今日もパンタイ病院。
ランチはパンタイ病院の中の「O’Briens」にて。
ここのサンドイッチは結構美味しいと思っていて、パンタイ病院の中にはかなりの軒数の食事処があるのだけれど、私はここが好き。
席は一つしか空いていなくて、そこに座ったのですが・・。
そのテーブルが汚れていたのね。前の客の食べた器は下げてあったものの、テーブルは汚いままだった。
だからお店のスタッフに「拭いてくれますか?」とお願いした。
一人の青年スタッフが何をしゃべるでもなく、私と目を合わすこともなく、テーブルまでゆっくり歩いてきてテーブルを拭いてくれました。
私はそのテーブルの眼の前に座っていてその一部始終を見ていたのですが、な、な、なんとそのスタッフは「汚れていた真ん中だけ拭いた」のね。テーブル全体は拭かない。
そしてまた座っている私に何をいうわけでもなく、また目も合わすこと無く戻っていった。
まぁ、こういうのはマレーシアあるあるで今更驚くほどのこともないのですが、私が座っている眼の前のことなので、「唖然とした」のは確か。ましてやここは「病院の中」でもあるし、感染症を含めたありとあらゆる問題を抱えた人が来るのに、こりゃないだろうと思う。そもそもテーブルが汚れたままだったのもおかしなもんで、この店の衛生管理はどうなっているんだろうか。
私がマレーシアの飲食店の「安全性」に疑問を持っているのは、こういうことを何度も何度も繰り返して見せられてきたから。スーパーも同じで、肉や魚売り場では「作業台が見える様に配置されている」ところは結構あって(パブリカのB.I.G.もそう)、「嘘だろ?」と思う場面には何度も遭遇した。「日本人の板さんがいない和食店」も同様。
マレーシア人って忙しい店でもさっさと歩いたり素早く行動することはまず無いのが普通で、時速40キロ制限の道路を20キロで走るような感じ。テーブルを拭く手の動きもスローモーションを見ているような感じ。また客に「親しみを込めた笑顔を向ける」のはきっと歴史的にもそういう習慣がないんでしょう。言葉さえ交わさない。働く人の中には「外国人」もいて、バングラディッシュやフィリピン、ミャンマーから来ている人も多くいるけれど、動きが違うのですぐに分かる。
特にフィリピンの女性は明るくて気が利くから店の雰囲気がまるで違うのね。フィリピン人しか雇わない日系の店もある様子。「ノンハラル」の店でもあるからでしょう。
私としては、ま、それはそれで良いとしても「きっちり拭いていないテーブル」が気になるわけです。
そんな神経質でもない私ですが、やっぱり目の前で中途半端な拭き方を見てしまうとやっぱり気持ちが悪い。
かと言って「ちゃんと拭いて下さい」なんて言うタイミングを逃したわけで・・・・。そもそも「台布巾は綺麗なのか?」なんてことまで気になってくる。
この店の斜め前に「薬局」のCaringがありまして、そこで「ウェットティッシュを買おう」と閃きました。(笑)
ということで、ウェットティッシュで納得の行くまでテーブルを綺麗に拭きました。
なんだか複雑な気持ちです。
文句を言いたいわけでもないのだけれど、なんでこの国ってこうなんだろうと思ってしまう。
我が家に時々呼ぶ、「掃除のスタッフ」もそうですが、いつも二人で来て、ゆっくりゆっくり掃除します。どうやったらそこまでゆっくり出来るのかと不思議なくらいのスピード。テーブルを拭くのもさっさと拭かずに、「可愛い犬を撫ぜている」ような拭き方。それも「丁寧に拭いている」のなら良いのだけれど、私には「ちゃんとやっているようなフリ」に見えることが多い。まさに今回のO’Briensのテーブルが汚れたまま、適当に拭いたのと同じだし、「何のために綺麗にするのか」の【基本】を考えたこともないのだろうと思うこともある。
時間あたりの料金は安いですが、当たり前だと思う。
日本と比べるのもおかしなものですが、きっと日本のプロなら一人でも半分以下の時間で終わらせると思う。
動きが遅いのはゴールドコーストも同じですが(メルボルンやシドニーの人達とは動きが違う)、それでもマレーシア人よりは格段に早い。
マレーシアって、不思議な国だとつくづく思う。(日本から学べという)ルックイースト政策をかつては持っていて「日本から何を学んだのか」と思う。
あああ、それと「掃除のスタッフ」ですが、来る度に「何かが無くなる」んですよ。前は「(結構高価な)圧力鍋とストウブの鍋」が行方不明になりまして、まさか持って帰ったとは思いたくないものの「消えた」のは間違いがないのね。
だからその後は「高価なものはストックルームに入れておく」と決めたのですが、前回はヨメさんが後から気がついた。対で2個並んでおいてあったはずの「(マレーシアの特産品の)錫のタンブラー」がなぜか一つだけになっていたこと。
「神隠しにあった」と思うようにしていますが、本当に不思議。