いや~、久しぶりにご馳走を食べました。
これですよ、これ。
え?なんでこれがご馳走?って思うでしょう~?
我が家にとってはこれは特別な料理で、半端じゃなく美味しいご馳走です。前にも何度かブログに書いたことがありますが、これは「グアム料理」で「チキンキャラグィン」と呼ばれるもの。
なんでグアム料理?の説明をすると長くなるのですが、私が大学生の頃、初めての海外旅行でグアム大学に英語研修で2週間(3週間だったかな?)だけ行ったのですが(50年前ね 笑)、その時に知り合った現地の人と半端じゃなく仲良くなり、彼らの生活に入りこむようになって「人生観、価値観が劇的に変わった」んです(これが今の私の基礎になっている)。この衝撃って半端じゃなくて、それからは暇さえ見つけてはグアムに入り浸り、後にグアムで会社も興したり、グアムに住むつもりでいました。
でもまだ若かった私にはアメリカの永住権を取ることは簡単ではなく、結局、諦めることになったのですが、何十回と行き来している間に、婚約中だったヨメさんも連れて行ったことがあるんです。その時は3ヶ月だけでしたが、現地の知人宅に居候し、毎日グアム料理を食べる中で料理好きなヨメさんはかなりの種類のグアム料理を覚えた。
その一つの料理がこのチキンキャラグインで、私もヨメさんも大好物。私はこれがグアム料理の中で一番好きで、またお世話になっているグアム人(チャモロ人)宅でも3日に1度は作る料理。本当に美味しいんですよ。
材料費も掛からない、作るのも簡単。でも抜群に美味しい。
ただ材料として絶対に必要なのが「生のココナッツの削ったもの」で、これだけはココナッツミルクや乾燥ココナッツパウダーで代用したら美味しくないのね。でも意外にこれがマレーシアでも簡単に手に入らないんですよ。というか、どうも「もちが悪い」らしくて、「自分の家で削って使う」のが当たり前のものなんでしょう。
私もこれはかなり昔の話ですが、グアムで随分やらされましたっけ。
でも家でこれは出来ないし、ココナッツを割って中身を取り出して削るかフードプロセッサに掛けるのですが、これまた面倒なんですね。でもマレーシアでやっと「冷凍物」を見つけることが出来て家でこの料理を作れるようになったわけです。
そしてこの料理には絶対に必要なものがあって、それはソースなんですが、「フィナデニソース」と言われるもの。これは日本で言えば醤油というより「ポン酢しょうゆ」に近いものですが、グアムではこれは万能ノースでありとあらゆるものにこれをソースとして使います。
私もグアムではこの万能ソースを使って毎日食べていたわけですが、たまに私の嫌いな(臭い)魚の素揚げを現地のママさんが作ってくれるんですよ。でも私は食べられないので、「白いご飯にこのソースを掛けて食べるだけ」みたいなことも結構ありましたが、これが全く嫌でもなくて、ご飯も美味しく食べられるのね。本当に不思議なソース。
このチキンキャラグインとフィナデニソースは私の根源に関わる料理ですし、ヨメさんもグアムならいつでも行きたいというくらい好きになってくれましたし、思い出の料理というより、ソウルフードというのが正解。
今までこれを家で作るうちに、息子たちもこれを好きになって、「たまに食べたいな」なんて言い出すくらい。
でも私自身はこれを作ったことはなくて、ヨメさんが作るわけですが、私の思うものとちょっと違うんですよ。でもそんなことをヨメさんに言ったら大変なことになりますから言いませんが(笑)、私もいつか自分で作ってみようと思っています。
ああ、そうそう、これらと一緒に食べるご飯ですが、これには「ココナッツミルク」を入れて炊きます。
そして必ず「生野菜」も添えるのですが、我が家では我が家の好きなサラダではなくて、グアムでよく食べた野菜をグアム流にざっくり切っただけにして、「グアムで食べたチキンキャラグイン」を再現したいと思っています。(笑)
この料理を作る時にはいつもかなり大量に作るのですが、あっという間になくなります。
読者の中でもこの料理をグアムで食べたことがあるとか、多分、フィリピンでもほぼ同じ料理を食べるはずですし、是非作ってみたいと思う方はチャレンジしてみてください。本当に簡単。でもココナッツを削ったものは絶対に手に入れて欲しい。
万能ソースの「フィナデニソース」だけでも作ってみたら面白いと思います。魚だろうが肉だろうが、オールマイティ。(笑)
これは家庭料理で各家庭、それはそれは大きな違いがあるのが普通で、「自分が美味しいと思うように作れば良い」だけのこと。
基本的な作り方はこんな。
【チキンキャラグイン】
【フィナデニソース】
またフト思ったことなんですが、「ココナッツミルク」を使う料理っていろいろありますよね。インド料理にも使うし。カレーに使うケースも多いんでしょう。
で、今回のチキンキャラグインですが、ココナッツミルクではなくて「生の削ったもの」を使うと味がまるで違うのね。味の幅と深みが出る。
だから当たり前にココナッツミルクを使っていた料理に、生の削ったものを使ったら【もっと美味しくなる】かもしれないと思うんですよ。
ココナッツミルクってまさにあの生の削ったものを絞って出てくるのがココナッツミルクですから、同じじゃないかと思うものの、かなり違うのね。ココナッツミルクも「生のココナッツミルク」なら良いのかもしれないけれど、私達が良く使う「スーパーで売っているパックされたもの」って全く違うものかもしれない。風味づけには十分だと思いますが・・。
ココナッツ自体はスーパーで売っているのを何度か見たことがありますし、削ったものの冷凍はここから買っています。野菜、果物の専門店です。
ちなみに、以前、「私とグアムの関係、思い出」をシリーズにして書いたことがあります。これが今の私、家族の原点と言っても良いくらいで、お暇な方はどうぞ。
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