サメを食べた。美味しかった~

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オーストラリアではどの魚屋、フィッシュアンドチップス屋に行ってもサメを置いています。でもSharkとは書いていないし、オーストラリア人でも知らない人がいるかもです。

サメはFlake。見た目は白身の魚。

私はオーストラリアに来てから24年、一度も食べたことがありません。不味いからというより、悪い思い出があります。子供の頃に良く食べさせられて、当時のサメは煮魚にすることが多かったのですが、たまにとんでもなくアンモニア臭いのがありまして、嫌いな魚の筆頭でした。(でもなぜかサメの煮凝りは大好物)

父親の実家が築地の仲買人で、当時は父も魚河岸で働いていたのです。だから良い物も食べましたが、なぜかサメも多かった。あの頃の冷蔵庫は木の箱で、氷を入れて冷やすタイプだったんです。知ってます?我が家は新橋の駅前近くで戦後すぐから飲食店をやっていましたが、店でも電気の冷蔵庫がない時代。その頃の魚河岸ってどんなだったか知る人は少ないと思いますが、まぁ、それはそれは臭いなんてもんじゃ無いんです。今なら週一ぐらいで遊びに行きたいですが、当時は絶対に行きたくない場所。(父は長男のクセして魚屋は嫌だと家を出てしまい、他の3人の男兄弟が跡を継ぎ今では私の従兄弟たちの時代ですが、私としては父に感謝してます。笑)

ですから父は足の早い魚を持って帰ってきていたんでしょう。サメは傷むのが早くてアンモニア臭が凄いですから次の日の売り物にはならなかったはず。そういえば、まだ祖父が第一線で働いていましたが、晩年に聞いた所、やっぱり昔はマグロのトロは食べなかったと言っていました。美味しいのは知っていても食べられなかったんですね。傷んでいたのでしょう。マグロは東京湾で捕れるわけでもないですから。あああ、私はタラも好きじゃないのですが、同じ理由かも。

ま、そんなこともあって、サメ(Flake)というと小さいころを思い出して、魚屋では気になる魚ではありましたが食べたことはありませんでした。

昨日、日本人の魚屋Real Fishに行きました所、Flakeが店頭に並んでいたんです。これを好んで食べる日本人がいるとは思いませんが、オージーにとっては安い魚ですし、結構売れるのでしょう。

店のスタッフに「どうやって食べるの?」と聞いた所、まぁ、ソテーにしたりフライにしたり、普通の切り身と同じなんですが、グリーンカレーに入れることが多いみたいなことを言っていました。「臭くない?」と聞いたら「そんなことはありませんよ」とのこと。

ふ~~~ん、嘘つけぇ~なんて思いつつ(笑)、よーし、食べてみようと思ったんです。

その魚屋では店に並んでいる切り身の魚は全てフライにしてくれますし(3種類の調理法がある)、頼んでみることにしました。そしてメチャ美味しいイカリング。

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恐る恐るサメ(Flake)を割って中を見てみました。なんてことのない普通の白身魚。匂いを嗅いでも全く臭くありません。

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食べてみたところ、結構美味しいと思いました。これなら全く問題なし。

安い魚の筆頭はこのサメ(Flake)、そしてHoki(ニュージーランド産)、そして結構気に入っているBasa(ナマズ)です。どれも安いから不味いなんてことはなくて、それぞれ使いみちはあると思います。魚としてはどこの魚屋でも真鯛、コチ、鮭、スズキの類いなど結構高いものも売っているのが普通で、私にしてみるとコスパを考えると、サメ、Hoki、Basaは全く問題ないし、庶民の味方だと思います。Basaもスーパーで買うと安い(他の魚の3分の1、4分の1)ですから、これをすり身して揚げても(薩摩揚とか)美味しいし、良いと思います。でもBasaもその正体はナマズだなんて聞くと二の足を踏む日本人は多いかもですね。

魚を買う時の注意ですが、フィッシュアンドチップス屋でも切り身を買って持ち帰ることができますが、スーパーで買ったほうが遥かに安いんですね。でもスーパーは当たり外れがあるからちょっと難しいかも。ただ、冷凍庫にある切り身が袋に入っているもので美味しいと思ったものは私の場合非常に稀です。中にはCodなどはどうにもならずに捨てたこともあるくらい。だから同じ魚を買うのでも店によって、あるいは並んでいる場所によっても違うから慣れるまでは根気よくトライしないとならないと思います。どこかで変なのを買って、その魚はダメだもう二度と買わないなんて思うとダメなんですね。

そういう意味で、日本人の魚屋が一般的な魚を扱っているのは素晴らしいと思います。オーナーは食にこだわりのある青年ですから変なものは出さないはず。そういえば、Hokiも売っていました。でもBasaはない。Basaも置くようになれば、大三元出来上がりみたいなもんなんですが・・・。(笑)

なかなか美味しい魚がありませんから私は安物ばかり買っています。だって高くてまずかったら自己嫌悪に陥りますもん。でも今まで食べたことのない魚で美味しいのもあるんでしょうね。

私がオーストラリアで一番美味しいと思う魚はアルファンシノです。キンメダイそのものかもしれません。でもこれも当たり外れがあるんです。先日、昔から仲の良いベノワにあるフィッシュアンドチップス屋にアルファンシノがあったので飛びつくようにして買ったんですよ。いつものフライにしてもらいましたが、大外れでした。皆さん、アルファンシノだけは気をつけてみていて、良さそうなら買ったら良いと思います。刺し身でも焼いても煮ても本当に美味しい。

あと私が美味しいと思うのはKing Fishかなぁ。ヒラマサです。刺し身ではこれがアルファンシノと双璧かもしれません。ただ、ブリやハマチの類と同じですから、小型のものはパサパサでどうにもならないのね。

鮭はどこにでもありますが・・・・・・飽きる。

あ、そうそう。上のフィッシュアンドチップスの写真にイカリングが写っていますが、この店のイカリングは本当に美味しいんですよ。使っているイカは店で売っている普通の冷凍イカなんですが、これが結構食べられる。ところが家でフライにしてもここみたいに美味しく出来ないんですわ。いつか作り方を教えてもらうつもり。是非、あの店に行ったらイカリングを食べてみてください。他の店より美味しいし、スーパーで売っている冷凍の揚げるだけイカリングとは全く違う美味しさがあります。ただし、すでに揚げておいてあるものはパスしたほうが良いと思います。まるで味が違うし、「揚げたてが良いなぁ・・」みたいに一言言ってみるのも良いかも。(笑)

昨日はまた生たらこも売っていました。かなり小さいのが一腹で15ドルかな。美味しそうでしたがケチな私はパスしました。あんな量なら2口で食べちゃう量だし・・・^^;

オーストラリアではかなり一般的でまだ食べたことがない魚があります。それはボラ。ボラの卵は大好きで大きくて良い物なら自分でカラスミを作りますし、煮ても美味しいのですが、ボラの本体は食べたことがありません。これも昔の東京のイメージがあるからかもしれなくて、ボラなんてのは臭くて食べる人なんかいなかったんですよ。ただ大人になってから寿司屋で「騙されたと思って食べてみてください」と刺し身を食べたのですが、あれは美味しかった。やっぱり捕れた場所で違うんでしょうね。私の若いころは公害が凄くて、東京の川なんてどこもポコンポコンとメタンガスが吹き出ていた時代。釣りが好きで東京湾でもハゼやメゴチを釣りましたが、東京湾はどこでも臭かった時代。ですから、水の綺麗なオーストラリアのボラは美味しいかもしれない。Real Fishでも売っていますので次回はフライにして食べてみるつもり。

Real Fishですが、どんどん良い店になっていく感じがします。スタッフもみんな可愛くて愛想が良いですし、それも形式的な愛想の良さじゃないのね。ああいうのってオーストラリア人には皆無ですから本当に気持ちが良いと思います。

Real Fish は年中無休。電話番号 07 5594 4224

携帯の電話を伝えておけば、魚が入荷した時にSMSで教えてくれます。

 
 
 

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