近年、オリーブオイルってほとんどの日本人家庭でも使いますよね。我が家が使い出したのはいつ頃だろうか。少なくとも1980年代でそれ以前は使っていなかったと思う。
で、オリーブオイルにもいろいろあって用途も違う。そしてエキストラバージンオリーブオイルが良いと思って、それを買うようになって20年以上。近年は揚げ物、炒めものにも良いのがわかって、それはそれ用のグレードの低いオリーブオイルを使う。だから我が家には二種類のオリーブオイルがある。
ところがですね、数年前のことですが、「売られている【エキストラバージンオリーブオイル】のほとんどは偽物」というのを知ってびっくり。特に日本では独自の基準があって日本のエキストラバージンオイルは世界のエキストラバージンオイルとは違うんですってね。嘘だろ?と思ったらアメリカ、オーストラリアも似たようなもので、世界中で偽物が蔓延っている業界なのがわかった。
な、な、なんと「流通しているエキストラバージンオリーブオイルの90%は偽物」なんですと。調べてみるとそのことに言及しているサイトはごっそりある。この業界の常識みたいですね。
となると本物の【世界が認めた美味しい本物のエキストラバージンオリーブオイル】を使ってみたいですよね。でもそんなふうに思ってスーパーの陳列棚を見ても何が何だかわからない。じゃぁ高いものなら良いかというと、「そう思う客の心理を利用した偽物も多く存在する」とのこと。イタリアやスペインの本物のエキストラバージンオリーブオイルなら必ず【認証マーク】が入っているそうで、それを見ればわかると言うけれど、似たようなシールがいろいろあってこれまたジジーでアホの頭では何がなんだかわからない。
なんていうメーカーのなんて言うエキストラバージンオリーブオイルなら良いのか、そんな「オススメ」を見てもそんなのはマレーシアで売っていない。(┰_┰)
諦めようか・・・って思うわけですが、なぜか長男が「美味しいオリーブオイルが欲しい」といつも言うんですよ。あいつは18歳から親元を離れてオーストラリアはメルボルンで大学生活を6年送ったのですが、メルボルンってオーストラリアで一番の食の街で、6年住んでいる間にいろいろ覚えた様子。逆に若い学生だから、「本物の日本食」に近づくチャンスはなかったのね。
我が家では長男が一人【外人みたいなことを言う】面白い家庭です。特にイタリア移民も多いメルボルンですからイタリア料理は五月蝿いくらい良く知っている。それとインド料理、中華料理にも詳しい。でも日本食のことは良くわからない変な日本人。
その長男が「美味しいエキストラバージンオリーブオイルが欲しい」といつもいうので私も真剣に探すようになったわけです。
私は調理実験が好きで、いつもユーチューブを見ては「へ~~。なるほどぉ」なんて思っているわけです。特にプロの動画が近年多くなってきたのは嬉しいことで、家庭の奥様のレシピとはまるで違うのね。「手抜きや時短」の技術は家庭の奥様の動画レシピが役に立ちますが、私としてはプロは一体何を考えてどう作っているのかを知りたいのね。
ファビオという青年をご存知ですか?プロのイタリア料理人。
今ではユーチューブでかなり有名になりましたが、若い頃からイタリアを放浪し料理の腕を磨いてきた青年。彼のユーチューブ動画が面白いのね。ノウハウが満載で、「素人でも作れるプロのやり方、考え方」を中心に動画を出している。
その彼がですね、「私がおすすめするエキストラバージンオリーブオイル」という動画を出していたんですよ。彼は「オリーブオイル鑑定士(イタリア)」でもある。
90%以上は偽物のエキストラバージンオイル
この中で彼が5種類のオリーブオイルを勧めているので、それらがマレーシアで売っているか調べてみたんですよ。
売ってた~~~~~~~~~~。\(^o^)/
画像をクリックすると商品ページに飛びます。(クリックしても私には1円も入りませんからご安心を 笑)
それもこのエキストラバージンオリーブオイルはこのファビオ君が愛用しているオイルだとのこと。ま、彼がそういうのだからど素人もど素人の底辺の私としては文句なし。
売っていたのは灯台下暗しとでもいうべきか、イタリア料理で有名な【BOTTEGA】です。この店って前から気に入っていて、なんというんでしょうかね、「最高のイタリア料理」って感じじゃなくて、「普通のイタリア人が食べている普通のイタリア料理」を出すのね。そして安いのが特徴。私はこういう店が大好きです。私は決してグルメじゃないし、またB級グルメだなんて自虐と自慢が混ざったような言い方も好きじゃない。普通の人が普通に食べて美味しいと思う普通の料理を出す普通の店。でも間違いなく本物、みたいな店が好きです。
【BOTTEGA】では上で紹介したファビオ君オススメの「Lorenzo No1、No3」も売ってるし、バルサミコ酢にしても良いものがあるのかもね。
今回、【BOTTEGA】からワイン、ハム、チーズ、ピザその他諸々をデリバリしてもらいましたが、やっぱりこの店は良いと思うなぁ。
で、早速買った「間違いのない本物のエクストラバージンオリーブオイルのLorenzo No5」を使ってみました。
息子は美味しい~と喜んでいます。ヨメさんは「あら、良いんじゃない?」程度。
私は・・・・・・やっぱり私ってグルメじゃないのを確認しただけ。(笑)
「ふ~~~ん?」って感じ?
猫に小判、豚に真珠、daboにエキストラバージンオリーブオイルってことですね。(^_^)v
でも最近、ネットではこういうボッテガみたいな専門店が増えていて良いですね。スペイン料理、フランス料理の【素材】を売る店が増えている。
私みたいなグルメじゃなくて「バカ舌」でも美味しいと思う物、他の店では売っていない物があるのは面白い。
Essential Ingredients is passionate about connecting food cr…
こういうお店の商品、素材って面白くて、「食べると【地中海】が目に浮かぶ」んですよ。チーズやバターもそうで、目に浮かぶのがアメリカ、オーストラリアじゃないのね。
特に私が「人生が変わった」と思うのが「フランスの発酵バター」と「パルメジャーノレッジャーノ」でした。この数年に私はその美味しさを知って、今までの人生ってなんだったのかと本当に悔しい思いをしました。
それまでは、バターは普通のバターを使っていたし、普通に粉チーズを使っていた。この手のやつね。
私はこれを「パルメザンチーズ」だと思っていたのですが、本物の「パルメジャーノレッジャーノ」の塊を買って、使う時に削るとまるで知らなかった新世界に連れて行かれたような気がしました。上にかけるチーズだけで料理が大化けする。
またそこから発展して「ペコリーノロマーノ」を使ってみたり、他の様々なチーズに興味を持つとまた面白い世界が広がりますね。
これは和食も同じで、時短で「だしの素」を使うことが一般的ですが、ちゃんとした昆布と鰹節をつかうとオデンでさえも大化けするんですね。
最近は、ヨメさんはこればっかり使っていますが。(笑)
しかし料理の世界って面白いですね。追求してもキリがないですが、ほんのちょっとしたことで大化けする。
これも同じく。旭ポンズ。
しかし私の調理の腕が何年経ってもまったくうまくならないのはなんなんですかね。料理がそこそこ上手いヨメさんですが、「教えてくれ」と言っても「うん」とは言わないんですよ。でも最近わかってきたことがある。「センスが何よりも重要で、センスが無いやつは教えても無駄」ってことなんですね。そしてヨメさんは私のベロが「料理をするに十分な性能を持っていない」というのも知っている。
じぐしょ~・・・・。美味しいと家族に言われるのは麻婆豆腐、鶏の唐揚げと餃子だけってかな~~り悲しいものがある。
ん?美味しいと持ち上げて、面倒なことを私にやらせているだけか?
それが正解かもしれない・・・。(┰_┰)