オーストラリア人ってミートパイが好きみたいで、どこにでも売っているし、旅行にいくと運転途中で止まってミートパイを食べるような、もしかしたらファーストフードとしての歴史はマックやケンタッキーが出てくるかなり昔からあるのかもしれません。
有名店もあるんですが、なんだかイマイチ美味しくないんですわ。まず肉がいわゆる昔のオーストラリアの安い肉の味がするし、タネを固めるのに小麦粉を使いますが、これの青臭い臭いがしたり、ネチョっとしたり、まぁ、それがオーストラリアの昔からの懐かしい味なのかもしませんが、どうも私は苦手。
でも近年、メルボルンとか大都市にチェーン展開しているミートパイ屋があるんですが、あれは美味しいと思ったり。でもあれってトラディショナルじゃないのかもしれませんね。
私もミートパイって結構好きなんですが、そんなこともあって外ではほとんど食べません。たまに食べるとやっぱりがっかりしたり。
久しぶりなのでしっかり作ってみようと思いました。
用意した肉はいわゆるシチュー用の一番安い肉。これで400円ぐらいかな?
ミンチでも良いのですが、やっぱりミートパイって歯ごたえを大事にしたいのでこの手の肉を使います。ただこれでは大きすぎるので1-2センチ角に刻んで軽く塩コショウをしてから炒めます。もちろんここでしっかり焦げ目をつけると美味しいですから。
ところが・・・
本当に我が家のガスコンロは悲しくなります。ロウソクには勝てますが、強火で炒めるってのがまずダメ。炒めるつもりが知らない間に煮物になっちゃいます。下手をするとムレ臭くなる一歩手前。(笑)
これはこれで横に置いといて、ミレポア(ニンジン、玉ねぎ、セロリ)を小さめに刻んでバターで炒めます。
色も変わってしなっとした頃に小麦を入れて炒めます。でも入れすぎました。
これはこれでしっかり炒めて、トマトピューレを入れてまたしっかり炒め、その後に赤ワインを入れ煮詰め、そしてストックを入れます。
肉を加え胡椒、ローリエ、ナツメッグ、そしてキノコを入れてしっかり煮込みます。
20-30分煮込みますが、水分も飛んでかなり重くなってくれば出来上がり。硬すぎになりそうなら途中でストック(お湯)で調節します。
これをしっかり冷やしますが、その間に焼く用意。
マフィンを焼くトレイにエクストラバージオイルをスプレーします。
パイ生地を適当な大きさに切って、トレイに入れます。
これに餡を入れパイ生地で蓋をし、適当に覆います。そして卵黄を塗ります。
190度のコンベクションで約16分ぐらいで焼き上がり~~。
パイの横も底も綺麗に焼けていました。
味は濃い目なので、何も付けずに食べました。美味しかった~~~~~。
でもこの餡ってスパゲティ用のミートソースとそっくり。(笑)
これはミートパイじゃない!っていうオーストラリア人がいるかもしれませんね。私もそう思う。(笑)
美味しいことは美味しいのですが、ミートパイらしさがないような感じがします。もっと肉が全面に出るような作り方のほうが良いと思いました。
作ったのは6個ですが、餡がごっそり残っていますので、明日はスパゲティミートソースかな?
なぜ今日、ミートパイを作ろうかと思ったかですが、いつも見ているユーチューブのある好きな人のレシピにそれが載っていたから。
このGregってオーストラリア人ですが、面白いんですよ。いい加減で大雑把ですし、この人の作るまま作ろうとは思いませんが、レシピというよりエンターテイメントですね。いつもゲラゲラ笑いながら見ています。でもたまにアイデアをもらったり、オーストラリア人の慣習を垣間見るような楽しさがあります。
彼のこのミートパイはカンガルーのミンチを使っています。(@_@;)