学校選び(ゴールドコースト)

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前の日記に子供の教育のこと、学校選び、そしてビザのことを書きましたが、それ関連でしょう。ゴールドコーストへ子供を留学させようと思うのだけれど、どの学校を私が薦めるかとのご質問を頂きました。

正直なところ、わからない、というのが本音。

まず、留学も何を目的にした留学かわかりませんし、何年間行かせるのか、小中高大学のどの辺りまで考えているのか。また語学留学、海外体験留学程度のものなのか、それともこちらでそれなりの学位、資格を狙うのかで、どの学校を選ぶのかは大きく変わってくるんですね。

勉学重視するのであるならばそれなりの学校がありますが、やはりそれぞれ一長一短がありますし、実績とか評価もかなり頻繁に変わるんですね。進学率というか出来不出来もその年によってかなりばらつきもありますので、ここだ!というのは難しい感じがします。

ただ、もし私がまた再び子供の教育を始めるとしたら「この学校」というのがありますが、その学校名とそこを選ぶ理由を文字にするのはちょっと難しいと思います。

それぞれの学校の内容はホームページを見ればかなりのことがわかるはずです。大学もそうですが、下手な学校ガイドを見るより学校のサイトを見るほうが良いと思います。ただ、それはテレビ等の広告宣伝を見るのと同じで内情まではわからない。こればかりは経験者に聞くしかないと思います。つまり在校生、卒業生であり、その父兄に聞くということ。

それと大事なポイントですが、その学校のことだけを聞くのではなくて、Aという学校の生徒、卒業生、父兄にAのことを聞くよりも、彼らにBとかCをどう思うか聞くのを忘れてはならないと思います。ここに一番大事な情報があるケースが多いと思います。

子供が小さいうちはどの学校も似たようなものだろうと私は思うのですが、中学、そして高校の年齢になると違いがはっきり出てきますし、その時に転校するのはかなり難しく、成績上にも問題が出てきますから、やっぱり小さなうちにそれなりの目安できっちり学校を決めないとならないと思います。

オーストラリアは州によって制度が異なりますが、基本的には大学入試はなく、統一試験とその学校の中での成績が重視され、それによって偏差値の様なランク付けがなされ、それで大学進学が決まります。ただ、この統一試験というのは「その学校のレベルを決める試験」であると考えるべきで、日本やアメリカの「個人をテストする」SATのように考えるべきでは無いと思います。

つまり、Aという学校の成績上位者と、Bという成績上位者の違いを、その統一試験で学校のレベルを決め、それが学校での成績に加味されると言えばわかりやすいでしょうか。「学校を計るテスト」。つまり、入学試験の一発勝負というのが有り得ない仕組みになっています。学校での成績が大事ですから、日頃手を抜くとうまくないし、学校そのもののレベルが低いとこれまたうまくない。

この辺をどううまくやるかというノウハウがあるのですが、それは卒業したばかりの生徒、あるいは父兄に聞くのが一番だと思います。ついこの間までその中で戦ってきた生きた情報が手に入るはず。で、こればかりは外から見ていても絶対にわからない「情報」で、それをどうつかうかの「技術」が重要だし、それを無視するとうまくないと言えると思います。

たとえば、子供が日本語に堪能であるならば、外国語は「当然」日本語を取るべきという考え方があります。日本語が出来るのだからフランス語でも取ろうなんて考えますと、大学進学時にかなり厳しいことになります。

学校選びは、間違えたと思えば転校すれば良いわけですが、良い学校は入学が簡単ではなく、何年も順番を待たなくてはならないなんてことが普通に起きます。小学校でも同じで、子供が生まれた時に将来の入学予約を入れるケースも決して少なくありません。

こちらでも学校の見学は簡単にできますし、またそういうサービスをしている業者もいるかもしれませんし、まずは見てみるのが大事だと思います。ただ、見ても何もわからないと思ったほうが良いと思います。その学校の本当の良さとか問題点は見学しただけでわかるようなものじゃありませんから。だから在校生、卒業生、そしてその父兄に必ず聞いてみるべきだと思います。そして上にも書いたように、その人たちに他校のことを聞いてみてください。自分の学校の事はさておいても、他校の欠点は良く知っているなんてことがあるはずです。(笑)

それとこちらには日本人会があり、日本人会が母体となって、日本国からの援助をもらい「日本語補習校」が運営されています。この校長に是非会ってみてください。そしてまた補習校の先生、特に自分も子供をお持ちの先生を紹介してもらってください。あるいはいくつか塾がありますので、そこで情報を集めるのが良いと思います。

ここでの注意は、前にも書きましたように、自分の子供が小さいからといって、小さいお子さんをお持ちの父兄に聞いてもほとんど重要なことはわからないかもしれないということ。やっぱり皆さん目先のことには敏感ですが、小学生の親に、中学高校のことを聞いても無駄です。しかし、学校の良し悪しを決定付けるのは主に中高ですから、そのところを勘違いしないことが大事だと思います。逆を言えば、もし小学生の間だけの留学体験でしたら、雰囲気の良い学校、進学に拘らない学校の方が子供達には楽しい留学経験ができるんじゃないでしょうか。でも将来のそれなりの学位、資格を狙うのであれば、小学生が遊んでるようなところを見ても何もわかりません。

中高校生の留学ですと、個人の力量がどの程度のものかが重要になりますから、学校選びはもっと難しくなります。進学校に英語もおぼつかない子が行ってどうなるのかは簡単に想像がつきます。

ただ、こちらは基本的に入学試験がありませんから、進学校でもアホがいるのが普通です。でもそういう子達は、あの手この手を使われて、学校にいられないようにされることがあると聞きます。こちらは小学校の時から落第がありますし、「また今年も落第になります」なんて脅かされれば転校を決めざるを得ないかもしれませんね。

上に書きましたように、大学受験に試験はありませんし、出来ない子は出来ないの子の責任で、他の子供には関係ないということにはならないのです。出来ない子がいますと統一試験で学校のレベルが下がりますから、その学校でオールAを取っている子でも評価が下がるわけです。

我が家の息子達が行っていた私立校ですが、男子校で寮生活をする子、留学生もそれなりに存在します。中にはオーストラリアでの大学進学を考えていない子もいるんですね。そういう子供も統一試験は一緒に受けるのですが、試験中に、答案用紙に何も書かずに寝ているような子も出てくるわけです。となれば学校としてのレベルは下がり、そこでよい成績をとっても無駄ということになります。

これは公立の学校でも同じで、元々大学進学率が低いオーストラリアでは、高校卒業後に働くのが当たり前と言う子供も多くいるわけです。そしてそういう子も統一試験を受ける。どういう結果になるかは簡単に想像できるわけで、本来、大学進学を望んでいない子供、あるいは出来の悪い子供には統一試験を受けさせないのが学校としては良いわけですが、それは出来ない決まりになっています(要確認 もしかしたら大学進学の意思が無い子はこの統一試験を受けないのかもしれない。ただ、その意思がはっきりせずにどうしようかなぁ、入れたら入ろう程度の子は受けるのが普通でこれも問題)。

でもそこをあの手この手でかわす学校もあって(成績の悪い子には統一試験を受けさせない)、ある年に、突然名もない公立校の進学率(というか偏差値みたいな、クイーンズランド州で言うOP)が突然上位に入ってくるなんてことも起こっています。

つまり、その辺のノウハウを持っている学校が良い学校ということもできるわけで、そのノウハウを持った先生が新しく学校に入ってきて、突然、その学校が注目を浴びる成果をだしたなんてこともあるので要注意。

でもま、一般的には正攻法で行くしかないわけで、それには生徒自身が頑張らないとなら無いのは当たり前として、それなりの学校じゃないとまずいということもあるわけです。だからと言って、公立校だったら大学進学が不利になるともいえないので難しいところです。

ただ、公立校はいろいろあり、一般的には私立校に比べて勉強しない、酒タバコ、ドラッグ、性の乱れがあるのは間違いがないですし、それはちょっと見学して学校の雰囲気を見るだけでもわかるケースがあります。でもちょっとやそっとの頭の出来では絶対に入れないような公立校もある(ゴールドコーストには無い)。

ま、とにかく、現地の経験者に実際にあって聞くのが一番でしょう。在校生、卒業生、その父兄という意味です。こればかりは外から見ても何もわかりませんから。

また話の発端はマレーシアですからマレーシアに関して書きますが、まずは学校の見学は良いと思います。ツアーがあるのならそれを利用するのもありでしょう。ただし、必ず経験者にも会わせてくれと頼んでみてください。それも複数。低学年から高学年までの父兄、出来たら卒業生にも会えるような手配を頼んでみることは無駄じゃないでしょう。卒業してからわかるその学校の良さ、欠点もありますし。この時に、他の学校の評価を聞くのも忘れないように。ここのほうが重要。自分の好きな学校を褒める言葉をいくら聞いても無駄ですから。

ちょろっと上辺だけ見て、なんとなくわかったような気がする程度の情報で決めたら子供があとあと苦労するでしょう。

あああああ、上に書いたゴールドコーストの学校事情ですが、それらはレジデンスとしての内容です。つまり国籍を持っているか永住権保持者。つまり、留学生は全く違う入学基準で判断されます。

そりゃ大変だと思うかもしれませんが逆で、留学生の方が志望した学校に入りやすいです。その入学条件はそれぞれの学校のサイト、学校案内を見ればわかります。

また、こちらには日本での大学入試に失敗した子が来たり、あるいは中高生でも学校に馴染めないとか、あの手の子供が結構来ています。私は教育方面のプロでもないし、内情をしっかり把握しているわけではありませんが、息子達の友人つながりや、目に見える範囲の子供達を見てきた限りでは、ちゃんとした子は立派に育っていくし、バカな子はバカを続けるだけなのは見てきました。

高校生なのに学校にも行かずに町をお尻を出して歩くようなこちらの女の子と同棲したり、行きたくない学校に行くのだからと親を脅かしてフェラーリを買わせるような子もいたし、問題児を受け入れる学校でもうまく行かず、ニュージーランドの同じ様な学校に流れていった子もいた。また、遊んでばかりで出席日数も成績としても高校の卒業が出来ない子がいて、それに付け込んで、裏から手を回してどうにかしますという話に乗って1千万以上の金を騙し取られた親がいたり。まぁ、小さい町なのにその手の話題にはことかきません。

これはワーホリも同じで、本当にこいつら脳みそがあるのかと思うようなのも多いけれど、しっかり遊んで働いて良い経験を積んでいる子もいますし、一言でまとめられるようなものじゃないのですが、とにかく言える事は、海外に出たら何か良いことが起きると言うのは単なる幻想だということでしょう。これは私がいつも書いている通り。

ひとつ面白い点があります。それは海外に子供を留学させて、大学に関しては日本の帰国子女枠を使うと言うやりかた。これは昔から使える手で、息子たちの知り合いの中にもその手の子がいました。こちらでずば抜けた成績を取っているわけでもないのに、え?あの学校?というような日本の有名大学に結構すんなり入れるケースがあるのね。

息子達もそれを知っていて、まだ高校生の頃に、早稲田でもいいからその線を狙ってみようかなんて言っていた時期があります。早稲田でもいいからの「でもいいから」ってなんだと怒ったのを覚えています。(笑)

ま、留学は良い面も悪い面もありますし、またノウハウもいろいろ。やり方次第じゃ面白く利用できるし、子供の将来に繋がるプラスの経験もあるでしょう。また逆に、海外だからこそ難しい部分を乗り越えることが出来ず、悪い方向へ行くケースもある。

親が、のほほんとして、ぼんやりと、でもなんとなく雰囲気は良さそうな、しかし問題点ははっきり見えないけど、どうにかなりそうな、そんな感じで進んだらうまくないってことでしょう。

その時はその時と、問題点を把握せずに先送り、行き当たりばったりってのもうまくない。

子育てっていうと大抵、同じ年齢の子供を持つ家庭と深く付き合うようになりますが、情報源としては大事なのは、自分の子供より3-5歳上だというのを忘れてはならないと思います。特に低学年の子供を持つ親は注意が必要です。子供は中高生の年になれば親のいう事を聞かなくなるのが普通なんですから、その時に何が起きるかの想定をしっかりして子供が小さいときに準備するべき。

やっぱり難しいのは日本語教育で、子供の日本語教育が中途半端に終わるケースはこの時期をちゃんと越すことができずに、「なんで関係もない日本のこと、日本語を勉強しないとならないの?現地校の勉強はその分遅れても良いんだね?」と子供が怒り出すのは普通。それにどう対処するのか、何ができるのか。ここを乗り越えられないと、子供達は限りなくローカルになっていく。

我が家の場合は、「我が家はいつ日本に帰る事になるかわからないから、その準備は常にするように」と子供達に嘘を付いて育てました(笑)。また日本大好き人間になるように仕向けて、もう日本語の勉強はするなと言ってもするような子に育てるのが肝要だと思います。

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