英語が得意な人でもLとRの発音はイマイチという人は少なくないですね。20年30年英語圏に住んでる人でもそうです。彼らの英語を聞いていてそう思います。
これって幼い頃に身についた型にはまった発音しかできない、あるいは、母国語に無い発音は無意識的に近い音に置き換えてしまいますから、LとRは全く別の物であるとしっかり訓練しない限りはできるようにはならない。特にRは難しい。逆に最初から英語に親しんだ子どもは3,4歳でも完璧に発音する。
私の中学時代、親友が外交官の息子で帰国子女でした。彼にいつもお前のRはおかしいと言われ続け、悔しいのでかなり気にして、真剣に、そして徹底的に練習しました。また高校時代からJazzを歌うのが好きになりましたが、ちゃんと歌うためにはこれの区別をはっきりさせる必要もありかなり神経質に発音を矯正しました。LとR、FとVをちゃんと発音する、THや子音もそう、そして日本語と微妙に違う母音の発音、曖昧母音をちょっと強調するとか。たとえどれだけ歌がうまくなったとしも発音が下手だとがっかりしてしまいますもんね。
たとえば久保田利伸。私は彼の歌が大好きで、彼は天才だと思うし、発音もちょっと良さげなのですが実は全く駄目で、特に気になったのがLadyやLoveの発音がRだったところ。彼の場合はRじゃなくてLの発音が出来ない。歌の中にそれらが良く出てくるのですが大事なところなだけに気になったもんです。その後彼は拠点をNYに移したようで、今では多分うまいのだろうと思います。それの対極にあるのが宇多田ヒカルで、あちら生まれの彼女の英語は完璧だと思いました。
この曲も好きだったのですが、最後の最後にずっこけました。発音が違うということは言葉が違うわけで当然意味が変わってくるわけですね。歌詞を間違えたのと同じこと。Moon lightもMoon rightだし。loveって歌の中では非常に重要な言葉で、そしてその発音って凄く難しいと思うんですよ。もちろんRじゃなくてLなわけですが、Vもしっかり発音する(でも目立つとやらしい)のと共にラの母音が難しいのね。ちょっとイギリスっぽくロヴとかロゥヴに近い発音にすると歌らしくなる。決して日本語のラブじゃない。Goもゴーじゃなくてゴゥ。こういうことも含めて英語がきっちり出来れば久保田も問題なく世界に出られると思ってます。
ま、そんなことで私はかなり長い時間掛けてLとRの発音を徹底的に練習しましたので、今ではそこそこうまく出来ていると思っています。Rも変な巻き舌にはならないようにするのがポイントで、舌を丸めると良く言いますが、そうじゃなくてホンのちょっと力を入れて奥に押し込み、途中で止める感じでしょうか。そしてもしRから始まる単語の場合は、舌を動かし始めるときに発声しだすということ。意味わかりますよね?Rinkだとすると「ゥリンク」って感じ。というか「ゥ」を入れずに発音する方が難しいかも。
どうもこのコツを掴むのが難しいようなのですが、今日、画期的な矯正器具を見付けました。きっとこれがあれば簡単に覚えることができたろうとちょっと悔しい思いさえしました。
矯正器具 Real Stick ←クリック
2980円だそうです。これで徹底的にやればかなり短期間でLとRの発音がうまくなるんじゃないでしょうか。
ただ困るのが、いくらLとRの発音が出来るようになっても、英語の単語を覚える時にRとLの違いがはっきりしていないと、それを使うときにLだったかRだったかわからなくなるんですね。これに関しては私は全然駄目で、あれれ、LだったっけRだったっけと悩むことは日常茶飯事です。特に地名とか人の名前、固有名詞にRとLが入ってると覚えるのが難しい。混ざっていたら真っ青で、LとRが逆になることも日常茶飯事。まぁ、良く使う単語は慣れてくると大丈夫なのですが、発音は出来てもAとBが全く違うように、LとRは全く違うと脳みそにどう格納するかがわかるようになるまでには永遠に近いほどの時間がかかるような気がしています。(笑)
いつか、ネイティブ?なんて言われてみたい・・・・