サンダーストームもなくなって天気も良くなってきましたので、ワイナリーに行ってきました。我が家から北へ40キロぐらいでしょうか。ブリスベンとの真ん中ぐらいかな。
Sirrometというワイナリー。
こちらではワイナリーがあちこちにあって、ワイナリーツアーに行く人も多い。点々と移動しながらワインのテイスティングを繰り返すのですが、私はそもそもワインが好きでは無いし、テイスティングなんてしたら酔っ払っちゃいますから運転手としてはうまくない。
でもこのSirrometというワイナリーはレストランが結構良いという話を聞いていましたし、調べたところアワードを何度も取っているところとのこと。では、食事を中心に行ってみるかという事でブッキングを入れてお昼に到着するように出かけました。
Sirromet ← クリック
敷地はかなり広いのですが、ブドウ畑はたいして大きくないのが点在している感じで、ワイナリーてこんなもんなのかな、と思った。またブドウの木が乾燥に疲れているように見えて、こんなんで大丈夫かと思ったのですが、ちゃんとブドウは成っていました。
乾燥に疲れた感じ。
でもそれなりに成ってます。
建物の周りにはアガパンタスがたくさん咲いていて、夏~~~って感じ。
内陸だからか結構暑かった。
ワライカワセミ(クカバラ)がいた。
予約のお昼には早かったので、とりあえずワインのテスト、試飲です。一人5ドルで6種類。二人で12種類を試飲しました。量が多いと大変なことになりますが一杯はこんな程度。
二人でテストする分には十分な量。
試飲する場所はこんな感じ。ツアーで来る人が多い。どこでも騒がしいあの国の人たち。
真ん中に見える樽は、不要なワインを捨てるための樽。
ほんのちょっとだけの試飲ですが、12種類となると結構酔っ払います。で、ほろ酔い加減でレストランへ。
レストランLurleensの前には大きなワインの樽。
このレストランは結構有名らしくて、予約をしないと駄目かもと聞いていましたが、ウィークデイだったからでしょう。空いていました。そして窓際の一番良い席だったのが嬉しかったです。土日は混むらしい。
席についてから喉が乾いたのでとりあえず水を頼んだのですが
「まさかスパークリングを頼んでないわよね?」
「頼むわけないだろうよ。普通のボトルの水だよ。」
そして来たのがこれ。泡が立ってる。スパークリングだ・・・・・・ (┰_┰)
そしてワインリストを見てぶったまげました。一番安いのが70ドル。嘘だろ~~。
ところがこのワインリストはMr Morris(って誰?)のお奨めってことなんでしょう。これとは別に安いワインが並んでるメニューもあったので一安心。でも安くて30ドル台だからやっぱり高い。試飲で美味しかった銘柄で一番安いのにしましたが、それでも41ドル。(┰_┰)
お昼でしたからランチメニューがありますが、ざっと見てもかなり高い感じがしました。ランチで20ドル台後半から40ドルぐらい。これって高級ホテルの料金だわ。ランチじゃなくて普通のメニューを見ると、30ドル台後半から上。ひえ~~~。
ということで、ヨメサンはオントレから一つだけ。私はスープとランチメニューから一つ頼みました。
まず来たのがこれ。サービスだそうです。春巻き。
なぜサービスなのかわかりませんが、それにしては手が込んでいる料理で、中は鴨肉が入っていた美味しかった。ちょっと甘かったけれど、料金が高いだけのことはあって、これから出てくる料理が楽しみでした。
次に、頼んだパンが来たのですが、なんとタプナード付き。右上の茶色のがそれ。
タプナードっていわゆるオリーブを中心にいろいろ混ぜてペースト状にしたものですが、ちょっと甘めのバターと酸っぱめのタプナードの組み合わせは抜群でした。これだけでパンが進みます。で、パンをすぐに御代わり。(笑)
次に来たのは私が頼んだグリーンアスパラのスープ。海産物が中に入っていてこれも美味しかった~~~。ちょっと量が多かったけれど、最後はパンで綺麗に拭って食べました。
ヨメサンが頼んだのはこれ。Tasting Plateという名の前菜の盛り合わせみたいなやつ。これは結構豪華版というか、内容はかなり頑張ってる。
カリっと焼いたポークベリー、モレトンベイバグ(ウチワ海老)、ワタリ蟹の団子、鴨の生春巻き。あとはホタテかな。
私もおこぼれを頂戴しましたが結構良いと思いました。でも味付けがタイ料理っぽい感じ。そもそもこの店って何料理なんでしょうか。イタリア料理っぽいんだけれどそうでもないような、地中海料理なのかな?従業員はかなりなまってる英語を使う(多分)イタリア系ばっかり。
ヨメサンはこれをチンタラ食べながら毎度のごとく飲み続けるわけですが、私が頼んだランチがいつになっても出てこないんですよ。しびれを切らせて30分以上経ったころでしょうか、ニコニコして愛想が良いイタリア系らしきオバちゃんウェイトレスに聞いてみました。
「私のオーダー、通ってますよね?」
「ハイ。」
「結構時間が掛かるんですね。」
「その料理はシェアなさるんですよね?」
「ハイ、そうですが」
「奥様がまだ前の料理を召し上がっている最中なので・・・・・・・・・・・」
「(え?・・・・・・)」
ヨメサンにしてみれば、私の料理が来るのを待つためにわざとチンタラ食べているのに、彼らはそれが終わるのを待っていたわけだ。
「ああ、どうもすいません。すぐに持ってきてください。」
と頼んだのですが、これには私もヨメサンもびっくり。客が食べるスピードを見計らいながら次ぎの料理を出す店って珍しいぐらいなのに、適当にじゃなくて、ちゃんと前の料理が食べ終わるまで待つという店ってオーストラリアでは初めての経験。もしかしたら日本でもなかったかもしれない。それに近い経験はあるけれど、明らかに待つって本当に嬉しい。
つまり、シェアしますと言ったから彼らは待っていたということ。
あと特筆すべきことだと思うのだけれど、私の料理を持ってこないのと同時に、私の目の前にあるすでに食べ終わったスープの皿もずーーっと置いたままなんですよ。ワインだ水だと何度も何度も注ぎに来るほど気が利くのにスープの皿は置いたまま。私も不思議だとは思ったのだけれど、あえて下げてくれと言わずに様子を見ていました。で、やっと気がついたのは、彼らは、そのスープ皿を下げてしまうと、ヨメサンだけが一人で食事をしているようになってしまうわけで、彼らはそれを避けたのだってこと。というか本来は私がヨメサンの食べるスピードに合わせる必要があるってことなのね(当たり前だ)。この店、やるじゃーーん。食事のマナーを忘れていたのは、まさに私。そしてヨメサン。(笑)
この店は料理を出すタイミングをかなり厳密に調整しているんだね、嬉しいねぇ、凄いねぇ、なんて話しながら最後の料理を待ったのですが、来たのはこれ。
これは何かと言うと、ランチと言いつつオードブルみたいな感じで、一番上の緑のものは別にして、上から海老、蟹身、そしてマンゴ、一番下はアボカドペイスト。
これがですねぇ、海老も蟹も全く味がしないんですわ。こちらでは良くあるパターンなんですが、わざと味を抜いたんじゃないかと思うくらい、全く味がない。歯ごたえだけ。
これは食材そのものに問題もあるんだろうけれど、茹ですぎはこちらでは普通なのね。またイギリス色の強い高級レストランでは、どうもわざと味を抜いている様な感じもするんですよ。まさかと思うけれど、マジ。この料理を食べて、シドニーのインターコンチネンテルホテルのレストランを思い出しました。材料が良いのはわかるんですが、完全と言っていいほど、わざとそうしたように味がしない海産物が出てくるんです。
不思議だ~~~~。
ヨメサンが小さな声で言いました。
「家で作ったほうが何倍も美味しいのが作れるね。」ですとさ。
順調に行っていたのに、最後に足をすくわれたような気がしました。
そして料金は160ドル+。たっけぇ~~~。もう行かない。
その後、気分を取り直して、ワインの試飲をした場所に行き、6本だけ気に入ったワインを買いました。これは収穫かもしれません。
そして家路に・・・・・・