アメリカ経済はかなり「ヤバい」のは周知の事実だと思います。
アメリカ政府の「借金」は莫大どころの話ではなくて、それも「拡大中」で止まる見込みはない。金利の支払いだけでも恐ろしい額で、アメリカの莫大な「軍事予算」をも上回る額だし、「日本の国家予算」を超えるのも数年以内に起きるかも知れない。
コロナ禍も大きな影響があって、「コロナによる経済縮小」が起きないようにあの時も莫大なお金をばら撒いた。それで助かった国民が多かったのは「日本も同じ」ですが、それのしわ寄せがどんどん顕在化してきている。
ただ「市中にお金が溢れている」のは間違いがなくて、それが「株式市場を支えてきた」ことも事実で、それは今も同じ。
この「どんどん輪転機を回してお金を刷って維持されてきた米国経済」のほころびはあちこちに見えていて、それでも一般国民が豊かに暮らしているのはまだしも、格差は広がり、豊かな者はより豊かに、そして貧しい者だけではなくて「中流階級」もどんどん貧しくなり、とうとう、「正社員で仕事があるのにホームレス」も急増し、「職を3つ4つ持つ国民」も増えている状態。それでも「お金は足りない」ほどにインフレは進むばかり。
この状態って「死にそうな患者」にどんどん点滴で栄養を与え続けたのと同じで、良くなるどころか益々病状は悪化。でもある一面、つまり「株式市場」だけを見れば【治療は効いている】ように見える。でも「株高で恩恵を受けるのはやっぱり金持ち」で、アメリカの株式の80%以上が「国民の10%が保有している」状態で、株高で恩恵を受けている国民は少ない。
だから「トランプは荒療治をする」わけで、関税問題にしてもなぜあれほどキチガイじみたことをするのかと言えば、「アメリカが緊急事態にある」からで、また「なぜビットコインに注力するのか」「ステーブルコインも進めようとする」のかといえば、回り回って「アメリカの国債を買わせる」つまり「裏付けをアメリカの国債とする」作戦なのが見えてくる。単に「暗号通貨の将来性があると考えているのではない」のであって、「暗号通貨を利用してアメリカの問題を解決する一助となるようにしている」だけなのがわかる。
でもそういう「小手先」とも言える対処方法でアメリカが大きく良い方に転換するかと言うとそれは疑問で、トランプ陣営はもっと「強力な手」を考えているであろうことは簡単に想像できる。
それは「ブレトンウッズ2.0」と言えるものかもしれず、これはそもそも「ブレトンウッズ体制」とは何かを知らないと理解のしようがないけれど、あの時、1944年、アメリカは戦後の世界経済安定のためのドルを基軸とする固定相場制にし、ドルだけが金と交換でき(金・ドル本位制)、他国通貨はドルと交換比率を固定とした。
「金(ゴールド)の裏付けがある米ドルは信用される」わけで、各国通過はその「米ドルとの固定相場」となることで世界は安定した。(1ドル360円に固定されたのもこの時)
ところがそれでは「金(ゴールド)がなければアメリカはドルを増やせない」わけで、お金が足りないアメリカは時代の流れに乗れなくなり、1971年、米ニクソン大統領がドルの金換停止を発表し、世界は変動相場制となった。これをニクソンショック(ドルショック)という。
この時からアメリカは「好きなだけドルを刷れる国」となった。米ドルの裏付けなんかなくて、「必要なら必要なだけドルを刷るアメリカの誕生」と言える。
このショックの大きさは尋常ではなくて、どんどん増える米ドルは価値が落ちるわけで、逆に日本円はどんどん上がり、「輸出業は壊滅的影響を受けた」し、私の父もこの時に「もう駄目だ」と小さな貿易会社を閉鎖したのを思い出す。ちょうどその時、私はアメリカ大陸を旅行中だったのだけれど、叔母の家にいる時、父から手紙が来て、「申し訳ない、お前に残そうと思っていた会社も閉鎖せざるを得ない。どうにかアメリカで将来に繋がる【何か】を見つけて欲しい」なんて書かれていたっけ。
本当に日本は大パニックで、大きく「日本の構造」も変わったと思う。でも日本はそんな中でも「快進撃」を続け、1980年代のバブルへと繋げていった。この間、アメリカは息を吹き返したものの、「効果絶大なんてこともなく、アメリカ経済は沈み続けた」と言って良いと思う。だからアメリカは日本に「日米構造協議、年次改革報告書」などを突きつけて「伸び続ける日本の力を削ぎ続けた」。
そして日本は「バブルの崩壊」を迎える。私はこの対処法を「財務省も日銀も間違えた」と思っているのだけれど、彼らはそれを認めないし、彼らの方針は今でも変わらない。そこに「大穴を開けるであろう」と期待された安倍首相も結局は「アベノミクスに横槍が入り、3本の矢の全てを射ることは出来ず」大きな成果は出せなかった。これは安倍さんを財務省側ががんじがらめにしたからだと私は思うのだけれど、財務省及びその息のかかった政治家もメディアも「アベノミクスは失敗した」と喧伝する。これって私にしてみれば冗談みたいなもので、「安倍さんはアベノミクスをやらせてもらえなかった」というのが正しいと思う。
今、また安倍さんに似た「高市政権」が誕生したけれど、彼女も「反対派の猛攻撃を受けている」のがわかる。それも同じ自民党内からもそうで、当然、彼らは「財務省派」と言って良くて、「選挙の公約をやらせない」のも良しとしているのは異常に見える。
ま、そんなアメリカ、日本の大きな流れがあるのだけれど、またもや「アメリカは大問題を抱えている」わけで、今までの歴史と同様に「アメリカにとって有利な大改革」をしようとしていると言われている。
私は「アメリカを甘く見ては駄目」だと思っていて、1971年のドルショックもその後の「日米構造協議、年次改革報告書」も覚えているし、「アメリカのために世界のルールを変える」のは平気でする。スポーツの世界と同じで、勝てなくなるとルールを変えるという彼らの常套手段。
でもアメリカの影響力はあまりにも大きいから、世界は「アメリカに反対して、自国の首を絞めることになったり、アメリカが崩壊したら元も子もない」と考えるから「アメリカの言うとおりに動いてきた」という歴史がある。
近年、これに反発する国々がBRICSを中心に集まり、「米ドル中心の世界経済を変えよう」としているけれど、「アメリカ、米ドルに打撃を与えることは可能」だとしても、「米ドルに代われるだけの力を持っている国もグループも存在しない」と私は考えています。
さて、追い詰められているアメリカは何をするのか。これをまるで想像できない方は、「戦後の日米関係、アメリカが何をしてきたのか」を学べば見えてくるのものがあると思う。私にしてみると「定期的にやってくる大惨事」みたいなもので、間違いなく「日本もそれに飲み込まれるであろう」と見ています。
そして思うことは「それをやってもアメリカは良くならない」だろうと。理由は今までもそうであったから。つまり、「国を作るのはシステムではなくて【人、国民】だ」と私は思っていて、それがどんどん劣化しているアメリカがシステムをいじったところでアメリカの復活はないと私は思っています。
でもアメリカがくしゃみをすれば「世界は風邪をひく」という構図は変わらない。
ニクソンショックも日本のバブル+その崩壊も、アメリカのITバブル崩壊、リーマンショックも経験のない人は気をつけるべきだと思う。【良いことはいつまでも続かない】のがこの世の道理。
もし世界に、株式市場、商品市場に大きな変化が起きたらどうしたら良いのか。
その対処法はいつも書いている通りで、「(買うばかりではなく)売ること(ショート、空売り)を覚えること」であり(下がれば利益が出るタイプのETFもある)、そして何よりも重要なのは「市場の流れを何よりも重視して、その流れに乗ること」であって、どれほど頑張って「将来を予想」しても【当たったりハズレたりを繰り返すギャンブルと同じ】だと私は思う。
でももし、「天才級の頭脳を持ち、ヘッジ方法も知っている」のなら問題はないかもしれない。
でも私にはそんな頭脳もスキルもないから、でも「流れを見るのは誰にでも出来ること」「売り(ショート、空売り)も誰にでも出来ること」だからそのスキルを磨くだけ。
自分が進む道には「地雷も落とし穴も、断崖絶壁もある」のに、【まっすぐ歩き続けるのみ】なんてことは絶対にしようとは思わない。
いつの日か「大惨事に遭遇」して【私の考え方は間違っていたのか】なんて思った頃には「もう投資も終盤になっている」なんてのが普通で、それは投資もトレードも仕事でも何でも同じだと思う。逆を言えば「若い内に大惨事を何度か経験する」のは絶対に損にはならないと思う。
さて、どうしたら良いのか。
それは簡単で「過去には様々なことが起きた」のだから、「それを精査する」ことと【その時代で失敗した人達はどうしてなのか】を学べば良い。
それだけ。
株式投資も同じで、「日経225の過去の動きは誰にでもわかる」のだから、バブルが崩壊して22年間、下がり続け82%も下げたこと。その後、反転して上がり続けたけれど、「高値を乗り戻すのに34年、掛かったこと」。これは皆が素晴らしいと絶賛する「アメリカ株」も同じで、17年間も「冬の時代が続いた」ことも「大暴落は何度もあった」のは調べればすぐにわかることでしかない。
大事なのは「この上がり続ける時にどうするべきか」ではなくて、もしこれから「下がり続けた22年間と同じようなことが起きたらどうあるべきか」を想定するのが何よりも重要だと思う。
でもその時点その時点で、22年間も下がり続けるなんて【誰にもわからない】し、「その後、反転して上がり続け今に至る」事も【誰にもわからない】。
それは「安全資産」を言われる「金(ゴールド)」も同じで、過去には10数年も「冬の時代があった」し、金(ゴールド)を持っていてもそこから「配当、利子みたいなものはない」ことも考えるべきでしょう。
じゃぁどうする?答えは簡単だと私は思う。ま、お金持ち、収入も多い人は好きなようにすれば良いだけのことですが。
上に「レバナス一本リーマン」さんの動画を紹介しましたが、彼は「流れを見てそれに乗る投資方法ではない」のははっきり書いておこうと思います。彼は「彼の将来の読み」に沿って投資をしている多くの投資家と同じで、「では誰の読みが正しいのか」と考えがちですが、私は「皆さん、似たりよったりの自信たっぷりの予想屋と同じ」と考えています。皆さん、若いのにどうしてそんなに自信満々なのか。その答えは簡単で「この十数年の相場は右肩上がりで多くの人はそこそこの利益を出した」からでしょう。
長い投資生活の中で重要なことは「多くが泣いている下げトレンドでも利益を出す。あるいは大損をしない」ことであり、皆が\(^o^)/で値上がりを享受している時に利益を出しても、それは自慢にもならないし、「自信に結びつかない」と考えるべきだと思う。戦場で生き残るのは「敵が攻めてきた時にどうするか」「爆撃されたらどうするか」であって、「敵も攻めてこない、爆撃もない」ところで「俺は生き延びた~」なんて喜ぶべきじゃないと思う。
動画やSNSから情報を得ることの危険性は、「多くの勝ち組は、リーマンショック後の動きで利益を出している」という事実で、つまり「若くして成功した人達のパターンはほぼ皆さん同じ」ってことなのね。もし彼らが日本の「バブル、そしてその崩壊後に投資をしていたらどうなっていただろうか」と想像してみるのも面白い。
要は「相場が右肩上がりで上がり続けた時代に儲けを出した」なんてのは【当たり前の話】でしかなくて、どんな戦略でも「勝てた」と思うし、この20年弱で「大損した人」って何をしていたのかと思う。
若い人は「同じような年代の勝ち組」の話を聞くと思うのだけれど、彼らとてこの10年、10数年で儲けたと言っても良いと思うんですよ。そういう「相場が上がり続ける時代の勝ち組の理論」って本当にそれで大丈夫なのかと「疑問」を持つべきじゃないですかね。
だから私は、40年以上も相場の世界でプロとして生きてきた「石原順氏」をこのブログで紹介するわけです。彼は私より年下で、私の相場経験は彼より年数は長いけれど、彼は「プロとして生き続けてきた重み」がある。そして彼は私の考え方とほぼ同じで「予想なんかするな」「流れに乗れ」と言う。これは長い相場経験の中で「バブルもその崩壊も、数々の暴落の中を生き抜いてきたからわかること」であって、「この十数年の長い上げ相場の中で利益を出しただけの人」とは【根本的に考え方が違う】わけです。
つまり、大事なことは「相場が上向きでもない時代に生き残るスキル、利益を出すスキルが重要」だと私は思っていて、「相場が上向きなら誰でも儲かる」わけですよ。でも多くの人は「持ち続けていれば利益が出る」と単純に考えている。でもま、それも戦略としては間違いじゃないかもしれなくて、「10年でも20年でも30年でも待ち続ければ良いこともあるかも知れない」ということ。
でも「20年我慢していたら利益が出た」ことにどれだけの意味があるのか。私だったら「債券は5~7%の利回りは確保する」のが基本ですし、かつては7~10%で回る時代も長かったわけです。もし7%で、無税でそして複利で回せば(マレーシア在住なら可能)、20年で「元金は4倍になっている」のを忘れちゃ困るわけです。でもそれとて「100万円が20年で4倍の400万円になる」ことにどれほどの意味があるのか。「資産形成を狙う」場合、それで良いのかという問題もある。
「勝つ」とは【含み益があるときに止める】ことであり、「負け」とは【含み損がある時にやめる】ことでしかない。だから「含み益が出るまで止めないという必勝法」も成り立つかもね。そういうタイプってFXのスキャルパー、デイトレーダーにも結構いて、「チビチビ勝ってもドカンと負ける」のはそういうタイプ。
でも将来のいつに「自分にお金が必要になるか」は誰しもわかるわけで、「その時点でどのくらいの資産になっているのかがわからない」ような投資で良いのかってことで、もしその時に、「含み損」があったらどうするつもりなのかと思う。
「その時はその時さ」と考える人も多いのだろうけれど、それは「お金持ちの発想」でしかなくて、私には全く「違う世界の人」だけれど、それはそれで好きなようにすればよいだけのこと。
たとえ「遊び金を投資する」にしても「もし自分が投資、トレードで生きるしか無い状態になったら」と仮定して、【どうすればよいのか】を考えれば「あるべき投資、トレードの姿」って見えてくるんじゃないですかね。
今、世界は「ホルムズ海峡」「石油がどうなるか」が注目されていますが、それの先行きも「楽観しすぎると危ない」と思うし、また「AIバブル」も「プライベートエクイティの危うさ」も声が小さくなっていますが、「問題そのものは大きくなっている」と思います。
それを無視はできないという動画。
でも「危ないと感じるから逃げる」のも【下手な予想と同じ】で、「流れが変わらなければ逃げる必要はない」と思います。つまり「自分勝手な予想」を元に行動するのではなくて、【値動き、市場の動き】という【事実】に沿って行動するべきだと思う。
NASDAQ100は高値更新。私には「嘘だろ?」と思う動きですが、「過去と現在の値動きのみが真実」なわけで、「今、上昇トレンドに乗っている」としたら「慌てて売る必要はない」と考えます。ただ私としては「基本的には、触らぬ神に祟りなし」と考えますし、「波乱の状態」が見える時には「遠くから高みの見物」が良いと考えるタイプ。相場は来月も来年も無くならないわけで、「難しい」と感じる時には「何もしない」のが正解だと思う。それは「過熱感」を感じるときも同じで、「距離を置く」のも良いし、あるいは「身動きは軽くどうにでも動ける」ような状態を保つのは重要だと思う。

