スーパーに行くと必ず肉売り場は見て回りますが、不思議なもので肉を見た時に「閃く」ことがあるんですよ。
「これは美味しいに違いない」と思った瞬間、「私を買って~」という声が聞こえるような・・・。(笑)
そういう時ってやっぱりハズレがないのね。
今回は骨付きオージービーフのリブアイですが、無印のGrass fed(草を食べさせた牛の肉)でそれからすると大したことはなさそうだけれど、見た目に惚れました。
重さは1.2キロで、骨付きですし、3人で食べるにはちょっと足りない。でも買うことに。キロ単価は175リンギですから、B.I.G.では「並」の肉。でも(インチキ)和牛、Wagyuだったらこれの3倍から4倍。本物の和牛だと6倍ぐらいになる。だから本物の和牛が欲しい時にはWmart(ここをクリック)で買うのが間違いがなくて安い。
いつものように低温調理ですが、今回はちょっと温度を下げて55度に。
2時間のつもりが、昼寝をしてしまって、結局6時間ぐらい放置しちゃいましたかね。
低温調理って、設定した温度以上には肉の温度は上がりませんし、牛肉を55度でキープすると1時間で2日間熟成させたのと同じ効果があると言われていますので、6時間でも問題なし。
いや、問題がないとは言い切れないか。最近、長時間の低温調理をすると、「肉質が変」だと感じるようになりました。ま、温度にもよるんですが、柔らかくなるのは間違いがないものの、やっぱり肉本来の持つ柔らかさとは違うのね。でも大した問題じゃないと言えば大した問題ではない。硬いよりかは良い。
低温調理後はいつ見てもまずそ。ただの茹で肉ですから。
「I know it doesn’t look good. But watch this.」
低温調理後は、上のフレーズが必ず頭に浮かんでくるんですよ。ある有名なユーチューバーが必ずこれを言うのですが、このフレーズを聞いてピンと来る人はかなりの低温調理オタク。(笑)
しっかり焼き目を付けます。
ホイルで包んで15分ぐらい休ませてから、骨を外して切ってみます。この瞬間が一番ワクワクするのはいつも同じ。
真っ赤かな?と思ったらさにあらず。レアとミディアムレアの中間みたいな、私が一番好きな焼き方に仕上がりました。低温調理って本当に凄いと思う。私は低温調理をしなければ自分の好きな焼き方に仕上げることは絶対に不可能です。だって肉はその時その時形状も量も違うんですから、焼くたびに仕上がりを同じようにするなんて私には絶対に不可能。でも低温調理なら、いつでも必ず、どんな形状でも、量が多かろうが少なかろうが、同じように火を入れられる。
味見をしたら美味しかった~~。牛肉のフレーバーがしっかりしていて脂身も甘い。私はGrass fedの牛肉ってイヤな思い出があるからあまり好きじゃないんですよ。でも本来はGrass fedの方が牛肉らしいのかもしれない。
そして柔らかい。
2時間のつもりが6時間になったからだと思います。
息子も味をみて、おいしい~~~と喜んでいます。
で、ごっそり自分の皿に取りやがんの。ったくよ~~。3人では足りない量なのにさ~~~。
でもま、いっか。
ソースは赤ワインベースのものを作ったのですが、これは「ポン酢」が正解だろうなぁ。大根おろしでもあれば極楽。醤油と山葵でも良いかもしれない。
さほど美味しくない肉は「ソースで食べる」のが我が家の常ですが、そういう意味で今回は失敗。肉を舐めていました。