私としては日本の税制がどう変わろうと関係がないのですが、この読者のほとんどが日本人であり、「日本との関係は切れない方が多い」し、私としては「これ以上の日本の衰退を見たくはない」わけで、やっぱり日本の政治、経済、軍事、そして「税制」も気になります。
これからどういうふうに税制が変わるのか、ひと目でわかる表がありました。
コストプッシュインフレで経済が疲弊しているところに、「増税」+「金利上昇」で日本は大丈夫なんでしょうか。
今現在の【消費は冷え込み、経済は落ち込むであろうことが見える】状態で、岸田政権は「賃金アップを企業にお願いする」なんてことをして、「はい、そうしましょう」なんて企業が多いとも思えず、【賃金が上がらなければどうにもならない】のはわかりきったこと。
なんだか日本の財政、経済がうまく回らないことの責任のなすり合いをしているような気もしてくるわけですが、最終的には一般の人達が【自己責任で稼げ】ということでしかないと思っています。
自分の足で立って歩く。自分で稼ぐ。自分の将来は自分が決める。
これが「生きることの原点」で、それの大切さ、そしてその方法論、考え方の例をいつもこのブログに書いてきましたが、「実行はかなり難しい」のは当たり前で、簡単なら苦労する人は世の中からいなくなる。
でもそれに果敢に挑戦を続けてきた人も多くいるわけで、当然、うまく行かず消えていなくなった人も少なくないにしても、【自らの足で歩き出した人たちは多い】のは間違いがないと思います。
そしてそれは【自ら挑戦しない限り、起こらない】のは事実で、他人や企業、政府に任せてうまくいくのがどうか。多くの人は【給与に依存】し、「より良い給与がもらえるところを探すという基本」で良いのかどうか。きっと今までの日本はそれで良かったのでしょう。日本で普通に生活していただけなのに【世界に出たら日本人は凄いと称賛され、知らないうちに金持ちになっていたことに気がついた】なんてのが私やその上の年代の日本人。
もしかしたら「中途半端に豊かだった層」がこれから真っ青になる時代なのかもしれず、【もう自分には後ろがない。前に行くしか無い】と強い決意を持たないと本当に危ない時代になるような気がしています。
でも周りを見ていると(マレーシアの日本人もそう)、年金収入とそこそこの資産を持ち、【その範疇で生きていればOK】と人生を謳歌している人達も多い。これは「本当に恵まれた人たち」と言って良いと私は思っていて、今、50代で将来が見えてきた人たちでさえも、今の老人たちと同等の生活をするのは難しくなるはず。ましてや若い人たちの将来、老後を考えると、本当に日本で普通に生きていけるのかが心配です。
これは「今は稼げている人たち」も同じで、【稼げなくなる時は必ず来る】し、長い人生では想定外の事が起きるのが普通だし、【自分が65歳を過ぎてからどう生きるのか】を現実問題としてしっかり考えるのは重要だと思います。それは今の日本で「こんなことになるとは想像もしなかった」というホームレスの老人、下流老人と言われる人たちが非常に多いのを見てもわかるんじゃないですかね。彼らは決して遊び呆けて生きてきたわけでもなく、「自分は普通」だと思って生きていたのがインタビューを聞くと良く分かる。
「想定外のことが起きた時にいかに生き抜くか」が人生でも企業経営でも一番重要だと私は考えていて、「ダメなやつから脱落していくのではない」んですね。それがわからない人たちは「自分は普通に頑張って普通に生活できているから大丈夫だ」と勘違いしてしまう。
「潮が引いたときにはじめて誰が裸で泳いでいたかがわる」というのはとんでもない名言だと私は思っていて、これはウォーレン・バフェット氏の言葉。流れに任せて生きている個人、企業は、【なにか起きた時には非常に脆弱である】というのが間違いない。これは「長く人生を生きて世の中を見てきた人なら誰にでもわかること」。問題は、一般的にこれに気がつくのに【時間がかかる】ってことじゃないかと。
「万が一の時には生活保護」なんて声も聞こえてきますが、上の表には出ていませんが、インフレの時代なのに「生活保護費の減額」も決まっているんじゃないですか?二年後に先延ばししたようですが。
こんな状態で「少子化が解決するわけもない」のが当たり前で、「外国人を安い労働力として使う」こととか、「学費を借金して困っている日本人の若者を放置し、莫大な税金を【外国人留学者】に払い続けて【大学の経営を助ける政策】なんて、将来を全く考えていない「その場しのぎの政策」としか私には思えず。
若い人たちは、まずは「一度海外に出て、そこで生活をしてみて日本との違いを見る」のは非常に大事だと思います。海外に出れば青い鳥がいるとは思いませんが、【自分はどうしたら良いのか、どうあるべきか】は見えてくるはずなのね。【日本の政治を変える】のも大事ですが、それは【他力本願である】と考えるのも必要で、日本が変わることも重要ですが、それに期待して自分や家族が落ちこぼれていくようなら本末転倒だと思うわけです。
日本の病巣はかなり根が深く深刻な状態だと私は見ています。
一旦、【日本を離れて世界で働いて、地域のコミュニティーに参加して生活体験をしてみる】(単なる長期旅行、遊びの長期滞在は全く意味がない)のが重要かと。親方日の丸の「駐在」も大事なところは見えないと私は思っています。まだ「現地採用」の方がその国の実態が見えるはず。
そういう意味で「ワーキングホリデー制度」って抜群に良いと思っています。それを利用し、海外生活を体験し、【自らの将来を自分で切り開く】ことに挑戦し、それでうまく行っている人たちも多くいるはずなのね。オーストラリアもワーキングホリデーのメッカで、それを経験し自らの将来を開いた青年を、私もそれなりに知っています。(ただ遊び狂う若者も半端じゃなく多いけれど)
また我が家と非常に仲の良かった若者夫婦で「オーストラリアの永住権を取ろうとしていた」ワーキングホリデーの友人がいました。日本に帰ってからも何年も掛けて必要な条件を満たすために頑張っていましたが、結局は永住権は諦めることに。その若者夫婦の口癖ですが【どうせ貧乏をするなら、オーストラリアで貧乏をしたい】と言っていたのが忘れられません。私にはその言葉の意味することが非常によくわかるわけです。でもそれは「その地での生活を経験してみないとわからない」のね。そしてそれは「長期旅行や遊びの長期滞在では見えてこないこと」なんですよ。また親方日の丸の駐在も「立場がローカルとは全く違う」わけで、大事なことは見えづらいと思います。
「日本を変える」のは本当に重要だと思いますが、目の前に「大災害が迫っている」とした場合、とりあえず「一時的に避難するつもりで海外に出る」のもありかもしれません。
そしていつか時が来たら、日本に戻って日本を再建する一助となる。私もそんな一人でありたいと30年前から考えているわけです。
バカみたいな話に聞こえるでしょうが、海外に出た同胞が母国を助けた例って実は多くて、移民を多く出したアイルランドや、海外に脱出する人が歴史的に多かったフィリピンでも、祖国に戻り祖国の経済発展の一助を担った(外貨を稼いだ)ということで【バリックバヤン】という称号(?)を与えられ、国民から支持を得ている例もある。
自然災害でも「高い確率で起きる」としたら、【故郷を一時的に出る】選択も悪くはないわけで、【祖国を捨てた奴】と言われることがあったにしても(私はこのブログでそういうコメントを貰ったことがある)、【避難できるうちに避難する】のは良いと思うんですよ。
船の船長が「私はこの船とともに沈む」なんていう選択が褒め称えられるのとはわけが違う。
あの多くの人達が無駄な死に方をした第二次世界大戦でも、もう負けると思った時に【特攻】をしたり、【バンザイ突撃(必ず死ぬ)】をしたり、【集団自決】をした例が多い中、【お前たちは絶対に死ぬな。何が何でも生きて、いつか日本に帰って祖国再興の為に働け】という上官も少なからずいたと聞いています。
わが祖国日本。本当に美しく、「神々が住む国」みたいに本当に感じるんですよ。絶対に見捨てるわけにはいかない。
そのために、今、日本を出る、というのも一つの選択。