日に日に考え方が変わっていく

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面白いもんですね。KLに上陸してから3週間ですか。あっという間でしたが、この3週間でいろいろ見えてきましたし、そしてそれはこの7,8年間全く見えていなかったことでもあるし、なおかつ、毎日毎日、マレーシアの理解が深くなっていきます。

最初は、その理解は諦めとイコールであったのですが、その諦めの段階も過ぎたようで、現実は現実としてそのまま受け入れられるようになってきました。我々は近年の日本のことは全くわかりませんし、長年住んだゴールドコーストはゴールドコーストでしかなくて、そこで出来上がった我々の価値観、基準、常識はゴールドコーストだけで通用するものでしかなくて、マレーシアは全く関係ない。

ただやっぱりマレーシアを理解するのは簡単ではありませんでした。特にKLって発展がすさまじいわけですが、私の頭にある「東南アジア」「発展途上国」というのはもっとチンタラしたもので、常夏だとしてもイメージが「南洋」なんですね。海があって空があって・・という南洋。

ところがKLは「南洋」と呼んで良いのかどうか。気候としては私の頭の中にある「南洋」なんですが、目の前に広がるのは「大都会」。だからやっぱり他の大都会を見る目で見てしまうんですね。

ところがここは東南アジア、南洋なんだと自分に言い聞かせて、その目でこの都会を見ているとすんなり入ってくるような感じがするのです。

コンドに関しても同じで、私が知っている南洋のコンドなんてひどいもんで、それこそバスルームは「コンクリの打ちっぱなし」みたいなところも多く経験していまして、つくりが良いのわるいのなんてそんな目では一切みません。でもマレーシアのコンドは大都会のコンドを見る目で私は見ていた。ここに大きな問題があったと思います。

若いころから入れ込んだグアムですが、KLのコンドと比べるべきコンドがあるとすればそれはグアムのコンドであって、そういう前提ならKLのコンドは「すげ~~~~」というレベルなのは間違いがない。(笑)

ここは南洋、東南アジア、発展途上国、それをお題目の様に自分の中で繰り返していると、目の前に広がる風景がまるで違って見えてきました。

昔のグアムでは、釣りをしているときに巡回に来たパトカーに乗った警察官に、釣れたばかりのアジをバケツ一杯あげたところ、「免許証が欲しければ午後においで」ってなもんで、午後に警察署に行きましたらペーパーテストも運転テストもなく、運転免許を速攻で発行してくれたなんてことがありました。

ビザの問題があって困っていたところ、イミグレに親戚がいる私の友人と一緒に行ったところ、簡単に問題が解決しちゃったり。

あの緩さ、いい加減さを思い出していると、マレーシアはそっちに近い国だと考えればすんなり理解できると思ったんです。で、その「発展途上国らしさ」に文句を言うのではなくて、それを楽しめるようにならなければここでは生きてはいけないと思ったし、この国を日本やオーストラリアと比べる必要もないし、ましてやその違いからこの国の将来を憂う必要もないと思いました。

そもそもこの国には日本にはない「はっきりしたビジョン」「したたかさ」「行動力」があると私は思うくらいで、歴史的に海運の要所として他国を利用しながら生きてきたマレーシアには、日本やオーストラリアには無い「頭の良さ」を私は感じるのです。

特にマレーシアの移民政策は日本のそれに比べると、プロと素人の差があると思うくらいで、日本はマレーシアを徹底的に研究する必要があると思うくらい。

きっとそれは他の分野でも同じようなことがあるはずで、上から目線でマレーシアを見ては絶対にならないと思っています。

とかなんとか言いながら、きっとすぐに「もう~~、我慢できない!!」なんてこのブログに愚痴をぶちまけることもあるんでしょう。

どうぞ、お楽しみに。(笑)

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