお酒にしましたが、「安い酒はおいていない」のがちょっと悔しかった。で、結局2本頼んだし(合計1.4リッター 笑)、最終的にマレーシアで3人で食事をした「最高値」を更新。(┰_┰)

息子は「オーストラリアだったらこんな値段じゃすまないよ」なんていうけれど、私達はオーストラリアにいるわけじゃないし~。

でもま、このお店の場合は「しょうがない」とケチな私も思うわけです。

また行きたいと思う。

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SOU OMAKASE DINING…

 

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