日本人の魚屋Real Fishに行きました所、裏で大きめの牡蠣(タスマニア産)をちょうど剥いている所でした。
前々から大きめの牡蠣があったら焼き牡蠣にしたいと思っていたので、そのままの殻付きを1ダース買ってきました。
私 「牡蠣を買ってきたぞ~~。焼き牡蠣にしよう~~」
ヨメ 「あら良いわね~~~~。楽しみ~~」
私 「ところでどうやって焼くんだ?」
ヨメ 「ガスコンロってのも・・・・」
私 「やっぱりオーブンだよな?」
ヨメ 「それしかないわよね」
とりあえず、殻を綺麗に洗ってからオーブンに入るように並べてみました。
平たい方を上に、これなら汁も溢れないだろうと・・・。
これをオーブンに入れて、火が近いほうが良いと思って段は一番上にして「グリル」を選んだのですが、蓋が開いたら上の熱源に殻がぶつかるんじゃない?なんて話になり、蓋が開いてもぶつからない距離を保って入れてみました。
15分ぐらい経ったところでオーブンを覗いてみますと蓋の間からブクブク泡が出ています。でも大きく蓋が開くというほどでもなく小さな隙間が出来た程度。
これ以上やったら中身はチンチクリンに縮まっちゃうよね?なんて話して、ここでとりあえず出してみました。
すると、なんと二重にした底皿に汁がいっぱい溜まってる。
ヤバいんじゃね?なんて言いながら一つを開けて見たんですよ。
・・・・・・・・・・・沈黙・・・・・・・・
失敗だ・・・・・・
そこにいたのは可愛くちいちゃな牡蠣ちゃん。(笑)
がっかりしながらヨメさんが5つ、私が7つと喧嘩もせずになぜか譲り合いの精神を発揮して分けました。
さぁさぁ、寄ってらっしゃい見てらっしゃい。ご開帳だよ~~。おっといけねぇ、旦那、その線から前に出たら駄目だ。さ~~~、出ておいで~~~。親の因果が子に報い、可哀想なのはこの子だよ~~~。さぁさ、牡蠣ちゃん、出ておいで~~~~~。出番だよ~~~~。
目がテンになるってこういうことを言うんだろうと思いました。私もヨメさんも沈黙を保ったまま。
ま、それでも美味しかろうと口に入れたんですよ。
しょっぱ~~~~~~~~~~~~~~~~~~い。なんだこれ?
レモンを掛けるの、いやポン酢だも何もないですよ。しょっぱくて食べられないくらい。
うううううう・・・・。(T_T)
本当は醤油を掛けてもう一度焼いて、香ばしくできたら良いなぁとか、ヨメさんはマヨネーズを用意していてそれを掛けてまた焼いてモーニーにしようとしていたのですが、そんなことを試そうとする気も起きず。ヨメさんが私に、「もう一つ食べる?」なんて分けてくれました。こんなことは太陽が西から上がっても起きないことなのに・・・
しばし沈黙のまま食べ終わりましたが、まぁ喉が乾くのなんの。私は立て続けにグラスに3杯水を飲みました。ビールがあれば・・ってな事も考える余裕もないほどしょっぱい。喉が渇きました。
がっかりです。こっちの牡蠣は火を通すとこれでもかってほど小さくなるのはわかっていましたが、結局それを確認することになっただけ。こちらでは牡蠣っていうと生牡蠣で食べるのが普通で、牡蠣そのものも腹の部分が小さくてまさに生牡蠣に適しているんですね。腹のブヨブヨが大きすぎると生牡蠣は気持ち悪くなりますし。こちらの牡蠣って皆こんな感じで、ニュージーランドで有名な丸い殻のブラフオイスターもそういう感じなのね。
当然、カキフライなんかに出来る牡蠣じゃなくて、カキフライにするなら3つで一つ作るぐらいにしないとダメ。でもそんなことをしたらとんでもなく高価なカキフライになりますから、カキフライを食べたければ日本の冷凍牡蠣が一番。
がっかりなのは牡蠣も美味しくないし、殻に残った汁も全く美味しくないんですよ。牡蠣の味がほとんどなくて塩水状態。
これなら、牡蠣の殻だけ取っておいて、日本産の冷凍牡蠣を乗せて焼いたほうが間違いなく美味しい。
いつだか、日本に行った時に広島の親戚が一斗缶にいっぱいの牡蠣を送ってきてくれて、それを剥くのも大変で、日本酒を一斗缶にドボドボ入れてそのままガス台に掛けたんですよ。良い匂いが立ち込めてきた頃に牡蠣を食べたら、そのまんまでひっくり返るぐらい美味しかったのを思い出します。一斗缶の底に残った汁がまた美味しいのなんの。
ゴールドコーストでこんな感じで期待を裏切られたことなんて数知れず、今回この牡蠣と一緒に買ってきたカサゴも同じ。
こちらの海産物をいろいろ食べて幸せ~~~って思ったことって殆ど無くて、食べれば食べるほど、「日本に帰りたい・・・」って思う私。
ジグソ~~~~。バカヤロ~~~~~~~~~~~~~~~~~。(T_T)