ファイザーのワクチンですが、また新たな動きがありましたね。
CEOの発言がそれ。
米ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスのワクチンについて、流行の再発を防ぐためには当面4回目の…
(CNN) 米ファイザーのブーラ最高経営責任者(CEO)は新型コロナウイルスのワクチンについて、流行の再発を防ぐためには当面4回目の接種が必要との見方を示す一方、あらゆる変異株に対応するワクチンの開発も進めていると語った。
同氏は13日、米CBSテレビの番組で、今後多くの変異株が登場するだろうと述べ、オミクロン株はワクチンの効果を巧みにすり抜ける最初の例だと指摘。オミクロン株への現行ワクチンの効果について、入院や死亡はかなり予防できるものの、3回接種後も感染予防はあまり期待できず持続期間も長くないと語り、4回目接種の必要性に言及した。
米国では現在、これまでにファイザーまたは米モデルナ製のワクチンを3回接種した人のうち、免疫不全患者については4回目の接種が認められている。食品医薬品局(FDA)が今後、健康な10代や成人への4回目接種を承認するかどうかは不透明だ。
5~11歳の子どもについては2回の接種が承認されているが、追加接種は未承認。ファイザーが現在、臨床試験を進めている。
5歳未満の子どもには接種自体が承認されていない。ファイザーが子ども向けの分量を2回接種した臨床試験の初期データでは、2~5歳への効果が予想を下回ったため、現在は3回接種の試験が進行中だ。ブーラ氏によれば、来月には結果が出るとみられ、FDAの承認を得て5月に接種が始まる可能性もある。
ファイザーとモデルナは現在、オミクロン株に特化したワクチンを開発中だが、ブーラ氏はさらに、全変異株に対応するワクチンの開発を目指すと表明。効果が少なくとも1年間持続するワクチンをつくることが目標だと述べた。
これは3月14日のニュース。
そして15日には「ワクチンの4回目接種に関する緊急使用許可を米食品医薬品局(FDA)に申請したと発表」。
まぁ、そういう風になるのだろうなとは誰しもが思っていたはずですが、これに関して騒ぎ出している人たちがいます。
CEOの発言の中のこの部分に関してです。
オミクロン株への現行ワクチンの効果について、入院や死亡はかなり予防できるものの、3回接種後も感染予防はあまり期待できず持続期間も長くないと語り、4回目接種の必要性に言及した。
つまりですね、この部分を拡大解釈し、また大事な言葉を端折って、【ファイザーのCEOがワクチンは効かないのを認めた】という風に喧伝しているわけです。そして効かないのに4回目を打てとはどういうことだ?ですと。で、「彼らのなりふり構わない金儲け主義に乗ってはならない」と。
CEOの発言ですが、CNNの英語ではこういう表現です。
“The protection we are getting from the third (dose) it is good enough — actually quite good for hospitalizations and deaths,” Bourla said. But protection after three doses is “not that good against infections” and “doesn’t last very long” when faced with a variant like Omicron.“It is necessary, a fourth (dose) for right now,” Bourla told CBS.
皆さんもこれを読んで、「ファイザーのCEOはワクチンは効かないと認めた」と思います?
私は全くそんなふうには思わないし、私達はすでに「感染予防に関しては大して効かない」「でも重症化リスクは減る」「効き目は長期間ではない」というのは知っているわけですが、どういうわけか「CEO自らがワクチンは効かないと言った」と内容がすり替えられて独り歩きして広まりそうな雰囲気です。このCEOの発言そのものに私はなんら違和感を感じないのですが、騒ぎ出している人たちがいるのは間違いがない。
中には「ワクチンは効かないとファイザー社長が暴露!!」という言い方をSNSで始めた人もいます。
ご注意を。
今回の話の発端ですが、私にも「ファイザーのCEOがワクチンが効かないのを認めた」という情報がまず入ってきたんですよ。で、嘘だろ?と思って調べてみたら、上の発言が元になって、それが「伝言ゲーム」のように伝わる中で勘違いをしたり、「わざと勘違いするように」する人たちがいたのがわかったということ。
情報の出どころをちゃんと調べないとだめだという良い例だと思いました。
またコロナ渦になってからもう2年も経つのに、未だに「新規陽性者数」と「感染者数」の違いがわからない人もいますし、また新規陽性者数が気になるなら「PCR検査数」も同時に見ないと裏にあるものがみえないんじゃないですかね。もし新規陽性者数とPCR検査数の増減が同期しているとしたら、いろいろ考えられますよね?「PCR検査数が同じか増えているのに【新規感染者数が減っている】のなら良い」ですが。またPCR検査とは別に抗体検査が家庭内でも幅広く行われるようになった今、「新規感染者数」とは何の数字なのかも考えないとなりませんよね。この辺はどういう風に統計をとっているのか私にはさっぱりわかりませんが。
私はワクチン否定派でも肯定派でもないのはいつも書いていることですが、子供のワクチン接種に関してだけは【ちょっと待って】もっと幅広い研究と議論がなされるべきだと思っています。
またファイザー社がFDAに4回目の接種の認可申請を出したとのことですが、これは65歳以上に対してとのことらしい。アメリカの話ね。