安倍さんは「政争に負けた」 今、実権を握っているのは【宏池会】 次期総理は岸田氏か

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安倍さんの様子がおかしいというのは、私はこのブログに何度か書いてきました。やる気がないような、党内の抑えが効いていないような、それが見えたのはアイヌ新法の頃から。安倍さんの理念からすれば、あんなメチャクチャなアイヌ新法なんて絶対に成立させないはずなのに、推進していた菅官房長官に忖度したのかすんなり通してしまった。これって「【日本民族の歴史の書き換え】【日本民族が向かう将来】を変えたのを国が認めた大事件」だと私は思っています。

菅官房長官とは二人三脚でやってきたのに、それに亀裂が入ったようなのもこの数ヶ月見えていた。菅さんが「次期総理」という声も一時期あったものの不祥事が続き菅さんの芽はなくなった。どうも安倍さん自身も菅さんと距離を置くようになったらしく(理由は全くわからず)、居場所がない菅さんは「二階派」と近くなった様子。

二階さんは相変わらず言いたいことを言い、やりたいことをやっていましたが、「習近平の国賓としての来日」も安倍さんの意志ではなくて「経済界のバックアップ」を持つ二階さんを抑えきれなかったと思っていました。

そもそも消費税増税反対派である安倍さんが、去年の消費税増税へ簡単に動いてしまったのも不思議で、政権内部に地殻変動が起きているであろうことは見えていたじゃないですか。安倍さんはどうしても(増税推進派の)麻生さんを切ることが出来なかったと言われているし。

この辺までは誰でも想像できる。

ここへ来て、コロナウィルス対策で「消費税減税しろ」という声は上がっているものの、そして安倍さんはそれも視野に入れているようなことを言っていたのに、このブログにも書きましたが、「麻生さん」「岸田さん」「二階さん」が減税には反対であるのはインタビューからもわかった。つまり財務省派。

でも安倍さんには「解散」という手があるわけで、2014年の解散がそうであったように、多数派の重鎮の声を抑えて再び主導権を握れる可能性はあると思っていたんですよ。

ところがもうそんな状態じゃないらしい。

安倍さんのみならず小泉政権の頃から政権には近かった「高橋洋一教授」が「もう安倍さんは終わった」ようなことを、はっきりは言わないけれど、【勢力図が変わった】【宏池会+麻生派(+二階派)】が中心になったのは間違いがないはずだ、と。

それは「政治家の勢力図」を見なくても、政府が発表する「政策」からそれが見えると。当然、後ろ盾は財務省で、国民や一部の自民党議員が望んでいるような「抜本的な経済支援」はなく、支援策もショボいまま時間稼ぎで先送りになるばかりだと。

でも安倍さんがやる気を出して決心すれば・・・と高橋教授は何度も言うけれど、そういう風には見えないと。そして自民党議員はもうみんなそれに気がついていると。

これは元財務官僚の高橋洋一教授の個人の見方でしかありませんが、彼ほど政権内のことを知る部外者も珍しく、そういうことになっているのか・・と思ったり。

話の内容は「コロナウィルス対策」ですが、なぜ日本は海外のように出来ない、やらないのかという【理由】として「政局」(政界の情勢)の問題があるという話。



私達は「政府は」とか「政権は」とまとめていうけれど、それって実は【様々な考え方を持つ権力者の力関係で決まる世界】であって、安倍さんが何を考えようとそのとおりに動くようには出来ていないのは間違いがない。結局「各派閥の協力をどうやってまとめるか」に全ては掛かっていて、それは「選挙」であり、「大臣を含む人事」であり、そして「次期首相選び」であるんでしょう。

だから我々から見ていると「なんであんな大臣を任命するのか」なんてことが起きるけれど、派閥間調整をしなければ「総理の座を維持できない」のは間違いがない。これは「政策」も同じで、派閥間調整がつかなければ何もできない。

私はいつも「日本は終わった」「暗い未来しか見えない」と書いていますが、今回の高橋洋一教授がいつものようにニコニコしながら話す内情を聞いて、絶望みたいなものを感じました。

安倍さんの後は「調整能力しかない」岸田さんが総理になるのかもしれないし(私は彼は総理の器じゃないと思っている)、菅さんもあっち側に行ってしまったようだし、まだまだ麻生さんや二階さんは後ろから繰るのだろうし、繰りやすいのでしょう。そして皆さん「財務省応援団」みたいなもんで、そういう意味では経済界もマスコミも野党でさえも同じで、次の政権のパッと見た目は「安倍政権よりうまく行っている政権に見える」かもしれない。

でも私はそういう時代になったら、また日本は長いデフレトンネルに入ると思うし、日銀も今まで以上に財務省べったりになり(反財務省の考え方を持つ人材を送り込む勢力が無くなる)、「世界を相手にする大企業」はうまく生き延びるだろうけれど、中小企業や個人は今まで以上の辛酸をなめることになると思う。でも「国民の全てが力を合わせて【財政再建をしなければならない】という号令」は日本の隅々にまで行き渡り、【増税+支出減】の方向はより強化されると思う。

あの東日本大震災の復興が良い例で、インフラを立て直すに当たってその恩恵は未来の人たちも受けるのだから、本来は国債を発行して賄うべき。でも増税したし、それは今も継続中。小泉進次郎も「話はうまい」けれど、「こども保険」という実態は増税を言い出した時に、「こいつはただのアホ」「財務省のポチ」と思ったのですが、ああいうタイプの政治家がもてはやされる時代に入るんでしょう。

そして国中が「金儲けに邁進する」。中国や韓国をもそういう目でしか見ない国になるんでしょう。そして近隣諸国と仲の良い、話のわかる日本になるのかもしれない。(今、いろいろと問題が明るみに出てきた中国の一帯一路も誰が賛同していたのかちゃんと覚えています?)

でもそれはもしかしたら、「日本の成長に貢献する可能性」はある。私としてはそんな目先の利益に右往左往する日本には何の魅力も感じないし、もしかしたらこういう動きって、第二次世界大戦前に日本がアジアに触手を伸ばしたのと同じ構造じゃないかと思っているんですよ。あれは「軍部の暴走」ということになっているけれど、実態はそれを後ろで操りプレッシャーを掛けていた軍部と癒着した「莫大なアジア利権に群がる財閥、企業群」だったはず。

そしてまた「アメリカに叩かれる日本」になる可能性すらある。アメリカの犬になるべきとは思わないけれど、中韓に媚びを売る日本であって欲しくない。まさかと思うけれど、財界のほとんどが「中国とは仲良くするべき」という考え方が基本にあるらしい。要は「自由に商売ができるようにし、政府は支援もしてくれ」ということ。これに関しては私も商売人の端くれだったから「問題があってもそれは解決するべきことであって、それを理由に商売をしないということにはならない」し、「火中の栗を拾わなければ将来はない」のも当たり前のことで、言論人の多くが「中国は危険だからやめろ」というのは「常に熾烈な戦いの中で生きている企業の実情を知らないだけ」だと思うんですよ。

でもそれって「生きるためにはヤクザとも手を組む」のと同じで、一国民としては認めたくないし、同盟国であるアメリカと歩調を合わした中で生きる道を探すのが日本のあり方だと思うわけです。でもそのアメリカは「アメリカファースト」であって、決して「日米ファースト」ではなく、日本は所詮【利用される立場】でしかないとしてもです。ま、このへんはちょっと違う考え方も持っているのですが、それに関してはまたいつか。

日本国内では公共投資が減ってメンテも出来ない、都市直下型大地震が来るから国土強靭化が必要だと言うけれど、それは建前だけで何もしない。新たなインフラも作れない状態にしても、「財政出動は悪」という宗教みたいなものがあるのは間違いがなくて、本来、例えば「新しい橋を作る」場合、それを作ったときの経済効果を基本に考えるようになっている。それによって得られる経済成長やコスト削減があるから「新しく作る」わけだけれど、その計算方法も今は2%の経済成長もなくマイナス金利なのに、「年間4%の利益が得られるかどうか」が基準になっていて、それを変更しようとしない。させない。だから多くの大事な案件でも「採算性が低すぎる」と【却下】される。

そもそも私は安倍さんの「三本の矢」も放たれていないと思っているんですよ。アベノミクスは成功か失敗かという議論があるけれど、私にしてみれば、安倍さんが2本目の矢を放ったのは最初だけで、すぐに封印され続けたじゃないですか。2本目は「機動的な財政政策」だけれど、それを安倍さんは出来ずに「緊縮財政を続けた」んじゃないですか。

これって「日本の財政再建」「プライマリーバランスの黒字化」だけが目標の財務省、その取り巻きに安倍さんは抑え込まれたわけで、目的税とするはずの消費税だって「赤字返済」に回されていた。

そういう意味では安倍さんって「張子の虎」「ピエロ」みたいなところもあって、それでも「憲法改正」という大目標があるから妥協してきたんじゃないですかね。

で、安倍さんの元気がなくなったように見えるのは、安倍さんが「憲法改正は無理」だと判断したからかもしれないと思ったり。

ま、こういう馬鹿げたことがあちこちで起きていて、しかし「財政出動は悪」で「増税は善」という財務省と、そしてその取り巻き連中が次の時代の中心になるかと思うと、私は絶望するとしか言いようがないんですよ。

安倍さんのやる気の無さは「清和会の弱体化」なのか、あるいはもしかすると安倍さんの健康上の問題があるのかもしれない、なんてことまで想像しています。

今現在の私と日本は「国籍」という繋がり、「我が唯一の愛する祖国」という思いがあるだけで、それ以外は何の関係もない。

日本との経済的繋がりは一切なくて、30年前に日本を脱出したけれど、本当に良かったと今になってより強くそう思う。

でも私みたいな保守層の中にもいい加減【利権集団である】自民党には愛想が尽きたと考える元支持派も多く、小さな新たな政治集団が複数立ち上がる動きがある。

私はそれに期待したいな~~~~~。

でもそもそも有権者は「自分の利益」しか考えないとすれば、「利権にくっついていれば生きていける政財界+官僚」の【結束】は強く、それと「社会保障を厚くしろ」と叫ぶばかりの人権派との二極対立の構図は変わらないのかと思ったり。

もし私が自営ではなくて、利権とくっついて仕事をしているとしたら、どの政党、どの政治家を選ぶかというのは自ずと決まってしまうのかもしれない。日本の国家がどうあるべきかなんてことも、「明日も生きていかなくてはならない」ことに比べたら所詮「絵に描いた餅」なのかもしれない。これは生きるのに苦労をしている人たちも同じで、安全保障も将来のこともどうでもいいから「今、助けて欲しい」と思うのが道理。

本来はそれも加味して日本を操縦するのが政治家の役目だけれど、日本を第一に考える「国士」は少ないし、彼らが中枢に登れる道は閉ざされている。また上に登れたとしても、派閥力学に潰されるんじゃないんですかね。

でもどんな日本になろうともいつか私がこの世を去るときには、母なる大地「日本」の腕の中に抱かれてその時を迎えようと思う。

しかし、安倍さん。もっとしっかりしないとコロナウィルスの嵐が去っても、その後遺症から日本を救えないんじゃないのかな~~~。出来ることなら解散して勝って、消費税減税もして、麻生さんも二階さんも切って、最後の花道を歩いて欲しい。安倍さんが昔、言っていた「美しい国、日本」を見せて欲しい。

一発逆転の作戦を準備中なら良いのだけど・・・・・・。安倍さんサイドの経産省はただ座して今の状況をみているだけなのか・・・・。

 
 
 

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