しかし不思議だと思います。
マレーシアで売っている牛ミンチは「非常に細かい」のが普通みたい。粗挽きは見たことがないどころか、普通の牛ミンチは「細いダイ」を使っているだけではなくて、「二度引き」でしかも「冷凍のカチカチ」を使っているんじゃないかと思う。
この辺は肉屋でもないのでわかりませんが、ネットの肉屋で「冷凍の肉を使うのは止めた。ミンチが粉のようになって評判が悪いから」というのを見つけました。私が感じていたのはまさにそれ。
例えばミートソースを作るとするじゃないですか。牛ミンチを炒めて、そして煮込む間に「まさに砂のように細かくなる」んですよ。歯ごたえなんか無いし、当然、こういう肉でハンバーグを作っても美味しくない。
こういう牛ミンチしか私は見たことがないのですが、本当に不思議。それとも私が買うミンチはたまたまそういうミンチなのか。
でもマレーシアの食事情を見ると、マレーシア人って「練り物」が好きみたいで、ミンチは練り物感覚で使うのが普通なのかと思ったり。ソーセージもそうでしょ。肉の塊がゴロゴロしているようなソーセージはマレーシアで見たことないですもの。いわゆる練り物みたいなフランクフルト系のばかり。スパムみたいなもろ練り物のランチョンミートも多いし。(でもこの傾向は日本も同じかも知れない。日本のハンバーグって私にしてみると練り物で、アメリカのハンバーグとは随分違う)
私はレシピはユーチューブで見るのですが、中国人の多くは「ミンチは自分で作る」ケースが多いのね。つまり、私が考えるようなミンチが欲しい場合は「自分で作る」。練り物みたいな料理には「市販のミンチを使う」なんてことがあるのかもしれない。
ま、どちらにしろそんなこんなで、「ミンチは自分で作る」様になりました。
でも問題が大アリなのね。牛ミンチにはミンチに適した肉、部位があるわけだけど、そういう牛肉を手に入れるのは難しい。スーパーではまず売っていない。(豚はどうにでもなる)
そんな時にリーズナブルな価格のオーストラリアWagyuのミンチを見つけたんですよ(Honest Bucher)。これでハンバーグを作ったら美味しそうだなと。
ところがですね、この牛ミンチも細かすぎてイマイチ。(┰_┰)
これをどう使おうか考えている時に、フト閃いたのが「合挽きにすれば良いかも?」ということ。
豚のミンチと混ぜるわけですが、実は豚のミンチに関しては「これでばっちり」というのを偶然、見つけまして、それからは「自作豚ミンチ」は一切作らなくなったんですよ。コスパも良くて嬉しい~~。
この「Elite Meat」の豚ミンチ。これはイオンなどでも売っているらしいですが、我が家は「デリバリのMr. Chang」から買っています。ショップカーというんですか?コンドにも売りに来るけれど、Whatsappで注文すればすぐに届けてくれる。
かなりの粗挽きで、歯ごたえもしっかりあって我が家には嬉しい豚ミンチ。
これらのWagyuミンチと豚ミンチを合わせて何を作ろうか。
ここでやっぱり閃いたのが「シェパードパイ(shepherd’s pie)(羊飼いのパイ)」。これって日本では食べた記憶は無いのですが、元はと言えばイギリスの定番料理らしく、オーストラリアではどこでもあるし、冷凍食品(オーブンで焼くだけ)というのもある。
随分、前ですが、我が家はこれに凝っていたことがありまして、冷凍物を常備していたほど。でも自分で作ったらもっと美味しいものが作れるんじゃないかと思ったんですよ。一般的な冷凍食品だと何よりもコスト重視するはずで、良い材料を使い、手をかけて作っているとは思えなかったから。でもそういう冷凍物でも美味しいのなら自分でつくればもっと美味しいかも知れないと。
で、家で作るようになってからは市販の冷凍物は買わなくなった。自作のほうが美味しいし、調理は簡単だし、多く作って冷凍しておけばオッケイ。
これが我が家流の「シェパードパイ(shepherd’s pie)」)。
結構、美味しく出来たし、不満は全くなし。
なんてことはないんですよ。ミンチを使った「餡」の上にマッシュポテトを乗せて焼くだけ。
でもちゃんと玉ねぎを炒めたり、赤ワインを使ったり、それなりに手をかけるとかなり美味しいのが出来るのね。また我が家はトラディショナルな「シェパードパイ(shepherd’s pie)」を作る必要もなく、こうあるべしなんてのもない。だから好きなチーズを使ったり、マッシュポテトに凝るとかかなり面白いバリエーションが出来るのね。
作るのは簡単だし、美味しいし、いろいろ遊べるし、最近「マッシュトポテト」「ベイクドポテト」に興味が出てきた私としては、この「シェパードパイ(shepherd’s pie)」に凝ってみるのも面白いかと。ラム肉も使ってみるとか。
ということで、残念な牛ミンチを救えたというそれだけの話し。(^_^;)