オミクロン株が従来の株と違うのは誰でも知っているわけですが、日本の研究チームが大発見をしたとのことです。
っていうと大げさですが、今までの株とは「違う経路で感染している」のを突き止めた様子。
だから今までと同じ様な阻害薬では効き目がイマイチということもわかるそうで、これからはその新たにわかった経路を遮断すれば大きな前進があるであろうとのこと。またそれの薬もあるらしい。
すぐにどうなるということでもありませんが、一つの光明であるのは間違いないと思います。
この動画の説明で、気をつけなければと思ったことがあります。
今までは「肺炎」が非常に多かったわけですが、オミクロン株での肺炎は少なく気道上で増えることが多く、だから重症化しない、風邪と似た症状であると言われていた。だから「なんとなく安心している人も多い」と思います。
ただし、「肺炎が少ないのは確か」ではあるものの、「体全体への影響は間違いなくある」わけで、肺炎ばかりに注目しているとうまくない。「風邪と同じ」なんて安心していると駄目で、段々と入院患者も死亡例も出ているとのこと。でもそれらは決して今まで同じ病状でということではない様子。
結局、やっぱりオミクロン株といえども「蔓延を放置することはできない」ってことなんでしょう。
今までとは違う意味での入院患者や死亡者が増え、それが医療現場を圧迫すれば他の病気の患者は後回しになって「死亡した」なんて例はすでに出ているわけで、健常者にはわからないのかもしれないけれど、持病を持っている人たちは万が一の時にその病気の治療が受けられないことも考えているはず。
健常者もここは注目するべき点で、オミクロンが流行ることによる間接的な死が増えることを無視はしてはならないはず。「風邪と同じだから大丈夫」なんていうのは、自分に健康上の不安がないからそんなことが言えるだけかもしれませんね。
また世界は「規制廃止」「ワクチンパスポート廃止」の方向へ動いていて、それを単純に喜んでいる人たちが多いのが気になっています。
そういうふうに動いているのは「もう安心です」ってことじゃなくて、オミクロン株の患者数の多さ、重症化は少ないことから、「規制を緩めるチャンスを狙っていた政府には好都合」なだけじゃないんですかね。規制やワクチン、ワクチンパスポートに辟易としてきた人に取っては嬉しいことなんだろうけれど、これって「今後は皆さん、自己責任で頑張って下さい」ということでしかなくて、「規制はなくすけれど補助、保障もしない」ということで、決して安心できる状況ではないし、もう政府も医療現場も「対応不能」という意味でしか無いと思います。
オミクロン株の感染経路が今までと違うのがわかり、それの阻害薬があるとしても、それが市場に出る頃にはもうオミクロンの猛威も終わっているかもしれませんね。でもたとえ軽症だとしても今後オミクロンに似た株が出てきてもそれの対応ができるであろうという点で、大きな意味があると思いました。