我が家の食生活ですが、どんどん「日本の食材」に偏って来ています。
歳なんでしょうねぇ。ゴールドコースト時代に、日本人の年寄りが「和食、和食」と五月蝿いのを聞いて、それなら日本に帰れば良いのになんて思っていたんですよ。我が家はもちろん和食も食べていましたが、普通に売っているもので困るってこともなくて、たまに卸売業者から手に入れた特殊のものがあればそれで満足していました。40代、50代の頃ね。
でもゴールドコーストに25年住み、自分も60代に入り、私も年寄りになってからはやっぱり「和食、和食」になりました。不思議ですね～。
でもま、マレーシアはオーストラリアほど「輸入制限」が厳しくなくて多くの日本食材が日本から入ってきていますし、いろいろ探したり読者に助けられたりして極論を言えば「欲しいものは何でも手に入る」状態になってきた。
ところが面白いもんで、欲望にはキリがないのね。種類では満足できても、次には【品質】が気になってくる。
魚介類を手に入れるのが一番難しいわけですが、「サバ」と「ホッケの干物」には随分助けられています。
ホッケもいろいろあって、我が家はいつも「縞ホッケの干物（特大４００～５００ｇ）」を注文するし、これでかな～り満足していました。
ところが今回、違う業者さんにお願いした縞ホッケの干物ですが、【真空パックされていない】状態で納品されました。３枚注文したのですが、それが一つのプラスチック袋に入っていてそれも真空パックじゃないんです。冷凍物です。
おかしいなぁと思ったんですよ。いつもは一枚ずつ真空パックになっていたのが、その業者さんでは真空パックになっていない。そして一つの袋に入っていた。
これってどういうことかというと、大きなボックスに個別に真空パックされていない１２枚の干物が入っているものなのがわかった。それを一枚ずつバラ売りをしているってこと。で、それらはいわゆる【バルク】の状態なのね。意味がわかりますよね？
こういうのって売っている状態を見ないで注文するから、どういう商品なのかはわからないわけです。そういうバラで冷凍されているものとわかっていたら買わなかったのに。
ここは注意が必要で、中国産のウナギも同じなのね。バラで冷凍したものと「真空パックして冷凍したもの」とあって価格も違う。個別に真空パックして冷凍したものは「IVP（individual vacuum pack）」と商品リストに書いてあることがある。また真空パックされていても、中に空気が入っていたり、素材に白いツブツブみたいな氷がまとわりついていたら絶対に買わない。こういう商品はスーパーでも普通に売っているから要注意ですよね。多くは酸化しているとか、一度、解凍しちゃってまた凍らせたとか。こういう日本ではまずありえないことがマレーシアでは普通に起きる。
個別にしっかり真空パックされたものはそこそこ安心。
で、真空パックされていない縞ホッケの干物ですが、案の定、全く美味しくないのね。干物の色も黄みが強くて冷凍焼けしていて、かな～～り生臭い。縞ホッケって脂のノリが売りなのに、しっとり感もなくてパサつく感じ。
ヨメさんが私に怒るんですよ。【真空パックされていない魚の冷凍物は買わないでっていつも言ってるでしょ？袋に空気が入っているものも駄目！】と。（笑）
私としてはそんなことは耳にタコができるほど聞いているしわかっているけれど、まさか日系の和食材の輸入業者がそんなものを扱っているなんて知らないわけです。
ああいう縞ホッケを仕入れて美味しくないのがわかった和食店ってどうするんだろうか。
返品するのかな？
こういうのが困るのは、同じ業者から同じ縞ホッケを買ったら常にそういう美味しくない状態ってわけでもないってこと。バルクで冷凍された物でも「日本から入荷してすぐ」なら多分、大丈夫なんでしょう。ところがマレーシアに入ってきてから何ヶ月も売れずに残っていれば、当然、美味しくなくなる。今回はそういうのに当たったってことだと思うのだけれど、やっぱりもう二度と買う気はしませんよね。
もし再び買って、また駄目だったなんてことになったら半端じゃなく落ち込むこと間違いなし。
じゃぁやっぱり買わないのが良いとなるのだけれど、そんなことをしていると本当に【買うものが無くなる】のね。
タコも同じ。マグロも同じ。ウナギでもその他、どうにもしょうがなくて捨てたものもありましたっけ。でも縞ホッケに関しては、ちゃんと一枚ずつ真空パックして売っている業者（千里）があるので、そこから買おうと思う。でもその業者とて「今まで美味しかったマダコが、いつの間にか味もない美味しくないものに変わった」なんてこともあるのね。
日本の僻地のスーパーでも売っていないような残念なものでも、マレーシアでは高いお金を出して買ってしまうことが起きる。
ハァ・・・・・・・
