日本からのEMSは早ければ3日、普通5日ぐらいで届きますが、トラッキングを見てみると「税関」で留め置かれていることがあります。
普通、「税関」で通関するにしてもすぐに次の段階に進みますので、税関で半日以上止まっているとしたら「税関で止められている」と考えて良いんじゃないですかね。
止められている理由としては、「持ち込んではいけないもの」「課税対象のもの」が入っているということなんでしょう。
その場合、POSから手紙が来ます。でも「税関で止まっている」のが明らかだと思うなら、そして急ぐなら「手紙を待たずに直接取りに行く」のも良いんじゃないでしょうか(私の場合は手紙が来ませんでした)。でもKLIAの方ですから往復二時間は掛かる場所。もし急がないのであれば、POSに「通関の代行」をしてもらうことも可能。その場合、費用(RM48)がかかりますが、家まで荷物を運んでくれて、その時にその費用と「税金」を払えば良いので、これはこれで選ぶ価値はある。これはPOSから来る手紙にそれが書いてある。
KLIAのどこに行くかですが、それは「POS Malaysia International Hub」。
POS Malaysia Mel & Kurier
矢印の方向から行くことになると思うのですが、敷地にはいるにはゲートを通らないと入れません。これは徒歩でも同じ。
このゲートにいる人達はセキュリティ、ガードマンではなくて「警察官」です。
ここの窓口で「EMSを取りに来た」というと、緑色の用紙を渡されて、そこに名前、パスポート番号、そして「トラッキングナンバー」を書き込む。そしてパスポートは彼らに渡します。手紙を持っていればその時に見せるのでしょう。その後、その用紙とパスを貰ってビルの中に入る。
ビルの中はこんな感じ。入るとすぐ案内板があります。
案内板。
案内板にあるように「左にある1番の窓口」に行きます。ここで緑の用紙、手紙などを渡し、椅子に座って待っていますと「自分のEMS」を渡してくれます。当然これを持って帰っては駄目で、飛行場で自分が預けた荷物を受け取るのと同じと考えれば良いと思います。
その荷物を持って「2番」に行きます。カウンターに荷物を載せ、書類を係官に渡しますと、「荷物を開けて中を見せてくれ」と言われるのでそうします。
この場所の写真を撮ろうと思ったのですが、写真禁止となっていましたのでやめました。
その後、待っていますと「税金が決定」しますので、書類だけ持って3番の窓口に行きます。ただし、私がそうであったように「検疫」を受ける必要があると彼らが判断すると、別の建物にある検疫の部門に行かないとなりません。そのことに関しては前の日記に書きました。(ここをクリック)
世界中どこでも同じですが、順番としては「検疫」→「通関」ですので、検疫を受けろと言われたらこの場での手続は停止します。
検疫で問題がなければ(あれば検疫官とどうするか話し合う)、また2番のカウンターに戻ってきますと税金が確定します。
それからは書類だけ持って3番の窓口へ。
3番の窓口は2つに別れています。写真をよく見てください。まず右側のカウンターで「書類」を渡し、席に座って待ちます。名前を呼ばれて「税金を払え」と言われれば払うし、何か問題があればまた2番へ戻されます。
税金の支払いはこの3番の窓口の左側です。そして支払いが終わったらまた書類を持って2番の荷物が置いてある場所に戻ります。
書類を係官に渡して荷物を受け取ります。
終了。
この説明で「あれ?」と思った方が多いと思います。それは2番のカウンターへ荷物を持っていって、そこで初めて自分の手で荷物を開けて中を見せるという点。
税関で止められているということは、中身をチェックして問題がある、あるいは課税対象だから留め置かれたと思いますよね。でもそうじゃなくて、2番のカウンターで持ち主が荷物を開けるまで、税官吏も中身を見ていないってこと。私の場合はそうでした。彼らはインボイスさえ見ていません。
私が開けた荷物の内容を見ながら、これは何?あれは?と質問をしだし、インボイスがあれば見せろと言われたので、荷物にくっついていた「転送屋」が添付したインボイスを彼らに渡しました。彼らはそれを見ながら現物と照らし合わせチェックをします。
最終的に荷物を受け取ったらそのままゲートを通り抜けて出るわけですが、ここでもゲートにいる警察官にすべての書類を見せ、荷物も見せてOKが出れば、預かったパスを返し、こちらは預けたパスポートを受け取り、ゲートが開けられます。
結構、厳しいですよね。
危ないもの怪しいものをどうにか国内に入れようとする連中もいるわけですから、それを想定してこのように厳しくしているんでしょう。
でもやましいこともない、持って入っては行けないものを持っているわけでもない(と思う)のに、ここまでやられるといささかうんざりです。
でも決まりは決まり。彼らもそういう意味ではしっかりやっていると思います。
それにしてもどうやって莫大な量の小包の中から、これはそのまま通してOK、これは税関でチェックってわけるんでしょうね。
「プロの勘」ってやつですかね。(笑)
しかしまぁ、この場所は遠くて完全に半日潰れちゃいました。私としては次回同じことがあれば、Posに代行してもらって家で経費(RM48と税金)を支払い、荷物を受け取りたいと思いました。
しかしこの件でネットを見ていて気が付いたことですが、多くのサイトでこれを説明していますが、その文章が書かれた日付がわからないんですね。情報発信サイトの多くはそうなっているようですが、私が一生懸命読んでいたサイトは2008年に書かれたものであるのが途中でわかって唖然としたことがあります。
情報発信をしているサイト運営者は是非この辺を考えてもらいたいと思います。書いた時点では「最新情報」なんでしょうが、それをそのまま放置しておくとどれだけ多くの人が迷惑するか。私はそのサイトは二度と見るか!と思いましたわ。(笑)
最後に確認の為に再び書きますが、POSで通関し受け取る場合、「税関番号」が過去には必要だったようです(送られてくるはずの手紙にそれが書いてある)。多くのサイトにはそのように書いてある。でも今では「トラッキングナンバー」だけあれば大丈夫。これは私がどうするべきかあちこち電話をした時に、POSのスタッフに「トラッキングナンバーだけで大丈夫」と言われましたので間違いはないし、そう言われたからこそ、手紙もないのに直接行ってみようと思ったわけです。トラッキングナンバーだけはわかりますから。
それと敷地に入る時、ゲートを必ず通らないとなりませんが、ここで「パスポートを預ける」ことになります。ですからパスポートは必ず持っていくことと、パスポート番号は「必ず覚えておく」こと。書類に書き込む時に番号をパスポートで確認しようと思っても、そのパスポートはゲートにあるんですから。(笑)