「イサキの塩焼き」が・・・・

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ちょっくらコロナウィルスの話ばかり続いていますので、魚の話~~~~~。

バンサショッピングセンターの「厨(くりや)」で分けていただいたイサキですが、予定通りに「塩焼き」にしました。

二匹しかなかったので、もう一匹はヨメさんと息子と半分ずつ。

止めろって言ったのに「塩麹」で焼いてやんの。塩麹が勝ちすぎるってのがわからないのね。案の定、なんてことはないとブツブツ言っていました。でも美味しくないとは言わない。(笑)

私にしてみれば、(刺し身は別にして)「塩焼き以外に何がある?」って思うぐらいで・・。

魚はエラも内蔵も落としてあって、鱗を取るだけ。

30センチ以上あって、500グラムぐらいかな。塩焼きにはちょっと大きいけれど、切り身にするには小さい。

もう少し焼いたほうが良いかな?って思ったところで止める。これほど真剣に魚を焼いたのは何年ぶりみたいな。(笑)

大根おろしと醤油で食べたのですが・・・・・・・。残念ながら目をつぶって耳を澄ましても「日本の潮騒」は聞こえてこなかった。

やっぱり脂が乗ってませんね。

考えてみるとこの時期のイサキって食べたことがないかもしれない。私の中ではイサキってタカベと一緒で夏の魚。

でもマズイわけがなくて、もしこの魚がローカルで売っていたら、「見つけたら必ず買う」のは間違いがない。ローカルのアジの10倍。ノルウェイ産のサバより3倍は美味しい。(笑)

100点満点の満足とはなりませんでしたが、十分に嬉しい~~~~~~。

この30センチオーバーのイサキですが、日本で買うといくらぐらいなんだろうか。

ぎょえ~~。結構高い。

ヤフーや楽天で見ると同じぐらいのイサキが1300円~2500円以上。二匹で6500円なんてのもあった。

私が分けてもらった値段は1300円程度。輸入魚だから高いだろうというのは「イメージ」でしかない。でもお店で食べたら・・・。私はこういう魚を和食店で食べないから知らないけれど、やっぱり3倍はするんでしょうか。

結局ですね、なんでもそうだけれど、日本からいろいろ買うと高いイメージがありますが、「安いところで買って」「運送料が安くなるように考える」ことをきっちりすれば、恐ろしい値段にはならないのね。和食材店で買うより安いなんてことが起きる。これは日本からの輸入魚も同じで、築地(豊洲)の卸売市場の業者が直接送るし、この業界もかなり競争が激しいからそんなに高くはならないのね。

イサキですが、マレーシアの和食材輸入卸業者の値段もこんなもんでしょう。キロ単価130-140辺りか。

でもマレーシアで暮らしていると、いつの間にか「魚一匹1000円?高い!」って思うようになるのね。ローカルの魚はめちゃ安ですから。

でもなぁ、スーパーで売っている「ギンダラ」の切り身なんて200グラムで1500円はするもんね。家族で食べたら大変なことになる。我が家は3人だから、魚だけで4500円ってちょっと考えてしまう。先日2切れだけ買ったら、「なんで3切れ買ってこないのよっ?」とヨメさんに怒られた。(笑)

かと言って、値段的には抜群のメコン川周辺で養殖しているBasa(Dory)なら1キロでも3百円ぐらいだけれど、ヨメさんは食べたくないという。

ヨメさんのベロはちゃんと値段に反応する。(笑)

どちらにしても、世界中で、美味しい魚って家で食べるのでも難しい時代なんでしょうね。日本の友人で「肉ばかり食べる」のがいて、良いねぇなんて言ったら「魚は高くて食べられないの!」なんて言ってましたっけ。

マレーシアのローカルの魚を探す旅、なーんてのもまたやろうかと思うけれど、時間も掛かるしハズレも多いのね。多くの人が絶賛する西海岸の漁村にも行こう行こうと思いつつ、やっぱり面倒くさくて3年経ってしまった。KLの巨大卸売市場でがっかりした後遺症があるんだろうと思う。

KLの卸売市場って新旧2箇所ありますが、大きいなんてもんじゃないです。圧倒されるような広さ。でも日本みたいな良い魚、多くの種類があるわけじゃなくて、というか探すのが難しくて、すぐに撃沈でしたわ。活魚がいくらでもあると思っていたけれど、全くと言ってよいほどないのね。活魚はナマズとティラピアぐらいだった。じゃぁ、海鮮中華店で活魚を置いているところはいくらでもあるけれど、ああいうところはどうやって仕入れているかというと、「海産物輸入専門業者(Piau Kee Marine とか)」から買っているのね。だから卸売市場には売っていない。

卸売市場ってこんな。「Pasar Borong Kuala Lumpur(新)」。魚はマレーシア全土、ボルネオや近隣諸国から集まってる。でも物流のコールドチェーンがしっかり出来ていないから、鮮度という意味では日本人が考えるのとはかなり違う。でも刺し身で食べるわけじゃないしこれで構わないんでしょう。

私としてはローカルの魚だとすれば、Golden Pomfretが一番好きですわ。

これね。安いし、焼いても煮てもなんでもオッケイ。蒸したら絶品。これの刺し身グレードがあったら抜群だと思うのですが、まだ試したことはありません。いや、前にある和食店での実験に付き合ったのですが、それはイマイチでした。TTDIで買ったGolden Pomfretのはず。でもTTDIのが駄目っていうんじゃなくて、5回通えば1度は良いのが見つかるかもしれない。

そして是非見つけたいのが「スマ(カツオ)」。マレーシアってマグロもそうだけれど、こういう赤身の魚ってタダ同然なのね。

この60センチ以上、3キロはあるスマ(カツオ)ですが・・・

値段はこれ。

3キロで30リンギ。800円ぐらい。

これをおろすのは大変ですが、半身でこんなお刺身が出来る。原価は400円なり。

これが美味しいのなんの。あの(ちょっと怖い)NSKで偶然見つけました。

スマ(カツオ)はパッと見た目はマグロに似ているのだけれど、見分けは簡単。

サバに似た背中の文様。

それと「お腹の斑点」。

ローカルはこれをなんと呼ぶかというと、スマ(カツオ)の場合は「Tongkol putih」、マグロの場合は「Tongkol hitam」。PutihとHitamの違いですが、これは白と黒。でも区別をしないで「Tongkol」と呼ぶことも多いから、自分で見分ける必要がある。

マグロも美味しいけれど、スマ(カツオ)の方が間違いなく美味しいと思うなぁ。スマは関西では「ヤイト」と呼ぶのかな。高級魚。

マグロと並べるとこんな。似たように見えるけれど、上がマグロで下がスマ(カツオ)ね。両方とも安いのは良いんだけれど、刺し身で食べない場合、どうしようもないんですよ。火を通せばパサパサだし、煮ても美味しいとは思わないし。だからよっぽど「刺し身で大丈夫だ!」って自信がないと買えないのね。猫を飼ってるならハズレてもどうにかなるかもしれないけれど。(笑)

こういう刺し身でも大丈夫そうなローカルの魚って探してもまず見つからない。だからあてにすることなくブラブラしていると偶然、遭遇する。TTDIの魚屋でもたまに刺し身に良さそうなのがある。馬鹿にできません。でもスーパーの魚は行くたびに必ずチェックしますが、刺し身グレードを見つけたことはありません。上の写真の二匹は確かTTDIで買ったはず。でも点数をつけるとすれば60点程度。

でもそれでもこんなスマやマグロが普通に買えるのなら、日本からの魚は無くて良いかもしれない・・・。(笑)

日本からの魚を【ちょっと高くても良いから】【手軽に】食べたいと思ったら、「通販」で買うことも出来ます。

通販専門のスーパーである「Redtick」(ここをクリック)がある日本の和食材輸入卸業者と提携して販売している。

オンラインで注文すると、「火曜日までの注文は土曜日に宅配」「金曜日までの注文は水曜日に宅配」。もちろん日本からの空輸で、マレーシアに着いた次の日には宅配される。

こういうシステム。

例えば、1.5キロの「天然金目鯛」が269リンギ。7000円ぐらい。

1.8キロの「養殖ヒラメ」が299リンギ。8000円弱。

この中で私が気になるのはシマアジですかね。1.5キロで6300円ぐらい。

この価格ってびっくりするほど高いわけじゃないのは調べてみるとよく分かるはず。日本で買ってもほぼ同じじゃないですかね。で、1.5キロ以上ってかなり大きくて、そして刺し身にしても5,6人前は十分にある。

魚は3回は安いBasa(Dory)やGolden Pomfretを食べて、1回はこういう日本の魚を食べるようにすれば、平均単価としては非常にリーズナブルになるしかなり楽しい思いが出来ると思うのだけれど、そんなことを考えていると、なんで俺ってこうもケチくさいのかと思って気が滅入ってくる。で、結局、買わない。(笑)

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