ヨメさんが食事を作ってくれたけれど・・

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朝起きたら良い匂いがしていました。

そしてヨメさんが「グリーンカレーを作っておいたから食べてね」ですと。

この「食べてね」という時は、彼女としては「糖質制限を考えて作った」という意味なんですね。

確かに糖質が高いものは入っていない。具材の種類も少ないけれど糖質が高くて気になるのは「タマネギ」と「グリーンピース」ぐらいで、私の大好きなウズラの卵と鶏モモが大量に入っていますから、ご飯が無くてもこれで「一回の食事」にはなります。

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やっぱりヨメさんが作ったものは美味しい。

でもイヤに甘いんですよ。グリーンカレーってタイ料理でいうゲーンキャオワーンで、インドカレーとは似ても似つかないけれどなぜかカレーと呼ぶ。そしてゲーンキャオワーンのゲーンは「汁もの」、キャオは「緑」、ワーンは「甘い」を意味するわけで、甘いのが普通。

でもこの甘さって代替甘味料の(変な)味じゃないし、でも砂糖を使えば「糖質制限」にはならないわけで、おかしいなぁと思って聞いてみたんですよ。

「あの甘さはココナッツシュガーよ」ですと。

あえて聞きませんでしたが、ココナッツ(パーム)シュガーなら大丈夫だと思っているのは間違いがないんですね。そりゃ確かに精白糖よりは良いのだけれど・・・・。巷ではこれのGI値は35ぐらいで、血糖値を急に上げない「素晴らしい甘味料」だと言われています。

こりゃうまくないなぁ・・・と思った時にはもうそれなりに食べた後。

1時間後の血糖値を計ってみたら、案の定、160以上になっていました(糖尿病の人なら250は超えるはず)。orz

ヨメさんの糖質に対する理解が無いのか、私に対する愛情がないのか(笑)、それとも両方なのかわかりませんが、結局こういうことがあるから自分で作るしか無いんですよね。

女性でも論理的、科学的な思考方法を持った人はいくらでもいますが、うちのヨメさんは全く駄目。どこで仕入れてきた情報かわかりませんが、自分が「これで良い」と思うことをするだけで、「それが事実かどうか」を検証しようとはしないのね。いや、私で検証しようとしているのかもしれませんが、これとて実際に血糖値を計ってわかることであって、もし私が計らなかったら「パームシュガーは大丈夫なのよ。わかった?」なんて言われそう。(笑)

糖質制限の難しさがここにあると思います。

自分だってちゃんとした知識がない、そして食事を作ってくれる相方もそんなレベルで、週刊誌やテレビで見たようなことを、あるいはネットに書いてあるようなことをそのまま信じて作っているケースが多いような気がします。でも若い人は探究心があるし、ネットの情報も玉石混交ではあるもののちゃんと勉強すればいろいろわかってくる。

ところがですね、もう60の声を聞くようになるとそういうことをしなくなるんですね。面倒なことはイヤになるし、自分で勉強しようなんてことも考えなくなるわけで、手っ取り早い「友達の話」とか「週刊誌やテレビ」の話を真に受けちゃう。

いつも書いている、「蕎麦や玄米を食べていれば良い」的なレベルで止まっちゃうのね。そりゃラーメンや精白米を食べるよりは良いのだけれど、「程度」がわからないんですね。たかだか10~20%の糖質減で良いのならそれで良いのでしょうが、そんなのは私に言わせれば糖質制限じゃないんですね。「御飯の量を減らすことにした」みたいなのもそうで、気休め程度にしかならない。

ヨメさんには血糖値が160以上になったとはまだ伝えていませんが、どうしようか考えています。下手な言い方をするともう作ってくれなくなりますし、かと言って、私のして欲しいことを彼女に理解してもらうのもほぼ不可能で、「だったら食べられるものだけ食べてよ」なんていうのですが、実際にそれをすると非常に不機嫌な顔をするわけですよ。そりゃそうですよね。気持ちは良くわかりますし、せっかく作ったものが余っても困るし。

だから、自分で勝手に作って食べるのが一番良いことになる。(笑)

自分で計ってみると、「こんなものをこんな程度食べただけでこんなに上がるのか!」と思うこともあれば「これって上がらないじゃん?」みたいなものがいろいろあるのもわかって、またこれもいつも書いていますが、調理法によってまるで違うんですね。

そういうことも自分で検証すること無く、医者の言うまま、メディアで言うまま、ネットで読んだ真似をしている方々はその辺を真剣に考えたほうが良いと思います。

ただ単に「今の血糖値より低くなればいい」とか、あるいは「ダイエット目的でも長期計画」でゆっくりやるなら良いにしても、個人差ってかなりあるんでしょうし、そして自分自身も「過去と今」はまるで違うんですね。過去は過去で現在とは体の反応も変わっていますから、同じやり方が通用しなくなる事も起きる。これは私の経験上の話です。

もし真剣に血糖値を下げるとか、絶対に痩せるという強い願望があるとしたら、それなりに勉強もしないと駄目ですし、血糖値は常に計って「結果」を見ながらやるべきでしょう。いや、極論を言えば「何の勉強もする必要はない」んですね。自分で測っていれば「何をどう食べたらどうなるか」はすぐに分かりますから。

九州の大学病院だったでしょうか。そこの「糖尿病治療」では患者に「血糖値測定器」を貸し出し、毎食後に血糖値を測り、何を食べたか記入させるだけというのをテレビで見たことがあります。そうすると医者がああせいこうせい言わなくても、患者は何を食べるとどうなるかがすぐにわかりますから、段々と血糖値の上がらない食事に変わっていくそうです。

これの利点って私もあると思っていて、私が糖質制限に凝りだしたのは「自分で測る」からなんですね。直ぐに結果がわかりますから、面白くなってくるんですよ。次はああしてみようこうしてみようというアイデアが出てきますし、「ダメだと言われているものはやっぱりダメなんだ」という当たり前のこともわかりますし。

でも食後の血糖値を自ら計らない場合は、何ヶ月かの一度の血液検査でHbA1cの値を見るしか無いんですね。また負荷テストの時の血糖値はわかっても、「自分がいつも食べている食事の場合」はどうなっているかは全く知らない、計ったこともないっておかしいと思いません?

私はこれってかなり厳しい「修行」みたいな気もするんですよ。毎日の行動(食事)がどうなっているかを自分で確かめることが出来ずに、食べたいものを我慢しなくちゃならないと自分に言い聞かせ、でもそれがどのくらい効果があるのか、あるいは無いのかもわからず、数カ月後の検査結果を楽しみにするなんて、普通の人にはかなり難しいはずなんですね。

私がそれでもし思うような数値が出なかったら馬鹿らしくてやめようと思いますよ。またもし結果が良くても、じゃぁもっと良くしようと思った時にどうしたら良いのかはわからないってことなんですね。

ところが毎食ごとに測っていると「誰がなんと言おうと自分の場合はどうなるか」がはっきりわかるわけで、ダメなこと、良いことはすぐ数値に出ますから楽しみができるんですよ。当然、長続きするし、糖質制限のエキスパートに知らないうちになるってことなんですね。想像で食事をするのとは全く違いますから。そしてそのうち、食べる前に「これならこのくらいの数値になるだろう」ってのがわかるようになるんですね。そうしたら一々計る必要もなくなるってことです。

また「食べてはいけない」と言われているものでも「食べ方」「食べる量」によっては大丈夫だということもわかってくるんですよ。ここは非常に大事な点だと思います。でもこればかりは自分で計らない限り「絶対」にわからない。

とにかく血糖値計測器を手に入れる。これが最初の一歩だと思うといつも書いていますが、こういうことなんですね。ドライブに行くのに地図もGPSも持たずに出かけることはないはずで、糖質制限という旅も全く同じだと思います。

 
 
 

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