タコ好きのタコな私ですが、チャリス(魚屋)のタコは変なタコなんですが1キロ28ドルですので、これを美味しく食べられればばっちり。
でも何度か書いていますが、扱うタコを彼らは変えたんです。昔のタコならそのタコで十分良かったのに今のタコはイマイチで、日本人の魚屋Reaf Fishのタコは1キロ40ドルしますが、やっぱりそちらのほうが美味しい。でも40ドルと28ドルでは随分違いますので、微妙。
チャリスのタコは美味しくない、でも柔らか煮にすれば結構食べられるので、タコブツ好きの私はチャリスのタコは柔らか煮専用と考えていました。でもこの数カ月で日本の水ダコを美味しく食べる製法特許までおりているのを発見し、その方法(オリーブオイルに浸けたものを一度冷凍し、それを低温調理する)でReal Fishのタコを茹でたらかなり美味しくなったので、その方法をチャリスのタコでもやってみました。
元のタコはこういう変な形のタコ。
これをバラしてオリーブオイルを入れて真空パックします。黄色く見えるのがオリーブオイル。60度で60分茹でましたが、水分はほとんど出ていません。茹で上がった状態がこれ。沸騰したお湯で茹でますと水分がどんどん出て小さくなります。さすが水ダコ。(笑)
流水で温度を下げて、タコも流水で洗います。オリーブオイルは流れ落ちて油がベトベトすることもなく、オリーブオイルに浸けておいたこともわからないくらい。
試食の結果ですが、前に5分熱湯で茹でた時よりは間違いなく美味しく、もともと固さを感じるタコですが、それがかなり軽減していて肉そのものは良いと思いました。でも皮が固い。こういう経験は初めてです。それと結構塩っぱい。
点数をつけるとすれば60点かなぁ。タコブツに飢えている時にはこれでOKですが、満足度は低いと思います。Real Fishの40ドルの冷凍タコは80点ぐらい(ただし茹でて売っているのはどうかわからない)。
このタコはやっぱり柔らか煮向きかと思うのですが、この種のタコは煮るとどんどん小さくなるんですね。子供になっちゃうったのか?なんて思うくらい縮みます(笑)。ということは歩留まりがかなり悪いわけで、随分原価の高い、そしてたいして美味しくない柔らか煮という結果になる。
難しいですねぇ。今のところはReal Fishで売っている冷凍タコを自分の家で低温調理するのが一番美味しいですが、でもねぇ、歯ざわりはかなり良いんですが、タコらしい味はないんですね。これが日本のタコとの大きな違いだと思います。
ただ近年、日本のスーパーで買うタコで美味しいのにあたったことはなく、こんな値段でこんな程度かと思うことがほとんど。でも流石寿司屋では同じ水ダコでも美味しいですし、美味しいタコを自分で茹でて食べるのが難しい時代になったような気がします。日本で売っているタコもほとんどはアフリカ産のようで、こちらのタコと似たようなものかもしれませんね。
でも東北や北海道産の水タコはネットでもかなり売られていまして、それでも1キロ3000円ぐらいかな。これが美味しいのかどうかはわかりません。タコと言えば明石のタコですが、本当に良いタコは目が飛び出るくらい高いのかもしれませんね。楽天でも明石のタコを1キロ4000円ぐらいで売っていますが、食べてみないとわからない。というのは以前、日本のスーパーで明石のタコを買ったのですが、これなら冷凍のアフリカ産のほうが美味しいと思ったこともあって、本当に難しいと思います。
高いものが美味しいのは当たり前で、いかに安くて美味しく食べるかに執念を燃やしていますが、最近限界を感じます。
そういえば、ダイエットですがやっぱり肉類を食べた日より魚介類を食べた日のほうが体重が落ちるのがわかりましたので、どうにか美味しく食べられる魚を探していますが、これも壁にぶつかっています。
Lindという初めて見たタラに似た切り身、カジキ、サワラを焼いたり煮たり蒸したりしましたが、やっぱりもう二度と食べたくないと思いました。そういう点では、もう見飽きた、見るのも嫌だなんて言っていた鮭の方がよっぽど美味しいので、鮭を見直そうと最近考えています。また今までに何度も書いているBASAと呼ばれるナマズですが、これも結構美味しいので、料理法を考えたほうが美味しい魚を探すよりはよいかもしれないと思います。
Real fishで「美味しいですよ」と言われる魚は確かに美味しいのだけれど、値段もそれなりですから難しい。でもま、美味しくない魚を我慢して食べるようなやり方はもうすまいと思いました。
こちらの魚を食べれば食べるほど、逆に「(美味しい)魚を食べたい・・」という願望が強くなります。