尖閣諸島 新事実

NO IMAGE
古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

新事実って、私が知らなかっただけかもしれませんがびっくりしました。

まず尖閣の日本の領有権に関してですが

「尖閣諸島の領有状況を1885年から1895年まで調査し、世界情勢を考慮したうえで隣国の清国など、いずれの国にも属していないことを慎重に確認したうえで閣議で決定し沖縄県に編入した。」としている。日本政府は1895年1月14日に尖閣諸島の編入を閣議決定した。(Wikiより)

ところがですね、その閣議決定は官報で告示されていないとのこと。つまり、そういう閣議決定があった事実は誰にも知らされていない。もちろん中国(その時代は清)も知らない。これは日清戦争中の出来事。

その後、日清戦争も終わり、下関条約で台湾は日本の領土となったわけですが、尖閣は台湾の領土であるという見方をしている中国は、その条約時に台湾と一緒に尖閣は日本に取られたと主張するわけですね。

さて、どっちがおかしい?

この閣議決定が公表されていないことの裏取りをしました。外務省のサイトにQandAの形で載っています。

ここ  ← クリック

Q10 日本政府は1895年の閣議決定を対外的に明らかにしておらず,秘密裏に行ったのではないですか。

A10 1895年の閣議決定が当時公表されなかったのは事実ですが,これは当時における他の一般の閣議決定についても同様だったと承知しています。右閣議決定以来,日本は,民間人の土地借用願に対する許可の発出や国及び沖縄県による実地調査等,尖閣諸島に対して公然と主権の行使を行っていたので,日本の領有意思は対外的にも明らかでした。なお,国際法上,先占の意思につき他国に通報する義務があるわけではありません。

この答えはどうなんでしょうね。これって無理やりこじつけた言い訳にしか聞こえないと思うのは私だけ?公示しないのは当時の慣例だとか、日本として民間人がどうの公然として主権の行使をしていたとか、それって日本の国内の話であって、だから領有意思は対外的にも明らかでしたって理屈は通らないと思うなぁ。

ましてや中国から見れば台湾と一緒に取られたのだから、日本の民間人が出入りしても文句は言えないわけだし。

閣議決定は1895年の1月14日。下関条約は同じ年の4月17日。

つまり、中国が文句をつけるとするならばその三ヶ月の間しかないことになる。これじゃ外務省の弁明には無理がある。

ましてや閣議決定された時は戦争中だし、公示もしていないのにどうやって文句を言う?その後、日本人が尖閣に住んでいたとか鰹節工場があったとか言っても、それは日清戦争後台湾が日本の物になり、沖縄も日本なのだから中国もそれに関しては文句が言えない。台湾に帰属しようが沖縄に帰属しようが日本には間違いがないのだから。

この流れで言えば、尖閣は戦争中のドサクサで取られた、あるいは下関条約で台湾と一緒に日本が取ったと言われてもしょうがなくない?それは勝手な誤解だと言い張れるだけの根拠がある?戦後、台湾と一緒に尖閣が戻されるのが当たり前だという考え方を崩せる?

中国にしても中国の領土(台湾の領土)だというには苦しいところがあるわけで、だから棚上げにしようという中国の言い分も一理あるように思えてきます。でも中国の領土だというのは、元々台湾の領土だからという論法。しかし今、台湾は中国の領土とはなっていない。中国が勝手にそう言ってるだけ。だからもし中国が尖閣を手に入れれば台湾が文句を言い出すことになる。

そしてそして不思議なのは、尖閣諸島って島がいっぱいあるわけで、その中の久場島と大正島は日米地位協定に基づいて射爆場(航空機や艦艇による地上攻撃、ミサイルの着弾地)としてアメリカに提供されている。この話は全く出てこないのも変ですよね。これはアメリカが尖閣は日本の領土としなければ成り立たない話。でもアメリカは尖閣は日本の領土だとは言わない。そしてアメリカは1978年以来、その島を演習に使っていない。使わないのなら日本に返還することになっているけれどその話は米軍から出てこず、未だに米軍の管理地のまま。微妙だ~~~~~。

でも尖閣を絶対に中国に渡すなという話はアメリカと出来ていると私は思っています。あそこに海軍基地でも作られた日にゃ大変なことになる。

そして尖閣の棚上げ論はないとしている日本政府だけれど、前にも書いたように1997年の日中漁業協定で尖閣の水域は特別な扱いをしている。おまけに当時の小渕恵三外務大臣は書簡を送って「中国国民に対して、当該水域において、漁業に関する自国の関係法令を適用しないとの意向を有している。」とはっきり書いちゃってる。これってこの水域に問題があるのを認めたことになるでしょう。棚上げもしていないし、係争中ということもないという日本の主張は嘘になる。

その話はここ  ← クリック

なんだかなぁ、変な感じ。

中国は異常だの韓国は狂ってるだの言うけれど、日本も同じだと思いますわ。結局自分に都合のよい様に捻じ曲げたり、都合の悪いことは日本国民にもはっきり言わない。そもそも固有の領土の固有ってなんなのか私にはよくわかりません。領土にあえて固有という言葉をつけるのって、何か強引に自分のものだと主張したい意思を感じます。日本が出来た2000年以上前から領土みたいな言い方。

結局は実効支配しているかどうかが大事だというけれど、そういうことなんでしょうね。逆を返せば竹島から韓国を追い出すのは無理だろうし、北方四島も同じ。

で、問題が面倒になってくると住民投票をしてみたら?なんて話しになって、その地に住民を多く入れている国が勝つ。アメリカがインデアンから土地を取り上げたのもそういう手法をとったとのこと。また中国がウイグルやチベットでやろうとしているのもそれなんでしょう。正当性があるように見える民主主義を利用したインチキ。

オマケですが、面白い話もありました。

沖縄ですが、中華民国(台湾)が領土だと主張しているそうですね。知りませんでした。

そこで台湾が言うには、沖縄は戦後「国連の信託統治を受けてアメリカが施政を行使した」のであって、アメリカが沖縄を日本に返還することを決める権利を有していないと。

それが事実なら、そりゃそういうことになるよねぇ、って思いません?でも台湾の領土となる根拠はわからず。

じゃあ、住民投票で決めましょう、なんて言い出すと、アメリカがかつてやったこと、そして中国がこれからやるであろう事を認めることになってしまう。

領土問題ってややこしいのね~~。

これらの話はここから得ました。あの佐藤優氏の話。

この話しの最後でえっと驚く話があるというのは、上に書いた日中漁業協定の話だろうと思います。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。

にほんブログ村 海外生活ブログ マレーシア情報へにほんブログ村 海外生活ブログへにほんブログ村 海外生活ブログ ゴールドコースト情報へ