私は前から「トランプ推し」でしたが、正直なところトランプはもう少しうまくやるというか、まともというか、ここまで「国民にまで嫌われるようなやり方」をするとは思わなかった。
トランプを「TACO(タコ)」と呼ぶのが流行っていて、日本語でも「タコ」という言い方に似ていて「Trump Always Chickens Out(トランプはいつもビビってやめる)」と嘲笑う。
でも私はそれは「表面的にしか見ていない」からだと思うし、そもそも「トランプ嫌い」は多く、ウォール街さえも敵に回して戦っているわけで、「良く言われる方がおかしい」と思っています。ただ気になるのは「トランプに投票しなければよかった」とトランプを選んだ人達の中にもトランプ嫌いは広がっていて、私が何度か書いた「高関税を負担するのはアメリカ国民だ」というのも広がってきた。
またトランプとイーロン・マスクとの「蜜月」も終わった様に見えるのも気がかり。
ま、それに関しては「今まで二人が近すぎた」とも思うし、アメリカ人特有の「俺が俺が」の意識が半端じゃなく強い二人がいつまでも足並みが揃っているのも不思議に見えたし、しかし【二人が望む将来】にブレがなければ今とは違う形で落ち着くんじゃないかと楽観しています。このへんは「波風を立てるのを異常なほどに嫌う日本人」の見方をしてはならないと思ってはいるのだけれど、それは楽観過ぎるかもしれない。
ただ「トランプ改革」が順調に、それも直ぐに結果が見えるわけもなく、「トランプには敵がごっそりいる」のを忘れてはならないと思うし、そう簡単にトランプの思うように動くはずはなく、それでも私は近視眼的に見るのではなくて、視点を離して「俯瞰」すると、やっぱりトランプの思うように動いているような感じもする。
まさに「修羅場」だと思うし、そういう中で生き抜いてきたトランプが一体どうするのか、どこまで出来るのかは未知数。
ただただ思うことは、「結果を急いではならない」と思うし、「トランプの足を引っ張っても良いことはない」と思っています。
反対派の意見を聞くと「ごもっとも」と思うこともあるし、「反トランプ陣営の結束」にしてもBRICSやASEANまでも「反トランプに動いている」ように見えるし、彼らが結集した場合の「世界の人口やGDPトータル」を考えると【彼らのほうがトランプ陣営より大きい】のは間違いがなくて、【トランプのゴリ押しは通用しない】様にも思える。
でも私には「弱小の寄せ集め」にしか見えないし、それぞれの国のあり方や実績、価値観を見ると、大げさに言えば「有象無象の集合体」にしか思えない。これは前から言われていた「BRICSが台頭してくる」と言う風潮に「彼らが集結しても大き勢力にはなり得ない」と前から考えているのは何度か書いた通り。
それでも、私の中に「BRICSが世界を動かすようになったらとんでもないことになる」という思いがあるから、彼らを【過小評価したい気持ち】が私の中に存在するのも間違いがない。
どうなりますかね。
トランプって「調整型ではない」しトップダウンが強烈に見えるし、それは私にも異常に見えるところがあるのだけれど、でも欧米社会ってそもそもそういうところだとも思うし、例えば「イギリスの国会」なんて今にも殴り合いになるんじゃないかと思うくらい「いつも怒鳴り合って白熱する」のが普通で、ああいうのに慣れていない日本人から見ると「大惨事が起きている」ように感じてしまう。
ただ「国民の意志」を無視することはトランプも出来ないし、トランプを応援する人達も「痛みがあるトランプ改革」だからどこまでトランプの強引さに着いていけるかどうかが焦点となると思っています。
トランプ、頑張ってほしいなぁ。
もしトランプが引きずり降ろされることがあったとして、では「次にどの政党の誰が立つのか」を想像すると恐ろしいと思う。元のアメリカに戻ってしまったら本当に「アメリカが終わる」と思っています。
また下の動画の主は「全てをチャート分析から説明する」という非常にユニークな人ですが、そもそも「市場の変化は参加者の心理の変化である」という大前提を考えればこういう見方は「有効」で、「一般的な値動きの理由、経済指標の変化から動きを見る」と【市場の流れが見えなくなる】と思います。こういう読み方がベストとは言いませんが、チャート分析の重要性、先を読む場合の有効性を無視してはならないと思っています。
また彼の言う「トランプとイーロン・マスクはプロレスをしている」、つまり「出来レース」の可能性を彼は言っていて、その可能性もあるのはあちこちで言われていて、「ガス抜き」の為には必要なことと二人は認識しているかもしれない。そもそもイーロン・マスクは「トランプ側に立つ」ことによって彼の事業に大きなマイナスがあるであろうことを最初からわかっていて、それでも「トランプに着いた」という原点を忘れるべきじゃないと思っています。
「トランプはノーベル平和賞を取りたい」とか「イーロン・マスクは自分の事業に良いようにアメリカを動かしたい」という【ゲスな勘ぐり】は常に出てきて、そういう人達の「価値観」を疑いたくなるのですが、トランプもイーロン・マスクもそんな夢を見て動いているのではないと私は信じています。
またいつも紹介する「レバナス一本リーマンさん」の「経済指標を重視する」「目に見える動きを重視する」のも非常に重要で、こういう読み方も決して無視してはならないと思っています。
ただ私が一番重視しているのは下に紹介する「石原順氏」の考え方なのはいつも書いている通りで、「将来をどう読むのか」以上に重要なのは「どうやって実利を生み出すか」なわけで、その方法は「流れに乗るしか無い」と考えているのもいつも書いている通りで、それはこの「石原順氏」も同じ。
ではなぜ「現状と将来を読むのか」は【教養】みたいなもので、本来はそんなものさえ「必要ない」と考えています。
私はこの「石原順氏」の考え方で相場に向き合えば、世の中がどう動こうと変化しようと「利益は出せる」と考えています。でも「将来の予想ばかりしている」とそれは「競馬の勝ち馬を当てようとするのと同じ」で、勝つこともあれば負けることもあって「安定的に利益を出す」のは不可能だと思っています。それを「ギャンブル」という。
「予想が当たると最高に気持ちが良い」のは私も良く理解できますが、私達は「当て物屋ではない」わけで、「競馬の予想屋でもない」わけで、「いかに利益を出すか」をとことん突き詰めてみれば「どうあるべきか」は簡単にわかるはず。つまり「重要な点はそこだけ」であって、トランプの改革が成功しようが失敗しようが「私達は利益を出さなければならない」ところが何よりも重要だと考えます。
そうするには「値動きが上でも下でも【その動きに乗るしか無い】ということ」じゃないでしょうか。「予想は邪魔になるだけ」で【下手な考え休むに似たり】というのはそのとおりだと思う。どれだけ悩んでも学んでも「私達に将来のことはわからない」のは間違いがないと思う。
ただ「予想をしなければ仕事にならない」立場や職種は多くあるわけで、その場合は「ヘッジ」と「方向修正」を常に行うのはMustで、そのノウハウがないのなら「予想は無意味」だし、特に素人は「手当の仕方」もわからずに「建玉を持ったまま神に祈るばかり」になる。それで利益が出るなら世の中に貧乏人はいなくなる。