次男坊の卒業式

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今日は次男坊の卒業式でした。大学は家から車で15分ぐらいのところにあるボンド大学。オーストラリアでは珍しい私立の大学。次男坊はFinance(金融)とEconomy(経済)のダブルメジャーで(ダブルディグリーではない)でBachelor of Commerceを受け取りました。

大学を卒業したとはいえ、まだまだ二十歳の子どもです。

しかしこの大学に入学しようかどうしようかと次男坊と一緒に見に行ったのはついこの間なのに、本当に月日が流れるのは早いです。

ただ、この大学は他の大学と違って入学・卒業の時期が年に3回あります。1年は3学期制で、普通のオーストラリアの大学ですと2学期制。なおかつこの大学は休みがほとんどない学校で他の大学より早く卒業できます。オーストラリアの大学は普通は3年です。つまり日本やアメリカの大学のように教養課程がなく、すぐに専門課程に入るから3年で終わり。で、この学校は早い学生だと2年で卒業できてしまう。

次男坊もその予定だったのだけれど、一学期の授業を減らして確実に良い成績を取りたいということで、結局2年と3ヶ月での卒業。まだ二十歳です。次男坊の友達の中には19歳で卒業してしまう子もいて、日本ではちょっと考えられないシステムです。

友達と。

ただ、オーストラリアは昔から猫も杓子も大学に行くという国ではなく、本当に勉強したい子だけ行くという感じで、当然、親の援助ではなく自分の力で行くのが普通です。最近はちょっと変わってきましたが、大学で遊ぶという感じは皆無で、みんな非常に良く勉強しますし、図書館で寝泊まりしているような子もいるくらい。

ですから、一年の3分の1以上は休みという普通の大学では時間がもったいないと考える子どももいますし、早く社会に出て働きたいという要望もあるわけです。で、こういうシステムがあるんですね。面白いのは修士課程博士課程もそれと似ていて、21歳で修士、本当に頑張る子は23歳で博士号を取ってしまうなんてのも中にはいるようです。

次男坊はそれなりに成績が良かったのですが、前にも書きましたように残念ながら就職に失敗して、しょうがないので修士課程に行くことになりました。ただ、修士課程の場合は大学による差が大きく出てきますので、シドニーのニューサウスウェルズ大学へ進学を希望しています。もしそこが駄目だとしたらメルボルン大学か。この辺はまだどうなるかわかりませんが、勉強にやる気を出していて、親としてはそれを後押しするしかありませんし、まだまだ私たちの気が休まることはなさそうです。
 
次男坊は運に見放されているんじゃないかと思うようなことばかり続いています。高校の卒業時はクイーンズランド州としてはこれ以上はないというトップクラスのOP1という成績(これで大学が決まる)を取り、オーストラリアのどの大学のどの学部でも入れるレベルでした。ところが、第一志望、第二志望も駄目で、滑り止めさえ落ちてしまったんです(すべて歯学部。どういうわけか次男坊より成績の下だったオーストラリア人の子達は入っている)。その後、慌てたものの全てアウトで時期を逃したわけですから浪人することになってしまいます。そこで考え方を変えて、今まで全く考えもしなかった、しかしフレキシブルで1学期ずらせば入学できるボンド大学を選びました。ただ、そのボンド大学でも志望学部(医学部)には入れず、Commerce(商学部)を選んだ。これは彼が元々望んだ分野ではなかったのですが、楽天家で変わり身の早い次男坊はこれが神が行けという方向なのだと割り切って、嫌々ではなく真剣に金融関係に打ち込んで勉強してくれたのは私としては嬉しかったです。

で、成績も常にトップクラスを維持していたのに就職もやっぱりうまく行かず。かつてはオーストラリアの国営銀行だったある銀行の、店舗業務ではなくて中枢のある部門にアプライしました(こちらは会社毎ではなくて部署別に採用する)が、全国から選ばれたたった12人の候補には残ったものの、最終で落とされました(5人採用)。ただ就職の面接に行った時点では彼はまだ19歳で、回りの子達はみな年上で大人に見えたと言っていました。勝負にならなかったのかも。

運が悪いのか、上を望みすぎているのか、詰めが甘いのか、あるいはその全部なのだろうと思いますが(それとも人種的な問題があるのか)、いつもギリギリでアウトになります。ですから、今度は勉学の方でトップを目指そうとしていますが、果たしてそれで良いのか、益々進む道が細く専門化していくわけで、つぶしが利かなくなるんじゃないのかとか、そんなことが親としては気になってしかたがありません。

でも後悔だけはさせたくないので、やる気がある内は好きなようにやらせるつもり。メルボルンにいる長男もまだ大学生ですし、彼らの学費、生活費を捻出する為にも我々夫婦はこちらの家も売ってマレーシアで耐乏生活をします。子どものための苦労は苦労でも何でもないんですね。これも喜びの内の一つ。(笑)

ちゃんと頑張って形にしてくれよな~~~~~。頼むぜぇ。

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