このブログにはあまり書きませんが、実は私は健康食品好き。それも飲み続ければ良いよ、みたいなのは駄目で、即効性があるものしか興味がありません。
先日、「シナモンが良い」という話を聞いたのですが、ふーんとバカにしていました。でもシナモンは好きで、アップルパイも大好き。で、ちょっと調べてみたんですよ。そうしたらかなり良さそう。
特に、ジジババには良さそう。
私は糖尿病ではないのですが、予備軍。そして高血圧ですし、脂物大好きですから高脂血症、コレステロールに関しても医者から危ないとは言われていませんが注意が必要だとのこと。そしてハゲ、デブ。
で、シナモンはこれら全てに良さそう。これは検索するといろいろわかりますが、ここに結構詳しいです。
シナモンの効果・効能 ← クリック
・Tie2(タイツー)を活性化させることによる毛細血管の老化防止効果
・Tie2(タイツー)を活性化させることによる毛細血管を修復する効果
・毛細血管を丈夫にすることによるシミ、シワ、たるみの予防・改善
・頭部の毛細血管を丈夫にすることによるハゲ、抜け毛の予防・改善
・脂肪細胞を小さくする効果によるダイエット効果
・中性脂肪、コレステロールを下げる効果
・毛細血管の血行不良改善への効果
・高血圧の改善効果
・血栓予防効果
・毛細血管の血行促進による冷え・冷え性・むくみの改善効果
・血糖値(ヘモグロビンA1C)を下げる効果
・殺菌作用、解熱作用により風邪の予防や改善
いいこと尽くめですねぇ。血管に関して良さそうというのは60過ぎたオヤジには嬉しい話で、諸悪の根源は「血管の老化」にあると言っても良いぐらいですからこれは嬉しい。
利尿作用もあって、高血圧には尚さら良いですし、食事と一緒に摂ると血糖値の上がるスピードが抑えられるというのも嬉しいですし、それがまわり回ってダイエットにも繋がるのでしょう。
ただし、一つ大事なポイントがある。
それはシナモンと言っても世の中にはいろいろ流通しているようで、セイロンシナモンでないと危ないと言われている。欧米ではセイロンシナモンを本物シナモン(True Cinnamon)として他のものと区別しています。ではセイロンシナモンではないものは何かというと、それは中国やインドネシアで生産されているカシアシナモン(Cassia Cinnamon、チャイニーズシナモン)のこと。
このカシアシナモンの何が悪いかというと、シナモンに含まれている「クマリン」という成分。これを大量摂取すると肝機能障害が起きるとのこと。で、それがセイロンシナモンには微量しか含まれていないのに、カシアシナモン(チャイニーズシナモン)には数百倍含まれている。
じゃぁカシアシナモン(チャイニーズシナモン)は食べないほうが良いのかっていうとそういうことじゃなくて、普通に時々料理に使うぶんには問題ないわけです。ただ、シナモンを健康食品として毎日小さじ一杯二杯摂取するとなると気をつけなくてはいけないってこと。
クマリンの含有量とそれから逆算した一日の摂取量限度(東京都の調査)
この辺の詳しい話は「食品衛生の窓(東京都の食品安全情報サイト)」を参照。 ← クリック
シナモンは粉状になって販売されている事が多いですが、そのシナモンがセイロンシナモンかカシアシナモン(チャイニーズシナモン)か明記してあることは稀で、多くはカシアシナモンだと思って間違いがないそうです。
またシナモンは棒状で売られていることもありますが、これは形状を見ればすぐわかる。
右の多層構造になっているのがセイロンシナモン。左の皮が厚いのがカシアシナモン(チャイニーズシナモン)
一日の摂取量は小さじ一杯以上で効能が見えてくるとのこと。
ただし、こういう研究発表もある。NutritionFact.org(クリック)という研究機関では、糖尿病に効くとされているシナモンは、実はカシアシナモン(チャイニーズシナモン)であってセイロンシナモンではないと。面白いですね。多量に摂取すると肝機能障害が起きると言われているカシアシナモンこそが、血糖値を下げる働きが強いとのこと。
さてどうするか。カシアシナモンを安全な摂取量に抑えつつ血糖値を下げる効果を期待するのか、血糖値を下げる効果が殆ど無いけれど安全なセイロンシナモンを摂取するのか、血糖値を下げる働きは横に置いといて他の良さがあるからセイロンシナモンを摂取するのか。また逆に血糖値を下げるためにカシアシナモンを摂取するとしても、その効果はあえてカシアシナモンを取るべきほどのことがあるのかどうか。
この辺の指摘は大事だと思うわけで、多くの健康食品やサプリメントに言えることですよね。XXXはXXXに効くというものが世の中にゴマンとありますが、それって効果があると言えるほど凄いのか、それともそういう成分が入っていますっていう程度で気休めの域をでないのか。本当に身体が心配ならちゃんと医者の言うことを聞けというのが大正解なのかもしれませんね。
でもま、ちょっくらセイロンシナモンを飲み続けて自分の身体で人体実験をしてみようと思います。血糖値を計る機械も持っていますし、毛細血管が良い状態になれば血圧にもそれが出てくるでしょうし、ハゲも止まって、デブも多少は解消するかもしれません。(笑)
私は粉状のシナモンを飲んだり、棒状のシナモンを砕いてというのも面倒なので、カプセルに入ったものを入手しました。これ。アメリカのSwansonという会社のもので、1カプセル600mgのセイロンシナモンが入っているとのこと。オーストラリアの通販で買いました。700円ぐらいでした。(アメリカでは5,6ドルで売っている)
食事ごとに2カプセル飲むつもり。
どうなりますかね~~~。
我が家の常備薬で「大正漢方胃腸薬」があります。ヨメサンはこれが効くと大ファンなのですが、これにかなりの量のシナモンが入っているとのこと。そう言われればシナモンの味がします。(ちなみに私が凄いと思う胃腸薬は恵命我神散。これ最高)
で、調べてみたところ、消化器系への効果という点で
・胃を丈夫にする効果
・食欲増進効果(食欲不振への効果)
・下痢の治療・予防効果
・吐き気の予防効果
・嘔吐の予防効果
・腸内ガスの排出促進効果(お腹の張りへの効果)
・腸の蠕動運動促進作用による便秘解消効果
・胃痙攣・痙攣性便秘など消化器官の痙攣を抑える効果
があるとのこと。古くから漢方として使われているんですね。
健康食品ブログ ← クリック
肝機能障害が懸念されるクマリンに関して調べてみましたが、これは摂り過ぎは駄目ということで、クマリン自体は身体に悪いどころか良い働きをするようです。またその働きが「シナモンの効用」と重なることもあり、クマリンを悪者と決め付け、だからセイロンシナモンじゃないと駄目なのだという論理は短絡的かもしれません。
私が今持っている印象としては、本物と言われるセイロンシナモンを摂取するより、危険だと騒がれているカシアシナモン(チャイニーズシナモン)を安全な範囲で適量摂取するほうが良いように感じています。もしかすると大正漢方胃腸薬や昔から漢方として使われている桂皮はカシアシナモン(チャイニーズシナモン)の可能性さえあり、だからこそ効いたのかもしれません。
安全だと言われるセイロンシナモンはもしかしたら巷で言われているシナモンの効果はない可能性だってありえます。
効くと言われればワーーーっと持ち上げ賛美し、危ないなんて話が出ると糞味噌に言う。所詮我々は何もわかっていない猿レベルなのか、そんな気がしてきます。(笑)