マレーシアって肉類も魚介類も満足できるものを手に入れるのは非常に難しい国で、やっぱりソーセージやハム、干物などの加工品に頼らなければならないのだけれど、これまた美味しいソーセージもハムも手に入れるのは難しい国。
それでも「ま、このレベルなら良いか」と思っているものもあったんですよ。
ところがですね、今年に入ってからかなぁ、随分、質が落ちてきたのがはっきりわかるのね。
この背景には「インフレ」があって「コストも売価も抑えている」のだろうと思うのだけれど、日本みたいに「安くて美味しい食材が出回るようになった」なんてことは無い。
もしかしたら「自分の好みが変わった」のかと思ったけれど、改めていつものソーセージやハムを真剣に食べてみても、「質が落ちてきた」のは明らか。
困りました。
また自分で作るしか無いか・・・。
そもそもソーセージやハムの類って「わけのわからない肉や添加剤」の塊みたいなもので、企業が今まで以上に「コスト」を考えるようになったらどうなるかなんて簡単に想像できる。
歳も取っていまさら「安全な食品に注目する」なんてことはないのだけれど、わけもわからない食品で、食べても美味しくないなんてどうにもならず。
やっぱり自作するか・・・。
ソーセージやハムにしても「良いものを色々欲しい」なんて全く思わないわけで、それこそ「シャウエッセン」や「粗挽きソーセージ」の類が何種類かあるだけでオッケイで、ハムだって「ハモンイベリコベジョータ」を食べたいなんて思わないし、普通に家で使うハムが欲しい。できたら「モルタデッラ、ポルケッタ」みたいなのが良いのだけれど、塩っぱくて美味しくないものばかりで、どこかに良いものはあるとは思うのだけれど見つけられない。そもそもスーパーでもどこでも売っていることが重要で、専門店や高級食材点で買うしかないようじゃうまくない。
高価なものを食べたいと思わないけれど、「安いだけ」のものはもう食べたくない。
この「美味しくなくなってきている」のは【新たな安い商品が増えた】とも言えるようで、たとえば鼎泰豊という超有名店の「肉まん」が日本の肉まんに似ていて、それが冷凍でスーパーでも売られていたんですよ。価格も安かった。でもいつのまにかそれは売られないようになって、知らないメーカーの肉まんとか小籠包、水餃子、ワンタンとかが増えたのだけれど、「これが全く美味しくない」のね。
価格は「普通」という感じ。でもこれって「鼎泰豊の肉まん」は高くなって、扱わないようになって、「新たなメーカーが前の鼎泰豐と同じ価格で売るようになった」みたいな感じを受けています。でも全然美味しくない。
私としては多少高くなっても「鼎泰豊の肉まん」を買いたいけれど、今はもう私が行くスーパーでは売っていない。
業務スーパーがマレーシアに進出した時、私は業務スーパーなるお店を知らないけれど楽しみだったんですよ。それをブログに書いたら、ある読者から「業務スーパーは安いだけですよ」とコメントをいただいた。
結局、日本でもマレーシアでも「安さ第一」になってしまったのかと今になるとそう思う。
周りを見渡しても「味と品質で勝負」ではなくて「安さで勝負」だけになっているように思える。味と品質に自信があっても「安くなければ売れない」時代なんだろうと思う。
ソーセージの自作はオーストラリア時代からやっていましたが(オーストラリアのソーセージも美味しいのがなかった)、マレーシアでやろうと思っても、そもそもソーセージを詰める豚腸や羊腸も簡単には手に入らない。
でも手に入らないのはその手のものだけと言って良くて、海外から取り寄せれば済むこと。
作りますかね。粗挽きで「背脂」も入れて、イタリアンハーブが効いているのを作りたい。
でもまたソーセージ作りなんて始めたらヨメさんがブツブツ言い出すのは目に見えている。(┰_┰)
しかし不思議なんですよ。
ヨメさんて(食材の)あれがない、これがない、あれが欲しいこれが欲しいとかまず言わない人。たまに「どうしてもピエトロドレッシンが欲しい」とか、「日本からたこ焼き粉を買おうよ」とかまさかと思うようなことを言う程度。
でもま、食材を買ってくるのは私の役目だから、それで満足しているってことだろうと思う。
【ソーセージやハムを家で作ろうと思う】と言ってみようか?
「お願いだからやめてよね」というのはほぼ間違いがない。(笑)
理由は、私が機材や食材をいろいろ買ってきて、整理がつかない、台所がグチャグチャになるからなんだろうと思うけれど、【美味しいのを作ってね。後片付けは私がやるから】なんてことは結婚してから一度も聞いたことがない。
私の得意な麻婆豆腐とかローストビーフの類を「食べたいなぁ。作ってほしい」なんていうけれど、「後片付けも料理のうち。ちゃんとやってよ」と釘を差される。
そして私の後片付けのやり方が気に入らないと「特大の雷」が落ちるのね。(┰_┰)
他人の家庭のことは一切わからないけれど、こんなもんなんだろうか。
そもそも「私がだらしがない」のが原因なのはわかっているんだけどさ~~~。でも「得手不得手」ってやっぱりあるしどう頑張ってもヨメさんの満足が行くようにはできないのだ。
「私専属のメイド」が欲しい。(笑)
でもフト思いました。
世の中には「ある欠点がある」だけで、才能を伸ばせない人がごっそりいるんじゃないかってこと。
古い発想だと「その欠点は乗り越えるべきこと」となりますが、「補えるパートナーを付ける」だけで世の中って大きく変わるような気がしてきた。
また私自身も「人の欠点を指摘し続ける癖」があるのは間違いがなくて、それは「相手のことを思ってのこと」だと自分では考えているけれど、それは大間違いなのかもね。ヨメさんや息子に対してもそうで、これってうまくないし、もったいないと思った。
これからはそんな自分を変えたいと思うし、ヨメさんがいつも私に落とす「特大の雷」も実はそれが原因だったのかもね。つまり、事あるたびにチクチクとヨメさんを私は攻撃していて、それが積もり積もってヨメさんの「特大の雷」になった可能性に気がついた。
「優しい年寄り」になりたいもんだ。(笑)
なんでそんなことを思ったのかですが、それはつい最近、このブログに頂いた81歳の読者の方のコメントを読んだから。その方の優しい気遣いに驚いたし、それは自分にはないものだと思ったから。