昨日の夜から凄い雨。バケツをひっくり返したような雨というのはこれなんだろうと思うくらいの雨。ここは乾燥大陸だと書いたばかりだけれどたまにこのような雨が降る。
新居のヨメさんに電話をしてみた。
「もしもし。今日こっちに来るんじゃなかったっけ?」
「雨が凄いからやめるわ。」
「でもやることがいっぱいあるんじゃないの?良いの?」
「来週やるからいいわ。ところでこっちには来ないの?」
「うん、行く予定はないけど?」
「おいでよ。」
「うーーむ、そっちに行ってもやることないし。」
「お昼ご飯作ってあげるからさぁ。鰻重。」
「ほーー、中国産の甘ったるい鰻ならいらないよ。」
「違うわよ。あの日本の会社の。」
「ほー、じゃ行こうかな。」
「で、持ってきてもらいたい物があるのよ。」
「なんだよ。」
「玄関に置いてある籐の籠と小型の掃除機、客間のガラスの灰皿。」
「ふーーーん。雨だから自分はこっちに来たくないけど、あんたは荷物を持って来いってことね?」
「そういうことじゃないけど、鰻重いらないの?」
「はいはい、行きますよ。」
「でさ、ついでに買い物もお願いしたいんだけど。サウスポートパーク。」
「お前、この大雨の中を買い物に行けと?あそこは駐車場が屋外なんだぞ。」
「だってそれがないと困るし。」
「いいねぇ、お願いするだけで済む立場って。」
「来るの?来ないの?鰻重いらないの?」
「行きますよ~。じゃ、ショッピングセンターに着いたら電話するわ。」
で、大雨の中ショッピングセンターへ。で、また電話。
「で、何を買って来いって?」
「えーと、まずはハンガーね。この前ので良いわ。」
「いくつ?」
「いっぱい。」
「お前さーー、どうしてそういう言い方するんだよ。いくつだよ。40本?80本?」
「そうねぇ、80本お願いするわ。」
「それから?」
「いろいろあるわよ。えーと、洗剤とソフターと、それから・・」
「ハイターは?」
「この前あんたが家に一杯あるのに二本買ってきたでしょ。だから家には全部で・・」
「あのねー、話が長いの。いるのいらないの?」
「いらない。」
「あのさ、手短に必要な物だけ言ってくれよ。」
「洗剤ソフタートイレットペーパーティッシュ歯磨き粉ゴミ袋大きいのと小さいの調味料を入れる深さ10センチぐらいのトレイ・・」
「おいおい、わざとか?そんな一度に言われても憶えられるわけがないだろうが。」
「・・・・・・」
「ま、とりあえずわかる物だけ買ってまた電話するわ。」
そしてショッピングセンター中のハードウェアショップへ。
「もしもし。調味料を入れる黒いトレイって売ってないぞ。」
「絶対売ってる。ちゃんと探したの?」
「探したよ。で、プラスチックの透明ので使えそうなのはあったぞ。」
「駄目駄目。黒じゃなかったら絶対駄目。」
「無いよ。そんなの。」
「じゃ良いわ。私が買いに行くから。」
「あたしが買いに行くって、そういうことを言うのなら最初からそうするべきじゃないのか?」
「しょうがないじゃん。そういうこと言うなら何も買わないで良いわよ。」
「お前、俺はもうショッピングセンターにいるんだぞ。」
「良いわよ。もう何も買わないで!私が買いに行くわ。」
「ったくもー。冗談じゃないよ。腹立つ~~~」
「鰻重どうすんのよ。」
「・・・・・・・・・」
「食べたいなら早く来なさいよ。」
「わかったよ・・・」
食べる物には弱い旦那でありました。適当にわかるものだけ買って新居の方へ。
でも美味しかった~~~~~。お澄ましには貴重な生の三つ葉も入っていた。しかし、食べる物なんかまだいろいろ無いはずなのに、日本の鰻じゃ三つ葉じゃとどうしてそんなのがあるんだろうか。
あいつ、まさか一人で悠々自適にうまいことやってるんじゃ・・
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注)
お吸い物は当然、永谷園です。鰻は日本産の鰻じゃなくて、日本の会社が扱っている外国産(多分中国)です。中国や他の国の会社がパックした鰻って、鰻自体はそこそこいけそうなのにタレが甘ったるくて駄目なんですよ。すげーーー甘い。