全く家から外に出ない生活を続けていますが、買い物は全て通販。あ、いや、たまにコンドのミニショップに行きますが、この数ヶ月、外のスーパーには全く行かず。
でもなんとかなるもんですねぇ、サバイバルとしては全く問題なし。
ところがそういう生活も長いですから、食事の内容もワンパターン化してくるんですね。だからたまには良いものを買いたいと思うのですが、これが難しい。
私がいつも肉類(特に牛肉)で悩んでいるのはブログに書いていますが、それでも「この業者はまぁまぁ」と思うところは数箇所あって、そこから買う分にはどうにか満足ができています。でも欲しい部位や価格帯の牛肉が無いなんてのは日常茶飯事。
近年、気に入っている部位があります。
日本では「イチボ」と呼ばれる部位で、英語では「Rump cap」とか「Picanha(ピカーニャ)(ブラジルでの呼び名)」で、ランプ、つまり腰肉の一部。場所としては赤身なんですが、この部位は柔らかくて味があるのね。日本でも最近、赤身が注目されるようになってイチボファンが増えているとニュースで見たことがあります。(ブラジル人はこの部位が一番美味しいと言う人が多い。リブじゃサーロインじゃテンダロインじゃないのが面白い)
でも「無印牛」だとまさに「赤身」でイマイチ感はあるけれど、Wagyu、和牛となるとまるで別物。
これはA5和牛のイチボ。
これが赤身の部位だなんて、和牛はやっぱりすごいですよね。マレーシアでも日本からの和牛でイチボは売っていますが、私には高すぎて手が出ない。オーストラリア産のWagyuなら半額ぐらいで買えますので、どうにか許容範囲。でも無印牛だと本当にサシも全く入っていない赤身そのもので、あまり食べたいとは思わない。
この部位って、価格的にも一般的なリブロースやサーロイン、テンダロインの半額程度で、かな~~り気に入っています。(つまり日本からの和牛の良い部位の4分の1の価格で買えるということ。でもオーストラリア産のWagyuですから、無印牛に比べたらかなり美味しい)
食べ方としては我が家の定番の「ロースト」ですね。低温調理でじっくり火を通して、周りはしっかり焼くのが好き。
いつもはこんな感じ。
今回、買ったイチボもブロックの見た感じはいつもと同じ。重さは2.4キロ。
サシの入り方も、強いサシには拒否反応が出る我が家にはちょうど良い感じ。
ま、なんせブロックが大きいから掃除もしていくつかにわけるのですが、ヨメさんが「肉を食べたい。でもカレーが良いな」と言っていたんですよ。でもこのイチボの部位って「煮込み」に合う肉じゃないんですよね。でも「それでも良い」というので、半分に分割しました。形が悪い方は大きめのぶつ切りにして煮込み、形が整った方はローストビーフにしようと。
ところが~~~~~~~~~~~~~
包丁を入れてびっくり。
このイチボって「脂がしっかり付いている」ケースが多いのですが、こんなのは本当に初めての経験。
これ、わかります?
40%が脂肪。(┰_┰)
イチボは本来は赤身ですし、脂を大目に付けて焼くことが一般的なんですが、いくらなんでもこれは酷い。
私がこういう画像を載せると「色が悪いなぁ」と思う人もいると思うのですが、これが本来の牛肉の色で、これを例えばスライスして置いておきますと「断面が空気に触れて、時間とともに鮮やかな赤い色」に変わります。それが肉屋に並んでいる肉。スライス肉って重なっているところはこの色ですよね。「あれ?変色している」と思うはずですが、変色しているのは空気に触れているところの方なのね。
ま、ブロックの場合、脂肪がごっそり付いている部位はいくらでもあるわけですが、大元の業者がある程度、脂肪分は切り取ってパッケージにするのが普通。それを肉屋がまた掃除してもっと脂肪分を落として切り分けて販売するわけですが、こんな歩留まりが悪かったら困りますよねぇ。捨てる部分にもお金を払うわけですから。(┰_┰)
これを見たヨメさんもびっくり。(笑)
当然、脂身の部分は殆ど切り捨てて、残った部分をぶつ切りにしたのですが、まず、量が足りない。
でもしょうがないのでそれを煮込んでカレーを作ったわけですが、部位が煮込み用じゃありませんから、「出来上がりは非常に柔らかいけれどパッサパサ」。ヨメさんが煮込んだのですが、いつもの煮込み用の肉と同じ様にしっかり煮込んでしまったのね。適当なところで止めておけばどうにかなったはずだけど・・。
三人とも、口に出して文句は言いませんでしたが、何を思っているかはすぐにわかります。(笑)
やっぱり煮込みに使う肉は、「筋が多い部位」が良いですよね。ショートリブ、オックステール、頬肉とか。しっかり煮込むと筋がトロリとしてなんとも言えない美味しさ。
でも実は最近、その手の肉もなかなか良いのが見つからないんですよ。価格がかなり高くなっていたり。
本当はどのスーパーの肉売り場でも売っている「スープ用の肉」があればあれでも十分。我が家はクズ肉と呼んでいますが、スーパーでは「Soup Meat」と書いてある事が多い。いわゆる「切り落とし肉」のまた一つ二つレベルが下の、筋っぽい肉、切れ端を集めたパッケージ。高級レストランでは捨てるか、まかない、スープ取りに使うのかな?
我が家はあれでスープを取るだけじゃなくて、あれが主役になります。\(^o^)/
こういう肉。これはショーケースになかったので、スタッフに「Soup meatはある?」と聞いたら裏の倉庫から出してきたもの。「どのくらい必要?」と聞かれたので「全部」と答えました。(笑)
1.4キロぐらいで50リンギ。キロ単価は35リンギぐらいの激安。筋が一杯入っていて、煮込むと最高。
もしこれじゃ悲しいと思うなら、これとは別に「そこそこの部位」である「リブロース」や「サーロイン」を【ミディアムレア】ぐらいで美味しく焼いて、カレーやシチューに足したら、とんでもなく美味しくて豪華なカレー、シチューになるのね。でも大元のこのクズ肉がないと何も始まらない。
せめてこれがあれば・・・と思うのですが、通販では商品として売ってないのね。どうもLOT10のドンキにも「すじ肉」があるらしいのだけれど、通販サイトには出てこない。
ふ~~~~、なんだか最近、通販でなにか買っても「当たりだ~~\(^o^)/」ということがまるでありません。良くても「ま、こんなもんだろうな」程度で、もし現物を見ることが出来たら多分、買わないであろうものばかり買っている感じです。
でもケチだから、高いものは買わない。(笑)
しかし肉のことを考えるといつも不思議に思うんですよ。スーパーや肉屋で売っている肉って、リブロース、サーロイン、テンダロインばっかりですよね。たまぁに隅っこの方にランプやモモ、ショートリブ、オックステイル、フランク、オッソブコ用のスネ肉の輪切りが申し訳無さそうに置いてある程度。今回のこのイチボ(Rump cap)なんてお店に並んで売っているのを一度も見たことがありません。
でも皆が好むリブロース、サーロイン、テンダロインの部位を全部足しても、一頭の牛の肉の10%程度にしかならないはずで、他の90%って一体どこへ行っちゃうんですかね。あの大きな部位の肩肉、太い足のモモ肉にしても、まずスーパーや肉屋で見たことがありません。でも卸商の品揃えを見ると間違いなく持っているのね。通販でも売っています。
多くの人が好きなリブアイってまさにこの赤色の部分だけなんですね。この周りも美味しいのに(カブりもその一つ)、一体どこへ行ってしまうのか。
だから私はこういうブロックを買うのが好きなんですが、でも大きなブロックは12キロとか。前に「日本の和牛のスネ肉があるよ」と聞いて喜んだのですが、4キロのブロックですと。(笑)
Wmartが良いのは、ブロックで買わなくても良いこと。上の画像もWmartのリブロースですが、「シャブシャブスライス」「4センチの厚切り」「1.5キロのブロック」とか好きに注文できるのが高ポイント。でも「真ん中のリブアイだけ500グラム」とかは駄目。私はこのリブロースなら、真ん中のリブアイを除いた他の部分のほうに興味があるくらい。味も歯ごたえもそれぞれでいろいろ楽しめますから。(笑)
なかなかうまく行きませんね~~。