「鶏の首」、ネックを見つけました。
鶏の首だなんていうと、ペットの餌か?なんていわれそうですが、焼き鳥屋で出てくる「セセリ」はまさにこの首の肉。
我が家の大のお気に入りの焼き鳥屋である「酉玉」ですが、そこで一番美味しいと思うのは「せせり(そろばん)」。
これって「首の肉」なわけですが、この肉だけ売っているのは見たことがありません。日本なら売っていますがゴールドコーストでもマレーシアでも見たことなし。聞いたこともなし。この写真の焼鳥一本作るには、多分、首は4本以上必要じゃないのかなぁ。首には本当にちょびっとの肉があるだけで、あとは細かい骨ばかり。
酉玉では首からこの肉を切り離して焼き鳥にするわけですが、我々素人が首からこの肉を切り離すのはかなり難しいと思います。本当にたったの数ミリの厚さで首にくっついてるだけの肉ですから。
だから首ごと調理することになるんですが、それはまさに「ペットの餌」と同じ。
だって~~~~、ネットで検索しても「犬に食べさせる」なんて話しか出てきませんから。ほんと。
ゴールドコースト時代にもよく食べたのですが、スーパーの肉売り場の「ペット用の肉」のところに並んでいるんですよ。スープを取るための「骨」とか「ガラ」はちゃんと肉の棚にあるのに、鶏の首はペットの餌扱い。
マレーシアに来てからはどこかで売っていないか注意して見ていたのですが、見つからず。あんなに美味しいのに・・。
でも見つけたんですよ。通販で。
前にも何度か書いていますが、スーパーの通販と、デリバリ代行会社を最近良く使うようになりまして、そのデリバリ代行で「HERO」というスーパーから買い物ができるようになっている。HEROというスーパーはTTDIにあって店に入ったことがある程度なんですが、結構安い店なので良いと思っています。で、鶏の首も売っていたわけ。
1パック500グラムで2パック買ったのですが、なんと2パックで3.5リンギ。110円ぐらい。安い~~!\(^o^)/
写真を載せますが、気持ち悪いと思う人にはごめんなさい。
これをまず沸騰したお湯に入れて、再沸騰してから5分ぐらい茹でます。
そしてそれを流水でよく洗い、脂とか余計なものを取り除きます。
その後、お湯にお酒、多めのショウガを入れて茹でます。10分ぐらいですかね。
そしてお湯を捨てて、熱々の状態で「ポン酢」「柚子胡椒」をまぶします。ボールに入れてかき混ぜて、粗熱が取れるまで混ぜ続けますとうまい具合にポン酢が絡みつく。
あとは食べるだけ。
これが美味しいのなんの。
首の骨にこびりつくようにある数ミリの肉を、小さなトウモロコシを食べる要領で齧るわけです。
鶏の部位でこれほど美味しい部位って無いと思うくらい美味しい。サイコ~~~~~~~。
なんでこんな料理を知ったかですが、ゴールドコースト時代、20年以上前だと思いますが、ヨメさんがこの「鶏の首」を買ってきたんですよ。それを見た私と子どもたちは大騒ぎ。なんじゃ~~~これは、人間の食べ物じゃない~~!!ってなもんです。
気持ち悪い~~と騒ぐ我々を尻目に、ヨメさんは茹でてポン酢と柚子胡椒をあえて、「良いから食べてみなさいよ」ってなもんで食べたら衝撃の美味しさ。(笑)
あの日から我々親子は「鶏の首の大ファン」。でもこの話は我が家の秘密で、誰にも言いませんでした。なんせオーストラリアではペットの餌扱いですから。
しかしヨメさんはなんでこれが美味しいというのを知っているのか。そりゃ九州の山奥育ちで、その地方では食べたのでしょうが、怖い田舎だと思ったのは確か。あの街で「うな重」を食べると必ず頭が付いてきましたし。聞いてみると「頭が一番美味しい」とのことで、もし頭が付いていなかったら100%の客が文句を言う場所らしい。
地方には地方の特色がありますが、もしかしたらヨメさんが今でも私達に内緒にしているもっと恐ろしい食べ物があるんじゃないか、そんなことが気になります。(笑)
しかし美味しかった~~~~・
長男も食べながら美味しいね、美味しいねと連発。それは私も同じでしたが、美味しい~~♪というより、「う~~む、うまい・・」と唸らずにはおれない美味しさ。
どうもマレーシアではこれを食べるようですが、どうやって食べるんですかね。台湾料理にもあるらしいけれど、いろいろ調べると「肉だけ食べる」のではなくてどうも「骨ごと食べる」料理もあるようす。
しっかり煮込んだら骨も食べられそうですが、それじゃ肉の美味しさがなくなるはず。
また焼いて食べると美味しいという人にあったこともあるんですが、焼くのはかなり難しいはず。煮込むのと同じで、きっちり火を通したら美味しくないはずだし、でも肉だけ焼けた状態だと骨はあの「骨付きのもも肉を食べたら骨の周りが真っ赤だった」状態と同じはず。
ということで我が家はヨメさんから教えてもらった「茹でてポン酢、柚子胡椒で食べる」方式。そればっかり。
長男がもっと食べたいから、今度はもっと買ってきてくれと。(笑)