スキャルのポイント【相場】【重要】

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スキャルの場合、気をつけないとならないことを書いておきます。

ここのところ、日経平均に関して何度か書きましたが、それはリアルタイムで書いていたわけで、あとで「例題になるようなところ」を探しだしてウンチクを言っているのではないのがわかるはずですので、あらためて書きます。

巷で言う損小利大。損を小さく利は伸ばすという意味ですが、これを勘違いして「損切りは早く」「利益は追いかける」と考えるトレーダーが多いと思います。私はこれは大間違いだと思っていて、私の基本的な考え方は【スキャルの場合は】「損切りは早く」「利確も早く」です(笑)。ただし長期投資の場合は全く話は別。

でも一般論としての損小利大ということに関しては「あまりにも当たり前過ぎる」話であって、「トータル」で考えた場合、そうじゃなければ負けているってことですよね。大事なのは「一日のトータル」を見た時に損小利大になっているかであって、一つ一つのトレードで「利を伸ばす」べきだと考えると、「元の木阿弥」を何度も経験するはずです。

8月19日に、「この下げ波動が陽転するところは出撃(ロング)」だと書きました。その時点では緑の矢印の場所。

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その後、陽転して上がってきましたが、赤印の日には「ここで撤退」と書きました。その時の理由はこうです。

私の手法ではここは「買いの撤退場所」であって買い乗せでもなければ新規買いの場所でもない。でも「新規売り」でもなくて、「様子見」の場所。

ま、流れから言えばまだ上昇余地はあるのかもしれませんが、インジケータもピークに達していますし、ここは陰転してきてもおかしくないところですから「様子見」。

そしてここが大事。

ここが重要ですが、トレンドを見る指標を重視すれば、まだ撤退の場所じゃないんですね。一目改は当然のこととして、Doda_donchianもTrend magicも「買いの保持」を表しています。

だから「絶対に撤退する場所」とは言い切れない。

チャートを見てください。あの場所は売り場所には見えませんよね?でも「ピークに達している」のはオシレータを見ればわかるわけです。だから「陰転してくる可能性が高い」ってことなんです。でも「欲が深い」と、ここでは売れないってことなんですよ。だって売りサインなんかどこにも出ていないんですから。

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だから「ピークでは撤退」が正解だということであるんですが、でもその後はあくまで「様子見」であって、売り出動でもないんですね。なぜなら「上昇トレンドに乗っているから」です。つまり、「売り」にも2種類あるわけで「撤退の売り」と「新規の売り」とは全く違うってこと。

「出撃は反転を確認してから」であって「撤退は【反転を確認せずに】ボトムピークで撤退」

でも撤退したのに値はもっと上がった。今まで以上に上がったなんてことも頻繁に起きますが、これを「悔やまないようにする」のが重要。勝ちは勝ちだからそれで良いわけです。相場の格言で言う「魚の頭と尻尾はくれてやれ」ってのはそういうことなんですね。「損小利大」とは意味が違う。

さてこれからどうなるんでしょうか。このまま下がり続けるのかもしれませんし、またあるところで陽転してくるでしょう。でもそれは「次の波動」だからわからないんですね。

赤印の時点で「利確」していれば、次はどうなろうと関係ないわけです。また新たなストーリーが始まるわけですから、そのストーリーを想像しながら「次はどうするか考える」わけです。

利確をしないで放置して、「やっぱり下がったか」と悔しがるのか、それとも「ほ~ら、保持していて正解でしょ」ってことになるのか。でも私に言わせるとそれは「運を天に任せている」だけなんですね。ギャンブルと同じ。でも小さな波動で完結するスキャルにしても、将来に賭けるのは同じでそれもギャンブルといえばギャンブルなんでしょう。でも目先のことはずーっと先のことより「わかりやすい」のは確かだと思うんです。

私がスキャルに目覚めたのはかなり昔ですが、「なんで俺は勝てないんだ・・」とボーッとしながら街を歩く人たちを眺めていたんです。「相場で泣いている人なんかいないんだろうな」とかいろいろ考えていたのですが、フトひらめいたんです。歩いている人たちが10分後にどこを歩いているかはまったくわからないけれど、30秒後はどこを歩いているのかはかなりの確率でわかると。「これはトレードも同じかもしれない」と思ったんです。それがダボ流スキャルの始まりです。(笑)

ただし

今はまだ「上昇トレンドに乗っている」のは間違いがありませんから、ここで陽転すれば「再度出撃」ということになります。

その出撃ポイントが撤退場所より低ければ、「撤退して良かったね」になりますし、再度出撃するポイントが撤退場所より高ければ「撤退して損した」と思うはずですが、これは大間違いなんです。次の出撃を考える時には「前の勝負は忘れる」ことが重要だということです。

次にまたロングで入るにしても考え方はいろいろあるはずで、「陽転で出撃」するのか「前の高値を抜いたところで出撃」するのか、それぞれのトレーダーの「手法の違い」があるわけで、何が正解ということはない。(ショートに関しては今の時点では一切考えません。だって上昇トレンドに乗っているんですから)

またこの後、陽転することなくズルズルさがったり、あるいはこの下げ波動が深かった場合は「トレンドの転換の可能性」を考えなくてはならないわけで、ロングでの出撃場所を探すのはキャンセルし(陽転しても出撃しない)、トレンドがどう変わるか見てから、ショートのポイントを探すということになる。

今日、書いたことは「スキャル」の考え方であって、「長期投資的な考え方」ではあの場所は撤退ではないと思います。

ただ、スキャルは「小幅狙い」ですが「勝率が何よりも重要」なんです。たとえ1PIPでも10円幅でも「勝つことが何よりも重要」。言葉を替えれば「負けないこと」なんです。

勝率が高ければ、たとえ「取った値幅」が小さくても「自信が生まれる」んですね。

だから「ロットを大きくしていくことが出来る」ということ。

勝ったり負けたりが延々続いていたらロットを大きくする、投資金額を増やすことは怖くて出来ませんよね。だからいつになっても、何年でも同じことを繰り返すわけです。

でも勝率にこだわってそれがうまくいくようになれば、「ある程度稼いだらロットを増やす」ことが初めてできるようになる。「大きく儲けるにはロットを増やす」ってことなんですね。でも勝てるようだからと「利益が溜まっていないのにロットを増やすといつか痛い目に会う」と思って方が良くて、ここで大事な点は「勝った分を使って増やす」ってこと。逆を言えば、「勝った儲けは溜め込む」ってことで、勝った分を引き出しているといつになっても大きくならない。

でもこの辺は「性格」によるわけで、いくら溜めたお金でロットを大きくしていっても、いつか「自分の壁」にぶち当たるんですね。怖くて手が震えるようになる。(笑)

もしそういうことが無いにしろ、スキャルの場合は「必ず壁にぶち当たる」んです。それは「自分の注文で値が動いてしまう」ことが起きるようになるから。つまり「スリッページがどんどん大きくなる」ってこと。「これじゃスキャルは無理」という時が必ず来るわけで、だから莫大なお金を動かすプロや機関投資家は「スキャルはやらない」んですね。「できない」のではなくて「しない」ってことでしょう。自分が買えば値が上がってしまうし、売れば下がるようなことがあれば危なくてやってられませんから。

でも最初に戻って考えてみてください。今日は「日足」を例に出して話しました。つまりスキャルの手法は日足でも同じってことなんですね。もしその手法を日経225の日足で使うとすれば、100枚ぐらいの注文は全く問題なく通るということ。もし「腹が座った」トレーダーならそういうことも出来るんじゃないですかね。

私には絶対に無理ですが。(笑)

ちなみに、日経225の1分足を使ったスキャルは滅茶苦茶難しいと思います。10円-20円抜きしかできないはず。チャートを見ればわかりますが、小さな波の幅が50円ぐらいしかないんですね。80円ぐらいの波が来ることもありますが、それがいつ来るかは誰にもわからないわけですから、目先の小さな波動でスキャルをするとしたら10円-20円になるはず。50円幅の波動でも底値で買って、高値で売ることは不可能ですから、10円高く買って10円安く売ることになる。つまり50円幅の波動でも実質30円しかないってこと。だから20円抜けたら上出来なんですね。

でも日経225ミニは5円刻みですから、ビッグよりかはスキャルはやりやすいはず。でも難しいのにかわりはないと私は思います。だからやっぱり海外に目を向けたほうが・・・、となるわけです。

明後日にはゴールドコーストからクアラルンプールに引っ越しなのに、こんなことを書いている。バカですよね~。(笑)

当分、相場の話はお休みになるはずですが、今日は、「スキャルのポイント」を書くのに良い例がありましたので、書くことにしました。

勝てなくて悩んでいる方のお役に立てれば幸いです。m(_ _)m

ただし、今日書いたことよりもっと大事なことがあります。それは「出撃した後」に自分が想像したような動きじゃない場合、マイナスになった時に「どう行動するか」。これが一番難しくて一番大事なんですね。

まずは「出撃時点」で「損切りポイント」を決めてその逆指値注文を「必ず」出さないとなりません。これは「絶対のお約束」です。

でもその損切りポイントが来るまで我慢しては駄目で、「おかしい」と思ったらすぐに撤退、損切りです。

また損切りポイントを遠くに設定して「ドローダウン(含み損)を受け入れる」のも駄目。前に書いたあの与沢君のトレードですが、26PIPS勝つために40PIPS以上のドローダウンを受け入れては「絶対に駄目」だということ。そんな大きなドローダウンがあるということは、「完全に流れを読み間違えた」ってことでしかなくて、それでも勝てたのは「たまたまトレンドが元に戻ったから」でしかないんですね。戻らなかったらどうします?「必ず戻る」とか、「俺の読みは完璧」なんてのはアホのいうことでしかなくて、またもしそれが本当なら、ドローダウンが出た場所で「買い乗せ、売り乗せ」するべきですよね?ところがこれこそが恐怖の「ナンピン」で、傷口を広げて、いつかごっそりやられて投げるようになるのね。だから大きなドローダウンは受け入れない、あるいはナンピンはしないと「誓う」ことが重要で、それが出来ないと、いつか「必ず」とんでもない大きな金額を損して「退場」となる。

思ったように勝てなくても、「生き延びる」ことが何よりも重要だと思います。これは本当に大事なことで、たとえ5年間うまくやっていたにしても、たった一度の失敗で再起不能なんてことになるのがこの相場の世界なのはしっかり覚えていたほうが良いと思います。って、相場に限らずなんでもそうですね。中小企業も同じで、全く駄目で倒産する会社って珍しくて、長い間どうにかそこそこやっていたのに、ある日ある時、ひょんなことでうまく行かなくなるのが普通。

欲望が強ければ強いほど危険が増大するのは間違いがないと思います。でもその欲望を欲望と気が付かないから始末が悪いのね。私も同じ。(笑)

 

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