唐辛子って不思議ですよね。あの乾燥した粉末の唐辛子のことですが、辛さもいろいろ、味もいろいろ。
ゴールドコースト時代に、韓国食材店のママさんに「これが美味しいわよ」と言われて使いだした時にはびっくりしました。唐辛子って辛いだけで、美味しい不味いがあるなんて知りませんでしたから。
出汁が出るというと多分違うと思うのですが、でも出汁というしかないような味の違いがあるのね。
我が家で大量に唐辛子を使う時って、麻婆豆腐の時なんですが、美味しい韓国産の唐辛子を使うとやっぱり違う。味というか、出汁というか、コクというか。あれって何?
ま、細かいことはわからないにしても韓国産の唐辛子は美味しいということだけは覚えていて、マレーシアに来てからも唐辛子は韓国産と決めていました。
ある時ですね、その唐辛子が無くなって、また唐辛子って結構湿気に弱いので「韓国産の瓶詰め」を買ったんですよ。
これがまた辛いのなんの。いつもの量を使うと飛び上がるぐらい辛い。こんなに違いがあるんですね。でもそういう唐辛子かどうかってのは韓国語がわからない私が瓶を見てもわからない。英語表記もない。
店の人に聞いても、韓国人はいないし、商品知識なんかゼロと同じ。私のほうが詳しいぐらい。(笑)
瓶詰めってこれまた結構大きくて、そして辛いですから、なかなかなくならないんですよ。これを買ったのは失敗したと思っても、捨てるわけにも行かないじゃないですか。でもそれの出番なんて本当に少なくて、唐辛子が効いた鶏のから揚げを作ろうと思った時にちょっと入れたら「ああ、入れなければよかった」と思うほどの辛さ。(T_T)
捨てたくないのだけれど・・・、捨てるしかないだろうなぁ。
ま、高いものじゃないから悩むほどのことはないんですが、食べ物を捨てるのってイヤなんですよ。子供の頃から「ご飯粒をお茶碗に何粒か残しただけ」で怒鳴られて育ちましたから。私のオヤジって本当に怖くて、かな~~り小さい時にオヤジより先に箸を持って食べたら、本当にちゃぶ台をひっくり返したんですわ。あのときのことは今でも覚えています。つーか、あの当時はちゃぶ台を使っていたんだ・・なんてちょっと懐かしい。(笑)
だから食べ物を捨ててはいけない、粗末にしてはいけないというのは理屈じゃなくて身体が覚えているんですよ。私がデブなのもそのせいかもしれない。本当にマジでそう思う。
でも今回は・・・・、捨てる。
しかし、じゃぁ、次にどの唐辛子を買ったら良いのかがわからないんですよ。
今まで、韓国産だというのだけ確かめて買っていて問題なく美味しかったのですが、この瓶入りで恐ろしい目に合ってからは「どんな唐辛子なのか確かめて買いたい」と思うのですが、そうやって改めて韓国スーパーの棚を見ると「俺は凄く辛いぞー、いひひひ」と笑っているように見えてくる。(笑)
「私は優しい辛さで美味しいわよ」なんて微笑んでくれる唐辛子はいない。
どれを買えばよいのじゃ~~~~~~。
前に買って美味しかったのはどれだ~~~~。ブランドや袋なんか覚えてないぞ~~~~~~。
それともみんな美味しくて、あの恐ろしく辛い唐辛子だけ特別だったのか。一番高いのを買えば良いなんていう選択肢もあるらしいんだけれど・・。
とりあえず買って、駄目だったら諦めるしかないとは思うのですが、上に書いたようにまた捨てるなんてことはしたくないし、実はヨメさんも同じなんですよ。捨てるところなんて見つかったら「あんた、何様のつもり?」なんて絶対に言うはず。(T_T)
息子が子供の頃に「お前、何様のつもりだ?」と言ったら「お子様で~~す」だとさ。大笑いして終わったのだけれど、その手が使えるとも思えないしねぇ。ジジーだから「ジィ様か?」。
でもヨメさんには言い訳は通用しないのね。あの韓国産の唐辛子を使うのは私だけで、ヨメさんの料理で唐辛子を使ったものなんか食べた覚えがないくらい(七味はよく使う)。でも私が作る辛い麻婆豆腐は好きだから、唐辛子にもいろいろあって・・なんて言い訳も通じるかもしれないとは思うんだけれど・・。
唐辛子をヨメさんに見つからないように買ってきて、ヨメさんがキッチンにいない、来ない時を見計らってコソコソ味見をしながら、捨てようかどうしようか悩むジジーの姿って想像できます?
それに腹が立つんだよ~~~~~~~~~~~~~~~~~。(T_T)