マスクをするのが良いのか必要ないのかいろいろ議論がありますが、私は「するべき」派です。
まず大前提として、「感染している人は【飛沫を飛ばさない為に】するべき」というのがありますが、私は今、自分が感染しているのかしていないのかわかりませんから、「マスクはするべき」という答えになります。
また自分は感染していないとして、怖いのは他人の飛沫ですが「マスクで飛沫はある程度防げる」のは間違いはないと思うんですよ。たとえ感染者に目の間で咳でもクシャミでもされたにしろ、直接顔にそれを受けるのか、マスクを通すのかで違いがあるはず。
でもウィルスは小さく、隙間から入る。これも正しいと思います。隙間がないマスクなんてありませんから。
そして「普通のマスクは【キメが大きくて】ウィルスは簡単に通過する」という点。だからマスクをするならN95じゃないと駄目だってのもわかる。医療現場で木綿なリガーゼで作ったマスクをするわけがない。
まぁ、それでも無いよりはマシだと思っていたんですよ。
ところが~~~~~~~~~~~~~
一つ大事なことを忘れていた。
マスクが「飛沫を受け止めた」のは良いにしても、その次に問題がある。
まず飛沫って水分も含んだ塊だから、スカスカなマスクでも受け止められるわけですが、その次。つまり、「その飛沫が乾燥したらどうなるのか」ってところ。
アホな私はそこまで考えが回りませんでした。
感染者からの「直撃は避ける」ことが出来たにしても、「避けた飛沫はマスクに残っている」、そして「その飛沫は乾燥する」。
そうなったらどうなるかってのはアホでもわかりそうなもんだけれど、気が付かなかった。
「マスクでは水分に捕らわれていたウィルスが自由になり、出撃準備中」ってことじゃないかと。
それに気が付かない人間が、マスク越しに深呼吸でもしてくれたら、ウィルスとしては万々歳ってことになる。
下手すりゃ、【マスクこそウィルスの宝庫】となるかもしれない。マスクで受け止めているんですから。マスクって決して「ウィルスを撥ね退けることはない」のを何か勘違いしてしまう傾向があるかもしれない。バリアを張っているような気がするけど、ウィルスを留め置いているだけ。
だから専門家は「マスクに触ってはならない」というんですね。
そして「頻繁に交換しろ」と。「使い回しをするな」と。
各国で「使用済みのマスクを販売していた」なんてのが問題になっていますが、これって「ウィルスに満ちた感染源を売っていた」のと同じことになる。「他人が使ったものを使うなんて、汚いなぁ」どころの話じゃない。そしてそれは「自分が使ったマスクも同じ」こと。
でもま、多くの人は「気休め」でマスクを使うんでしょう。我が家も同じ。そして「他人に対するアピール」でもあるんでしょう。【私は予防をちゃんと考えている】ぞと。
でも本当に「予防」を考えたら、中途半端な知識でマスクを使うと、もっと大変なことになるってことじゃないんですかね。
ドアノブやエレベータのボタン、つり革とか人が触るものに気をつけろどころじゃないじゃないですか。もっと怖いかもしれないものを自分は口と鼻の前に装着しているんですから。
それならそうと、ちゃんと説明してくれないとわからないじゃないか~~~~~。頼むぜ、専門家。
でも「そこまではっきり言えば、人はもっと不安を持つ」って?
そうかもしれないけれど、私達を幼稚園児扱いしないでくれ~~。
さて、どうしましょう。我が家にはN95のマスクが大量にあるわけじゃない。
だから「使い回し」をしないとならないとすれば、10枚ぐらいを「毎日順繰りに使う」のが良いかな。「物に着いたウィルスは5-7日間生きている」と言われるから。あるいは洗えるタイプのものなら、必ず薄い漂白剤(次亜塩素酸ナトリウム:これはやっぱりかなり効くらしい)を使って洗うとか。なおかつ「使うたびに交換」して、間に7-10日おくとか。
とにかく、自作だろうがなんだろうが「同じマスクを毎日使う」ってのはうまくないんじゃないだろうか。「インナーを毎回替えるタイプ」も外側も替えないと意味がないかもしれない。
我々が今住んでいるマレーシアはコロナウィルスのコントロールが効いているように見えるけれど、それは「3週間前の状況が今、可視化されている」ってだけのことで、いつ何時どうなるかはわからない。あのイタリア、イラン、韓国だって3週間前はどうだったのか考えれば、マレーシアも危険がないとは言い切れない。
ま、どうなるかはわからないにしろ、もしいつか「ちゃんとマスクをしないと危ない」と思うような状況になった時には、今回のことを思い出そうと思う。