マレーシアのコロナですが、数字からは見えない「何か」が起きている感じがします。
いつもこのブログに情報をくれる読者(Hajimechannelさん)もコロナに感染したとのこと。
実はHajimechannelさんのことは2008年から知っていまして、お会いしたことはないもののあるSNSを通してかなり親近感もあれば、どういう考え方でどういう行動をする人なのかも結構わかっている人なんですよ。
技術畑というより科学者と言ったほうが良い様な人で、コロナに関しても当初からマレーシアの「ワクチン治験プログラム」に参加していて、何度かこのブログでも彼のユーチューブ動画を紹介させてもらったけれど、コロナに関してはかなり詳しいし、当然、「予防」もわかっているし、「不注意で感染するような人じゃない」のね。
その彼が感染したのは私にはかなり衝撃的で、我が家は引きこもり家族だけれど、私達が普通に外出して買い物だ食事だ会食だなんてやったらまず間違いなく感染するだろうなと思うくらい。
彼からの連絡はこれでした。
思ったとおりコロナにかかってしまいました。
1週間ほど今までより多めの外出、外食や友人訪問をしました。
これだけでコロナにかかるってことですね。
そしてその数日前に頂いたのはこれ。
daboさん、マレーシアは感染者数が下がってはいるものの、何かおかしい気がしているんです。
というのは、近い親戚が毎日のように一人、一人コロナにかかっています。昨日は息子もかかりました。
職場もここに来て身近な人がどんどんかかっています。ワクチンは個人的には効くと考えていますが、そもそもものすごくかかりやすいコロナの変異であれば90%を超える有効率でも感染者数はどんどん増えていきます。
マレーシアがエンデミックを4月1日としていますが、やった〜と喜べないです。
今のシステムだと、コロナにかかっても報告しないで自分で隔離してしまえば分からない訳で、いちいち保健省に報告するよりは黙っていたほうが面倒くさくないと考える人がいてもおかしくないです。GRABやパンダのバイクのドライバーとか、マスクしないで喋っている姿をよく見かけるようになりましたし、何か緊張感がないように思えます。
Hajimechannelさんのユーチューブ番組はここ。要チェックだと思います。
実は、彼とは別に、ご自身がコロナに感染したことをブログにカミングアウトした「みぬぅさん」も私のブログ友達で、そして私の母が亡くなったときにもいろいろお世話になった人。
彼女の健康に対する執着と言ってよいほどの入れ込み、マレーシアで国家資格を取ってボランティア活動をする姿を見ていてもやっぱり「コロナに罹るような人には思えない」のね。みぬぅさんのブログはこれとこれ。
私にしてみると、このお二方って「コロナには罹らないだろう」と思う筆頭の二人と言っても良いくらいで、彼らが罹るのなら我が家は絶対に罹ると思うような人たち。
これからマレーシアはエンデミックに向けて動いていくけれど、コロナが終わるわけではないどころか、政府の規制も減り、人々の緊張感もなくなっていくこれからが本番のような気がします。
まだ若い人、健康な人は「罹っても大丈夫そう」という認識を持ち始めていると思うし、実際に罹った人たちの経験談を聞いても、私もそう思うようになってきています。
感染しても自宅での自主隔離ということなんでしょうが、それでもICUに入ったり人工呼吸器を装着したり、また亡くなる人も間違いなくいるわけで、年寄りや持病持ちは安心はできないと思います。ましてや周りの健常者や若い人は危機感が薄れているわけですから。
うろ覚えですが、日本でも死者は減っているものの、第6波で亡くなったのは「老人が大半である」様子。
私の印象では、巷では「子供のワクチン接種をどうするか」が話題になっていますし、それはそれでとんでもなく重要な課題だと思いますが、年寄りや持病持ちは「完全な自己責任の時代に入った」ような気がしています。
私としてはこれから「後遺症の話題」が多く出てくるようになるんじゃないかと思っていて、後遺症を念頭においてニュースを検索すると、「風邪と同じじゃないか」どころじゃないことが起きていると感じます。
私は心配性なだけなんですかね?
「感染者は多いのに、自分の周りにはいないなぁ」という感覚をお持ちの方は多いと思いますが、それもまた当たり前だと思うんですよ。「感染しちゃってさ~」と周りに言いまくるほうがおかしいんじゃない?回復してから言うことはあるだろうけれど、「不注意な人」と思われるかもしれないし、「え?この前、会った時にはもう感染してたのか?なんで何も言わなかった?」なんてことにもなる。
マレーシアには「MySejahtera」というスマホのコロナ関連アプリがあって、マレーシアは大したもんだと私は思っているんですが、【個人間でそれを見せ合うことはない】のも忘れちゃならないと思うんですよ。
そしてこれからは「無症状の人」はもちろんのこと、「軽症なら報告せずにやり過ごす」人も増えると考えられるわけで、私たちの身の回りには「見えない地雷」が数多く仕掛けられているのと同じかもしれない。