MM2Hの紹介ビデオ

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MM2Hという長期滞在ビザを取ってマレーシアに住むことを奨励、紹介するビデオがあります。これはご褒美人生の泉SNSに入っている方々、かなり調べこんでいる方々には常識というかバイブルみたいな存在で、非常に良く出来ていてこれを見るだけでマレーシアとは、MM2Hとは、そしてロングステイをしている日本人がどういう生活をしているのかがわかります。

それがユーチューブに投稿されておりますので、それのご紹介。

下の映像の上のほうに「Malaysia My Second Home 2011」というタイトルが見えますが、これをクリックすると別画面で表示されます。そしてその画面の右下に四角い[]があって、それをクリックすると全画面で大きく表示できます。(これはユーチューブの映像全てに共通することです)

私がこのビデオを見て何を感じるかですが、まず内容的に誇張があるのかどうかが気になりますよね。

私は4年前にMM2Hを申請し取得しましたが、いろいろ事情がありまだマレーシアに渡るまでには至っておりませんし、マレーシアへ訪問したのもたったの2回だけ。トータルの滞在はせいぜい3週間です。だからマレーシアの状況はまるでわからないと言って良いのですが、この4年間マレーシア関連をずーっとウォッチングしていて思うことは、

「この内容に誇張は無いだろう」

ということです。ただ、物価が3分の1というのはどういう生活をするかによってまるで違いますよね。日本も地方都市での生活費はかなり安いですからそれと比べたら無理があるし。

それと気になるのは何度かこのブログにも書いていますが子供の教育に関して。多くの人が「国際人」という言葉を使いますが、この意味を理解して使っているのかどうかが疑問です。そもそも国際人ってなんなのか。海外で育てば国際人になるのか。ではマレーシアで育った子供は皆国際人、オーストラリアでも同じ?また、マレーシアからでもオーストラリアからでも日本は外国ですよね。ということはマレーシア人、オーストラリア人に取って日本で育った子供は皆国際人になってしまうってことになります。

国際人とあえて言うとしたら、それはXX人という基本があって、それの上にプラスされたなんらかの特徴がある人ってことだと思うんです。

でもマレーシアでもオーストラリアでもそこで育てば地元の子供たちと同じように育つだけのことで、逆に日本人が消えていくってことに気が付いていない親が多いところが面白いと思います。日本人の親が日本人の子供を海外で育てた場合、子供は間違いなく日本人として育つという勘違いが根底にあるんですね。

マレーシアが駄目だと言った事は一度もありません。たとえどこの国にしても、そこで育てば日本で育つ日本人が日本人らしいのと同じように、自分の子供もその土地の子供と同じように育つだけなんですね。だから国際人としてのプラスアルファなんてものはそこに存在しない。日本のこと、日本語は家で教えれば大丈夫なんてのも短絡的過ぎると思います。海外で育つ子供にとって日本は外国ってことなんですから。もしそれが簡単なら、日本で育てて海外のことも外国語も家で教えれば良いってことになっちゃうじゃないですか。でも日本にいたらそれが難しいから留学とか考えるわけですよね。でも、海外に出たら、今度は日本が外国になってしまう。

私はこの辺に気が付いていない親は後に考えられないようなことを体験することになるだろうと思っています。

夢を語るのは良いですが、子供はその夢の道連れ、あるいは被害者になるわけで、親としては真剣に考える必要があると思います。自分の子供がどう育つであろうかは、その土地で育った日本人子弟をしっかり観察すれば良いと思います。それも成人を見ること。育ち盛りの小さな子供たちを見ていても大事なことは見えてこないと思います。あえて言えば、小さな子供は国際人に見えるでしょう、両国の橋渡しになっているような感じにも見えるでしょう。でも大人になるにつれて現地化はどんどん進むのが普通。

わが子の場合は大丈夫と思う親がほとんどだということも忘れるべきじゃなくて、本当に親としては真剣にやらないと子供が可愛そうだと思います。

ロングステイはどう転んでも良い経験になると思います。それと同じでどんなことが起ころうとそれは子供にとっては良い経験。ただ、親は古巣の日本に帰るという選択肢があるにしろ、海外で育った子供は日本に帰るに帰れない日本人になる可能性大であることも考えるべきですよね。その辺も、海外で育った子供(小さな子供じゃないですよ)を観察すればすぐにわかるはず。我が家の息子たちはオーストラリアで成人しましたが、多くの方が考える国際人とはかなり違うと思います。日本のことをちょっと知ってるオーストラリア人というのが当たっているでしょう。

マレーシアでロングステイと一言で言ってもいろんなパターンがあると思います。数年間生活してみようレベルから、マレーシアで死ぬことを選ぶ人もいる。日本に拠点を残したままと全部処分した人。我が家の場合は完全なるお国替えの考え方ですから、オーストラリアに生活の拠点を残すつもりは全くありません。ではマレーシアに移住なのかというとそれも違っていて、結果的にそうなることもあり得ますがその予定では渡りません。これって浮き草のような考え方ですが、普通そういう考え方で人生設計をする人は少ないと思うのですが、その辺はフレキシブルにしたいと思っています。決めないことが楽しいみたいな感じかなぁ。

面倒な話は置いといて、とりあえずMM2Hでマレーシアで数年過ごすというのは素晴らしい事だと思っています。これほど手軽に海外生活を体験できるチャンスってなかなか無いことで、また我々海外在住者から見ても、お国替えなんて簡単にできないですからまたとないチャンス。

金銭的に余裕があれば好きなときに好きな場所へ行くのが一番という考え方もありますが、でも「住む」って「遊びに行く」のとはまるで違うんですよね。たとえ何十回旅行者として訪れても住んでみないとわからないこと、体験できないことって多くあるはず。もちろん良いことばかりじゃなくて、面倒なことが多く出てくるわけですが、それを体験するのも楽しみですね。

で、その対象がマレーシアってことですが、MM2Hという有難いビザがあるからそれが出来るということと、このビデオにも出てきますが、KL在住のS夫妻の功績が大きいと思います。そして彼らが作り上げた泉SNSを中心に広がった人間関係。この相互扶助グループが点在し、それの広がりがあるのが何よりも大きな安心に繋がると思います。もちろん巷ではそれを良く言わない人たちも存在しますが、100%完璧なんてあるわけもなく、意見の違いはあって当たり前、でもそれらを超越する人間関係の環を構築したS夫妻は凄いと思うし、彼らがいなかったらこれだけ多くの人がマレーシアで楽しい老後を過ごすチャンスは広がらなかったであろうことは簡単に想像できます。

だから難しく考えないで、とりあえず数年だけ行ってみよう、ってな考え方。それは安易といえば安易ですが、それで良いんじゃないかと思ってます。後のことは行ってから考えるなんて人生もありかと(笑)。で、ビデオにも出てきますが、いざとなったときのフォローを真剣に考えてるグループもいますし、それらは今の時点でのMM2Hの方々はかなり高齢の方も多く、また親御さんを連れて行って介護をする人も増えている現状を見ますと、遠くない将来になんらかの最後の場所としてのマレーシアが見えてくるような気がしています。というか、今の私にはそれが見えていない状態で、いくらマレーシアが気に入ったとしても死に場所として選ぶにはまだまだ不十分だと個人的には考えています。でもその辺がクリアになって初めて「移住」を考えられるのではないでしょうか。

マレーシアは医療ツーリズムに力を入れていますよね。これって非常に良い事で、それの延長として、介護ツーリズムなんてのが広がっても良いと思うんですよ。言葉は悪いですが「マレーシアに死にに行く」というのも満更おかしな話じゃなくて(フィリピンではすでに始まっている)、良い施設は恐ろしい額がかかる日本からは元より、日系人がゴマンといるアメリカ(日系人専用のホームはあるらしい)から、そしてこの20数年の移住ブームで出た、オーストラリア(法律的に日系人専用は作れない。今まで何度も話は出たけれど立ち消えた)、カナダ、ニュージーランドにも見込み客(笑)はいくらでもいて、現地より格安で良いサービスが受けられるのなら繁盛間違いなし。(笑)

私の理想としては、どこで死ぬのも良いなぁという時代に早くなって欲しいってこと。今の時点では私には日本しか選択肢がないのが残念です。

ただ、私の年老いた両親が今マレーシアに住んでいまして(アメリカ在住だった私の姉、そして我々がマレーシアへ渡るという話を聞いて、じゃぁ俺たちも行く、マレーシアで合流しようとさっさとMM2Hを取り、日本の家を処分してマレーシアに渡ってしまった)、彼らは日本には帰るつもりがないとはっきりと断言していますし、マレーシアでの介護って実は他人事じゃなく、我が両親には間に合わないとは思いますが、マレーシアでの安心した老後が過ごせるようなシステム構築に関して、もしできることがあるのなら全面的に協力させてもらいたいと考えています。

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