ゴールドコーストを基点にしての小旅行を考えた場合、どこがいいのか。
これって長い間、持ち続けてきた疑問です。
最初の頃は近場の有名どころは絨毯爆撃みたいなものでとりあえず全部行ってみるなんてことをやっていましたし、小さな子供がいたのでどこへ行ってもそれなりに楽しめました。
でも何度も繰り返し行きたいようなところはないし、子供達もすぐに飽きてしまった。
で、その子供もいなくなってあらためて考えてみると本当に行くところがありません。
でもやっぱりこの辺のよさは海にあると思っていて、ではリゾートホテルにでも行こうかと思っても、自宅から車で数分のところにそれがある。今のコンドミニアムのベランダからは真正面にゴールドコーストではトップクラスのベルサーチが見え、シェラトンミラージュもある。
そこで泊まってみようかなんて話は何度も出たけれど、なんだかバカ臭いよねと実行までには至らず。
では遠出をしようと考えてみるも、数時間でいけるような場所はゴールドコーストと全く同じ雰囲気か下手をすればゴールドコーストの方がいい。でももう少し足を伸ばすとガラリと雰囲気が変わってくる。
それはフレーザーアイランドであり、グレートバリアリーフ南端のレイディエリオット島。この辺はゴールドコーストに慣れて、そして飽きてしまった目で見ても迫力があるし、何度行っても感激する。オーストラリアってこれなんだよなぁ、って感じ。
ところがフレーザーアイランドに行くにしても延々、7時間ぐらい運転して、そこからまた船に乗ってと、ちょっと簡単にいける場所じゃない。レイディエリオット島も同じく、飛行場まで行くのに7時間掛かる。
だったら海外に行こうよって誰しも思うのが普通で、オーストラリア人も自国のグレートバリアリーフには行かずにバリ島へ行くなんてのが普通。やっぱり安いもんねぇ。
で、この辺から行ける海外と言うと、ニュージーランド、ニューカレドニア、バヌアツ、タヒチ、あとはあまり有名ではないクックアイランドとかサモアとかそういう感じ。
おっといけね。これって外国で、ゴールドコーストからの小旅行という範囲から出ちゃう。
そう考えるとゴールドコーストって海が主だけれど、小旅行を考えた場合、海は除外するしかないってことなのね。で、山。
山となるとあのタンボリンマウンテン、スプリングブルックが有名。でも実はこの辺って半端じゃない国定公園(州立?)があって、似たようなところがゴマンとある。でもま、マウントタンボリンは山と言うか郊外のちょっとした山って感じで、大自然が一杯のオーストラリアを満喫できるような場所じゃないと思う。
でももう少し奥に行く、あるいは南に行くと、まず観光客なんか行かないような凄い手付かずの森林がある。国定公園ばっかり。
ただ、これも気候がこの一体は同じなわけだから、どこの公園に行っても似たり寄ったりで、それぞれ行って制覇しようなんて気は起こらない。
で、オーストラリアって人口が少ない国で、こういう国って日本と違って、観光客にしても多くを呼び寄せることが難しいのね。つまり金を掛けられないってことを意味する。そういう現実と自然を大切にしようとするオーストラリア人の気質が合わさって、自然のままを残そう、人間の手が入っていない状態を保とうという所が多い。
でもそれが絶対に良いとは言えないわけで、日本みたいに人間の手の入った自然の良さってあると思う。自然と人間の調和と言うか、日本文化が自然に影響している様は素晴らしいと思う。
そういう視点からオーストラリアを見ると、よく言えば自然が残っている。悪く言えば雑。でもこれがオーストラリアなのだからこれで良いわけでそれを楽しむことを考えるべき。でもねぇ、どこも似たり寄ったりのエコツーリズムとやらで飽きてしまう。でも本当の自然好きには良いのかもしれない。例えば観光地にはガイドがつき物だけれど、こちらではガイドと言うかレンジャーがガイド役をするという感じ。自然をいかに守るかなんてウンチクも聞かされるし、我々観光客も「Take nothing, leave nothing」を求められる。
これって何かと言うと、何も持ち去らない、何も残さない。つまりそこにあるものを取らない、持ってきたものは持ち帰るという自然保護の考え方。モレトン島では靴についた砂(7色の砂がある)でさえも帰りに全部落としてくれと言われたのにはびっくり。でもこういう考え方って良いよね。日本も段々とこういう考え方が浸透してきたような気がするんだけれど、こういうことは一切無視するあの国の観光客には是非考え直して欲しいね。
とまぁ、山にしてもこの辺の山は凄いところがいくらでもあるのだけれど、とりあえず近場のスプリングブルックに行こうと思う。ここもゴールドコーストからは1時間かそこらで着いちゃう近さ。それなら3,4時間走ってと思うかもしれないけれど、オーストラリアって3.4時間走ったところで景色も何も全く変わらないと言っていいくらいの国。
ここだって日帰りで十分楽しめちゃうわけで、山登りが好きで何日も山の中に入ったままみたいな旅行をしない我々には楽しみが少ない。でも都会人って大体似たようなもので、結局そういう人たちのためのB&Bみたいな宿泊施設があって、今流行のSPA&Massageなんてのを売り物にしたり。
どうもオーストラリアでもそれがトレンドのようで、現代風の建物じゃなくて、いかにも山の中、大自然の中ですみたいな建物で、SPA&Massageを楽しんでくれみたいな宿泊施設が多い。
これって日本で言えば温泉?いや、湯治場って感じかな?食べるものは一切当てに出来ない、楽しみがない温泉みたいな感じかも。
とまぁ、そういうものだと割り切って、それはそれで楽しんだほうが良いと思うので、口コミを参考にして評判の良いところに行ってみることにしました。
The Mouses House ← クリック
トリップアドバイザーの口コミ ← クリック
ここの口コミを見ると大絶賛で同地区では一位なんだけれど、本当ですかね。また日本人の口コミで「これまでの人生で最高の宿」なんていうのを読んだらいかないわけにはいきませんよねぇ。宿泊料金がかなり高い(二泊で595ドル)のに予約がなかなか取れないくらい大繁盛しているのできっと良いのだろうと思います。写真で見るとこんな感じ。
森の中にログハウスが建っているだけと言っても良いのだけれど、このログハウスのすぐ横に流れている小川が大事なんですよ。(笑)
オーストラリアって日本人には想像もできないくらい水の少ない国だから、こういう自然の小川の横に建物があって、そこでジャグジーに入ってゆっくりするなんてことは難しいのね。だからここは評判もよくて繁盛しているのだろうと思う。
ここは各棟フルキッチン付きで、食事は全て自炊。これってどうもオーストラリアの食事には文句しか出てこない我々夫婦には嬉しくて、ヨメサンはやる気満々。たった2泊しか取っていないのに、つまり夕飯は二度しかないのになんとカセットコンロ、土鍋を持ち込んで豚シャブをやるとのこと。どうして牛じゃなくて豚なのか説明を聞いても良くわからんのだけれど、まぁ、豚シャブが良いとのこと。
で、昼間はテラスでBBQ。これ用のステーキやソーセージはもちろんゴールドコーストでよいものを買って持ち込む。あああ、BBQでは牛だから、鍋は豚シャブってことか。納得。
こんな山の中にわざわざ鍋を持ち込んでしゃぶしゃぶをやろうなんて気がしれないし、まぁ、昔みたいに子供達でもいるなら間違いなく盛り上がると思うのだけれど、夫婦二人でどうするんでしょうか。どうなるんでしょうか。
あ、そうそう。DVDも部屋にあるんだけれど、我が家から持って行く予定のDVDは普通のプレイヤーでは読めないので、なんと我が家からDVDプレイヤーまで持っていくとのこと。わざわざこんな山の中に行くのに、いつもの生活を持ち込もうとするって変だと思うんだけどなぁ。
でもま、それだけ我ら夫婦は二人だけで旅行に行ってもつまらないということなんでしょうねぇ。(笑)
夜には小動物が寄ってくるらしいし、近場に見所はそれなりにあるので、私はまたカメラを何台か持ち込んでテストでもすっかな。