ダイエット目的で糖質制限をしているわけですが、それがうまく行っているかどうかを「血糖値」で見るようにしています。血糖値が上がれば糖質が多いということですから。
ただ糖尿病患者、あるいは予備軍の人たちがやる糖質制限は「糖質制限ダイエット」ほど厳しくやる必要がないはずなんですが、でも基本中の基本として「ご飯一膳」食べたらどうなるかの実験はしたことがありませんでした。だって、血糖値が大きく上がるのはわかりきったことですし、どの程度高くなるかを知る必要もありませんでしたから。
ただ、ダイエット目的とは言いながら、私は予備軍でもありますので、実際に私の身体は糖質によってどう変わるのかの実験をしてみることにしました。
ご飯一膳。150グラムです。これに含まれる糖質は約55グラムと言われています。(ブドウ糖を飲んで計測する負荷試験の場合は75グラム)
ご飯一膳を正確に測りました。炊きたてで美味しそう~~。でも平均的な一膳ってこんなに少ないのか?と思いました。私にとってはこんなの2杯ぐらいはペロリですから。(笑)
これを食べてから、同じ茶碗一杯の水分(お湯)を摂りました。この水分で消化吸収は早くなるはずですが、現実的な変化が見えると思ったからそうしました。
いつもこんな感じで米粒より小さめの血を出して計ります。痛くも何ともありません。蚊に刺される法が辛いです。(笑)
まず、正常ならどうなるかを頭に入れておこうと思いました。これが正常の人がご飯を食べた時にどうなるか、焼肉だったらどうなるかのグラフです。鎌倉女子大学の成瀬宇平医学博士の作った図。
さてさて、私の数値はどうなったでしょうか。食前と食後30分おきに計りました。これ以前に8時間以上何も口にしていませんし、食べたのもこの御飯とお湯のみ。
食前 100.8
食後30分 169.2
1時間 162.0
1時間30分 154.8
2時間 160.2 ← ここに注目
2時間30分 131.4
3時間 111.6
3時間30分 104.4
2時間後の計測の時ですが、順調に下がっていましたので140mg/dlぐらいになっているかと思ったのに、下がるどころか増えて160を超えましたのでびっくり。計測エラーかと思い再度計測しましたが、同様でしたので間違いはないと思います。なんでこんなことが起きるのか・・・。
これを上の正常な人のケースに重ねてラインを描いてみます。緑色のラインが私のデータです。
正常な人と比べますと
◯ 上がり方が早い
◯ 数値が若干高い
2時間目の飛び出た数値ですが、まぁ、いろいろ想像は出来ますが、その後、下がってきましたのでこれはこれで良いと思います。
さて、この実験から何がわかるのか?
私としては、ご飯一膳ですぐに170ぐらいになりましたのでびっくりしましたが、計測を終わってみれば、「正常な人と大して変わらない」という印象です。「予備軍」というほどでもないんじゃないかと思うくらい。問題があるような数値には思えません。もしも糖尿病でしたら全く違う数値になるはず。250mg.dlは超えるでしょうし、なかなか下がってこないはず。
ただし、このテストは初めてですから、これを基本としてはマズイと思っていて、せめてもう一度きっちり計ろうと思います。
そしてそれを基準にして、
◯ 水分を摂らなかったらどうなるか
◯ 冷や飯を同じ量食べたらどうなるか (冷やすと難消化性澱粉が増えるらしいから)
◯ 油(ココナッツオイルなど)を入れて炊いて、それを冷や飯で食べたらどうなるか。
◯ 上のものを、再加熱したらどうなるか (油を使うと、再加熱しても難消化性澱粉に変化はないと言われているから)
◯ サイリウムハスクなどの食物繊維と食べたらどうなるか (食物繊維は血糖値の上昇を抑えると言われているから)
その他、いろいろ考えられますが、そんな実験をしてみようと思います。
ここではっきり書いておきたいことは、私がいつもやっている「糖質制限食」は「ダイエット目的」であるということ。そしていつも血糖値のことを心配していますが、本当は「血糖値が上がらなければ良い」のではなくて「インスリンの分泌を最低限に抑える」のが「糖質制限ダイエット」のポイントなんですね。どういうことかというと、糖質を多めに摂ってもちゃんとインスリンが分泌し、そのインスリンに身体がちゃんと感応すれば、当然血糖値は下がるわけです。ですから、その下がった血糖値を見て、「糖質制限がうまく行っている」と考えてはダメなんですね。糖質制限はインスリンの分泌そのものを低くするのが目的です。
でも今回のテストの最初の計測を見ればわかるように、糖質を摂ると私の場合は大きく上がるタイプですので、血糖値を測っていれば大体の事はわかるということなんです。またブログに何度も書いていますが、食べたものの糖質がどのくらいかというのはなかなかわからないんですね。肉や魚には少ないのがわかっていても、さて豆腐は?大豆は?豆は?野菜は?その他の多種多様な食材は?となるとGI値と量から「想像」するしかないわけです。
また世の中にはびこる「ノンシュガー」「シュガーレス」「低糖質」という冠が付いているのに、食べるとしっかり血糖値が上がる食品の宣伝文句や成分表を鵜呑みにすることなく、自分で血糖値を計ればそれが嘘なのか本当なのかがすぐにわかる。
これは大事なところだと思っていまして、蕎麦が良いとか玄米が良いとか巷では言われますが、実際に測ってみたところ「私の場合」は「しっかり血糖値が上がる」というのが確認できました。またケチャップやソースがどれほど糖質が凄いのかもわかりました。そういう経験の積み重ねで「これなら大丈夫だろう」という食事をしても上がることがあるわけで、やっぱり計ってみないと「何が起きているか」わからないんですね。で、調べてみると上がるはずがないのに上がって見落としがあったなんてことはしょっちゅうです。
また逆に、これは駄目だろうと思ったものが大丈夫だった経験は何度もあります。
そして、同じ食べ物でも調理の仕方で全く血糖値の数値が変わるということ。
今回の実験ですがヨメさんも興味を持ったようで、私がご飯と一緒に水分を摂るべきかどうか考えていたのですが、ヨメさんは「モデルは水分を摂らないのよ」とやっぱり言っておりました(ヨメさんは若いころその業界人)。このことは前にも書きましたが、水分が多いと消化が早くなりますから糖分が身体に早く回ってインスリンの分泌量が増えるという考えなんですね。でも消化が終わった頃には多くの水分を摂るのはこれまた常識。
このことは何度も書いていますが、スープ類もダメですし、さほど血糖値の上がらない野菜でもドロドロになるまで煮込んだりしたらやっぱりかなり血糖値は上がるんですね。消化の良い流動食と同じですから。血糖値を上げない調理方法とは「いかに消化を悪くするか」というところがポイントだと思っています。一番良いのは生のママ、噛まずに飲み込むことでしょうか。(笑)
ま、今回の実験はそれなりに有意義でした。この手のデータを集めて、「思い込み」や「想像」ではない「自分にとっての事実」を見つけていこうと思っています。
また最後に書いておきますが、このようにしっかり計測したことは初めてですが、過去においては一度上がった血糖値がなかなか下がってこないとか、それが普通でした。ですから今日の結果は「随分変われば変わるもんだ」という感想。
なぜ変わったのか?それはダイエットのために糖質制限をし、
◯ 痩せた
◯ インスリンの出が良くなった(膵臓が回復した)
◯ インスリンへの感応が良くなった
のだろうと想像しています。これは多くの糖質制限をやっている人たち、そしてそれを薦める医師の言っていることと重なります。
早く目標体重になって、そして(厳しい)糖質制限はやめて、普通にご飯を食べられるようになりたいです。でも大盛りのご飯やラーメンの大盛りはもう食べることはないと思います。そういう意味で私の中に一つの目標があります。私は天丼が好きなんですが、天丼ほど恐ろしい物はないんですね。炭水化物だらけ。いつの日か、へっへっへと笑いながら天丼を食べること。それが私の夢。(笑)