いつも見ているユーチューブ番組で、非常に良い動画がありました。
これって基本中の基本だけれど、意外に理解できていない経営者が多いのが私が生息していた「零細企業の世界」なのね。小規模の個人事業主、店舗経営者も同じ。
「お金が足りなくなってから慌てる」のが常で、どうしてそうなるのかポイントもはっきりわからずに「今まで通りの経営を続ける」ケースって結構ある。
だから資金ショートしてどうにもならずに倒産、撤退が多いと思うのだけれど、これじゃ「事業を大きくする」なんてことは絶対に無理。
逆に大事なところを抑えておけば、バカにされるような零細企業でも「生き延びることは可能」だというのが私の経験上言えること。
またもしサラリーマンでも、自分が勤める会社の経営者が「どういうレベルか」を見るのは重要で、仕事の内容は良くても「大事なことが良くわかっていない」場合は、ちょっとした危機で破綻するし、またそういう目で「取引先や競合他社を見る」癖を付けるのは非常に重要だと思っています。
大企業に勤めているならこんなことを気にする必要はないにしても、自分の生息区が「弱小企業が蠢く世界」だったり、あるいは投資家として投資する、お金を貸すにしても、「経営者の力量」として「資金管理のノウハウがあるのかないのか」を見極めないと、【いい線行っていたのに残念だったね】みたいなことが簡単に起きる。
投資話やお金を貸して欲しいなんて話があったときに「黒字でまともな会社だ」なんて思ったら【落とし穴がある】ということだから、自分が経営者じゃないにしても知るべきことだと思うわけです。
だから私としては、「これは一般常識である」と考えたほうが良いと思う。知っていて損になることは絶対にない。
逆に一歩進めて考えれば、そういう「ウィークポイントのある企業」は【買収対象として面白い】ということでもあると思う。
また「餌食になる」可能性も考えたほうが良くて、前にちょっと書いたけれど、私がかつて「ナット(ボルトナットのナット)製造の中堅企業とナットの輸出専門会社を立ち上げたことがあるのだけれど(出資比率は50:50)、親会社であるその会社は優良会社だったのに「ものの見事に筆頭主要取引先だった◯菱重工にうまくやられて乗っ取られた」なんてこともあった。株式は全て持っていかれ、創業者の会長は引退、二代目の若手のやり手社長は「営業部営業二課の課長」に格下げ。彼は「必ず取り戻す」と息巻いていたけれど、株式も持たずにどうなることとは思えず。また私の会社にも「飛び火する」のはわかっていたので、すぐに会社を閉めて私は「グアムに渡り、ほとぼりが冷めるまで静かにしていた」なんてこともあって、本当に世の中って怖いと思いましたっけ。
ろくでもない会社は見向きもされない。でも将来性のある中小企業は大手に狙われるのが世の中の常。ソニーを始め多くの大企業はそうやって大きくなりグループを構築したと言っても良いと思うくらい。
こんな簡単なことでも意外にわかっていない経営者って個人事業主、零細企業主では多いし、「夢と希望にあふれるスタートアップ企業」でも同じだと思う。
この「脱・税理士スガワラくん」のユーチューブチャンネルって、「自分には関係ない」と思っていても知識としてこういうことを知っているか知らないかで「いつか大きな差が出る」と思って間違いないんじゃないですかね。
オススメ。
余談ですが、上に書いた「ナット(ボルトナットのナット)の輸出」をやっていた過去が私にはあるのですが、ヨメさんも息子たちも、私が若い頃に「納豆を売っていた」と長い間、勘違いしていた、なんてこともありました。(笑)