蒸し鶏が本当に好き。いわゆる「海南チキン」「白切鶏」みたいなもの。
15年ぐらい前にどうしてもそれを家で作りたくて、「蒸せば良い、茹でれば良い」と思ってやったら全然駄目なのね。硬いし美味しくない。
調べてみたら「火の入れ方」が難しくて、中国人のプロの動画を見ても、結構、あの手この手で茹でるわけで、私に簡単にできるもんじゃないのがわかった。
でも「蒸す、茹でる」わけで、自分には絶対できないとも思えず、結局は「低温調理が良い」のがわかって、それをキッカケに「低温調理を始めた」という経緯がある。
その後、試行錯誤が続いて、鶏肉と言っても「皮、胸肉、もも肉」と3種類「ベストの火入れ温度が違う」のもすぐに分かって、別々に火入れをして合わせてみたり、そんな面倒なことはしたくないと「折衷案」を探したり、また茹でた後に「汁に漬け込む」のも大事なポイントなのがわかったり、簡単な料理なだけに奥が深くて、いまだに「これで完璧」なんてのは作れない。
そうこうしているうちに、やっぱりプロが作るのが美味しくて「外食時に食べる」「デリバリで頼む」ようになってきました。
外食時に食べると言っても、どの店でも美味しいわけじゃなくて、でも「美味しい店は恐ろしいほど美味しい」のね。
例えばバンサショッピングセンターの中にある「Ming Room」の蒸し鶏。鶏も「カンポンチキン」で、美味しかった。
また、この蒸し鶏が食べたくて「デリバリ」で頼んでみたこともあるのだけれど、やっぱりお店で食べるほどの感激はないのね。でもその理由、違いって良くわからない。でも価格はRM188++という9000円近い料金なので、もうここからのデリバリは止めることに。
またMing Roomって結構高い店だし、安い店でも美味しい蒸し鶏があるので、最近はデリバリでそれを頼むことが多い。
成記雞飯(Seng Kee Chicken Rice)で、チキンライスで有名な店。蒸し鶏もまぁまぁ美味しい。
ところが一人前の鶏肉の量が少ないから、鶏だけ足してもらうわけです。
そうすると一人前でも結構高くなってくるのね。約RM29、1200円ぐらいになる。ま、安いと言えば安いのだけれど、この店っていわゆる「安いマレーシアの店」で「数百円で美味しい料理が食べられる」という有名な店。それなのに最近は家族3人でデリバリで簡単に5000円を超えるようになってきた。この傾向って他の店でも同じで、「パン屋の八(ハチ)」から朝食をとっても5000円を超えるのが普通になった。
またこの店から、「蒸し鶏だけ頼む」とするとこれまた結構な値段なのね。
一羽だとRM166で約6500円。でもこれはカンポンチキン。
普通のブロイラーでも一羽RM102で4000円超え。この一羽で4000円、6500円って、我が家にしてみると「美味しければ良いじゃないか」ってわけにはいかない値段なのね。そもそも鶏一羽を買っても1200円ぐらい。カンポンチキンだとしても2500円ぐらいですから。
だったら「家で作れば良い」と思うわけですよ。全く作り方がわからないわけじゃないんですから。
それも「大好きなもも肉だけ」で作れば、家族3人で4本あれば十分過ぎるほどで、コストはRM22,3で1000円以下。
そしてその茹で汁でご飯を炊けば、美味しいチキンライスが出来る。そりゃ「名店の美味しいチキンライス」には及ばないけれど、そんな「最高のもの」を家で食べようなんておこがましいことは考えない。
最近、この蒸し鶏の作り方も、ちょっと違うやり方を考えていて、「調理時間は長くして、しっかりスープに漬け込む」ほうが美味しいんじゃないかと思うようになって、その実験をまた始めようかと。
やっぱりインフレって凄くて、マレーシアはまだまだ安いなんて安心していると、穴の空いたバケツに水を貯めようとするのと同じで、ボーっとしていると大変なことになるのは間違いがない。
今までは「自分はケチすぎるんじゃないか」と思うことがあったのだけれど、いやいや「もっとシビアに考えないとうまくない」と思う私。
これって「歳のせい」なんですかね。
この10年で「別人」になったような気がする。








