「花椒」は日本から買った。「甜麺醤」は日本のユーキのものがマレーシアでも手に入る。でも「豆鼓」が・・・

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先日、ヨメさんに言われて久しぶりに「麻婆豆腐」を作りましたが、私はマヌケで必要な調味料系があれもないこれもない状態なのに気が付きませんでした。

だからどうにかあるもので誤魔化したのですが、そんなに「大きな違いはなかった」程度で収まった。

でも「花椒も甜麺醤もない」のはそのまま放置できず、まず花椒は日本のアマゾンから「ギャバンの花椒」を買うことに。これは粒状ですから、使う時には「石臼」でゴリゴリ潰して使います。これって面倒というより、細かさを自分の好きにできるから良いのね。

花椒なんてどこにでも売っているだろうよとお思いでしょうし、その通りなんですが、私はマレーシアに来てから花椒を手に入れるのにかなり苦労したんですよ。当時はスーパーでは売っていないし、どうにかTTDIの調味料店で見つけた「小分けされたもの」は美味しくなくて香りは飛んでいたし、NSKで見つけたものは「大袋入り」で使い切るには20年は掛かりそうな量。

しょうがないので日本のアマゾンからギャバンの花椒を買ったのですが、これが大正解でかなり良いものでした。最近ではスーパーでも花椒は売っていますが、私にはトラウマがあるのでこのギャバンにしておけば間違いがないと思っているわけです。

また世の中には「花椒油(赤青の2種類がある)」なるものがあって、これはエクストラバージンオイルみたいに使うのですが、「ちょっと花椒の香りと痺れを足す」には抜群に良いと思うんですよ。ところが花椒そのものは無しでこれだけだとやっぱりなんか変なのね。でも今回、この花椒油と日本から買った「日本の山椒の粒」をゴリゴリしたのを使ったらそれもかなり良くて、そもそもこの山椒の粒は普通の山椒の粉より美味しいし、「山椒の粉は使わずに今後は粒にする」とした場合、花椒の代わりにも使えるかもしれない。

これ高いけれど、かなり美味しいと思う。ミルでゴリゴリするタイプね。鰻はもちろんのこと山椒を使う料理には抜群だと思う。やっぱり胡椒もそうだけれど、粒をゴリゴリすると違うんですね~。買う時には「詰替え用」も買う。

そもそも中国系住民がごっそりいるマレーシアですが、「中華食材、調味料」ってスーパーでは意外に少ないのね。これは中国人と言えども3世4世5世の時代ですし、また出身地が中国全土からということでもなく、そもそも「外食で食べる事が多い文化」のマレーシアでは「家庭用の中国食材、調味料」というのは驚くほど少ないのね。そういう意味では日本のほうが簡単に色々なものが手に入る。

ゴールドコーストでは大型の中国食材店が何件もあって、品揃えはそれはそれは凄いものがありました。オーストラリアの中国人は中国各地から来ているし、まさに故郷の味にコダワリがある一世が多いから、見たことも聞いたこともないものがごっそりで、同じ調味料でも産地が違うものがいろいろ。これってまさに日本と同じで、醤油や味噌でも地域によって好まれるものが違うじゃないですか。で、そういうものが取り揃えてあったのね。それはシドニーやメルボルンに行くともっと凄いことになっていて、私は中国食材店ってそういう物だと思っていましたから、マレーシアに来てから本当に驚いたもんです。

オーストラリアの中華料理店も面白いんですよ。中国各地の専門中華料理店がいろいろあるのね。有名な四川料理店なんて、私が知っている四川料理とはかけ離れていて、かなり驚いたこともあります。

甜麺醤ですが、見つけられないころに知り合いの中国人に聞いたんですよ。そうしたら「甜麺醤?なにそれ?知らない」ですと。驚きました~~。で、甜麺醤はアルコールが入っているんでしょう。だから置いてあったにしてもノンハラルコーナーで、聞いたところによると「台湾系中国人がよく使う」とのこと(そう言えば「台湾フェア」で見たことがある)。ワンモントキアラのビレッジグローサーのノンハラルコーナーで良くしてくれる女性に相談したら、すぐに取り寄せてくれた。「日本人には必需品なんですよ」と言ったら、「常備します」とのこと。(^_^)v

この女性はアイリーンという名前ですが、ノンハラルコーナーに限らず何か聞きたいこと困ったことを相談すると、嫌な顔一つせずに教えてくれるし、スーパー内の商品探しまで手伝ってくれる「サービス業の女神」みたいな人で、私はマレーシアでこれほどまで「客のために働くマレーシア人」に会ったことがない。

私は「豚足とか耳」が欲しい時には、彼女にWhatsappを入れると「無ければ注文して取り寄せてくれる」し、彼女は私がいつも何を買うのかまで見ているのね。「鼎泰豊の肉まん」をいつも買うのですが、違うケースに置き場所を変えてあったあった時に、私が聞きもしないのに「肉まんはこちらに移動しました」と声をかけてきたのには本当にびっくり。

彼女をノンハラルコーナーで見つけたら遠慮せずに声をかけてみたら良いと思います。

また最近は、日本でも良く売れているらしい「ユーキの甜麺醤」も売っている店がある。KLCCの伊勢丹でも売っていたような。あるいは日本食材卸のSUMING TRADING(ここをクリック)とか。

豆板醤だけはマレーシアでも良く使われるみたいでどこでも売っているけれど、いろいろな種類があるわけじゃなくて、李錦記のものが多い。また最近はShopeeやLazadaでも本格的な中華食材店が増えてきて、そういうところから「いつもと違うもの」を買うのも良いと思う。

結局ですね、甜麺醤にしても豆板醤にしても「いつも同じもの」を使うと、「いつも同じ味になる」のね。これが良い場合もあるのは和食の調味料も同じだけれど、たまに「ちょっと変化が欲しい」と思うことがあるじゃないですか。その時には甜麺醤や豆板醤でも違うものを使うのは良いと思っていて、豆板醤でも有名なピーシェン豆板醤なんてのを使うのもアリだと思う。プロは2種類の豆板醤を混ぜたりするのがユーチューブを見ているとわかる。

ところが困っているのが豆鼓なんですよ。

豆鼓って日本で言う「浜納豆」みたいなもんですが、これもなかなかこれぞというのが無いのね。最近は豆状になっている豆鼓ではなくて、豆鼓から作った「豆鼓醤」が日本でも流行っているようで、それはマレーシアでも同じで、いろいろあるのだけれど、自分にあうのを探すのが本当に難しくて、未だに納得できるものは探せていません。

調味料って、「これ、合わないわ」と思っても捨てるわけにもいかないから困るんですよね。でも最近は、「捨てる勇気を持とう」と思っています。そもそも頻繁に使う調味料じゃないし、試しに買ってみた数種類の豆鼓醤を使い切ろうなんて思ったら下手すりゃ1年は掛かってしまうし。そしてその間、「これじゃないんだよな~」なんて思い続けるなんて冗談じゃない。

ところが我が家は捨てるのも簡単ではなくて、ヨメさんに「これ、美味しくないから捨てといてね」なんていうと、なんでもそうですが「イヤよ、あんた捨ててよ」と責任の押し付け合いが延々と続く家。それを見ていた長男は「いいかげんにしろよ。俺が捨てる」といとも簡単に捨ててくれる。長男は現代っ子で、ちょっとでも「賞味期限」が過ぎるとガンガン捨てる。(笑)

私もヨメさんも「大昔のグアム」で鍛えられていて、スーパーには「賞味期限切れ」なんて当たり前に売っていたし、缶詰が錆びていたり、中には膨れているものまであった時代。売っている牛肉の殆どは冷凍で、全て「真っ茶色」でしたっけ。あんな商品群を長男が見たら気絶するんじゃないかと思うくらい。

それと邪道も邪道だと思いますが、「日本の納豆を使う」のも一つの手だと思っていて、我が家は別に「正統派の料理を作りたいわけじゃない」ですから、「美味しければ何でもあり」なのね。そういう意味で、納豆を使うなんてのも意外に良かったりする。一番最初にニンニク、生姜、豆板醤、唐辛子を多めの油で炒めますが(甜麺醤は後でOK)、その時に納豆を加えて炒めると、「納豆臭さは飛ぶ」から心配する必要はないと思う。でも最後に足すと「納豆臭い麻婆豆腐」になる。私は納豆好きだからそれも決して悪くないと思ってますが。(笑)

とは言いつつ、良さそうな豆鼓、豆鼓醤は探し続けていますが、そういう情報って「日本の情報をあてにする」しかないのね。そもそも中国語はわからないし、「日本人には、日本人が良いと思うものの方が大当たりの確率は高い」と思っています。だからユーチューブで有名中華店のプロはどのブランドを使っているのかをチェックしたり。彼らはいちいち言わないけれど、動画を見てそれを見つけるわけです。で、それらのほとんどはアマゾンで売っているのが普通。

ということで、今回は、豆鼓醤は「李錦記(S&B食品)」「味の素」のものにすることに。また豆状のものも必要なので、それは数年前に買ったこともある中国の「(豆状)陽江豆鼓」にして、マレーシアで探すのはちょっとお休み。

この豆鼓醤が美味しければ、今後はそれに決めても良いと思っています。

豆板醤も甜麺醤も豆鼓や花椒にしても、入れれば良いってもんじゃなくて、「プロが使うブランド、その理由」も調べているとなるほどと思うことも多く、そういうものが一般には手に入らないわけでもないから、家庭料理でも使ったら良いと思っています。

これは韓国調味料も同じで、ゴールドコースト時代に「韓国の唐辛子は美味しい」ことに気がついて、それからは韓国ものばかり使っています。そして辛味もマイルドなのね。今回の麻婆豆腐みたいにごっそり入れると汗だくになりますが。でも和食ではなぜかこれを使わない。やっぱり日本の美味しい一味、七味って和食に合うように作られていると思う。

韓国唐辛子はマレーシアの韓国食材店で売っているから入手は簡単。で、韓国食材店ではバルクで袋詰の安い唐辛子も売っているけれど、それは普通の唐辛子かもしれないから買ったことはない。値段が大きく違うわけじゃないから、私は韓国のブランドのものを買います。ただ、韓国では多くの種類の唐辛子を売っているみたいだけれど、そういう違いまで突き詰めようとは思っていません。

でも韓国食材点の韓国産唐辛子でも「ひっくり返るぐらいとんでもなく辛い唐辛子」も売っているから銘柄選びは本当に難しいと思います。

我が家で使っている韓国唐辛子はこれ。粉タイプじゃなくてフレークタイプの方。500グラム入りだから、使っても使ってもなかなか無くならない。保存は冷凍庫。

それと韓国調味料でどうしても気になるのが「ヤンニョムジャン」なんですよ。ヤンニンジャンとも言う?

これってカニのケジャンにも使うジャンですが、野菜炒めでも美味しいんですよね。でも売っているのを見たことがない。多分、韓国人は、これは買うものじゃなくて家で作る(あえる)ものなんだろうと思うのだけれど、レシピを探すと簡単なような気がするけれど、出来合いのを買うと美味しいから買ってしまう。

アマゾンの価格を見ると郵送費を含めると高いものになってイラッとするけれど、これがあるだけで食生活はかなり向上すると思っています。ユーキのも含めて、いろいろ日本では売っている。これも取り寄せると高くなるけれど600グラムだからかな~~~り使い手はある。

これで肉野菜炒めを作ると、オシッコチビるぐらい美味しいと思う。(笑)

でもそのうち、どうにか自分で満足できるヤンニンジャンを作ってみたい。

しかし日本って本当に凄いと思いますわ。良いもの、変わったもの、その他なんでも手に入る。

 

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