スペイン料理【Mercat Barcelona Gastrobar@1Mont Kiara】やっぱり好きな店だ~

古いエントリーが表示されているかもしれないので、是非、「投稿日」を確認してください

ほとんど外食をしない我が家ですが、買い物ついで(ビレッジグローサー)で同じ1モントキアラにある【Mercat Barcelona Gastrobar】に行ってきました。本当に久しぶり~。

今現在、KLには多くのスペイン料理店がありますし、私も4店舗かな(?)には行きましたが、やっぱり1モントキアラにある【Mercat】が好きです。

好きな理由?

近いから。(笑)

なんていうと怒られますが、実際にKLCCやチャンカットブキビンタン辺りに良いスパニッシュの店があるにしてもわざわざ行きたいってほどではないのね。あの辺に行くことは稀ですし、行くとなれば「他に行きたい店はいくらでもある」わけで、スパニッシュを食べようとなれば、やっぱりワンモントキアラの【Mercat】になります。

 

この近くにもう一件有名なスパニッシュの店があるんだけれど、我が家としてはその店は「家庭料理的すぎる」感じがして、あまり面白くない。

そして【Mercat】には何度も通っていますし、デリバリでも良く頼んでいますし、安心して食べられるのね。大当たりというのは無いにしろ、我が家のレベルで言えば全ての料理が【80点以上】だと思っていて、全く問題がない。

でもねぇ、いつ行っても「食べるものが決まっている」のね。

行く前には「他のものも食べてみたい」なんて思うのだけれど、「Mercatに行きたい」と思うってことは「そこで食べたい物があるから」なのね。だから店に行ってメニューを見ると結局「いつもとほぼ同じもの」を頼んでしまう。

マレーシアの大きなチェーン店の「寿司三昧(日本のあそことは関係ない)」に行くと、必ず「鶏カツ重」を食べるのと同じ。他の物を頼んだことは皆無に等しいくらい。(笑)

でもそれでも「美味しかった~~。大満足~~~」となるわけで、全く問題なし。

ここで紹介する順序は無視して、絶対に、絶対に食べるのが「イカ墨のパエリア」ね。これだけはこの店に行くにしてもデリバリを頼むにしても一度も注文しなかったことはないぐらい我が家のお気に入り。

でも今回はちょっとだけ「期待のほうが大きかった」感じ。

パエリアって我が家は「オコゲが美味しい」と思っていて、オコゲがないパエリアは食べたくないくらい。だから【Mercat】でも注文時に「クリスピーなのが大好きで・・」っていうのだけれど、今回はそれをなぜか言わなかったら、「普通のちょっとだけオコゲがあるパエリア」が来ました。残念。

でもお米の硬さはバッチリだし、ちょっと生臭さがあったけれど、それでも点数で言えば80点以上。

美味しいと思うなぁ。

それとですね、こだわっているのは家族の中で私だけなんですが、ここの「パンコントマテ」が異常なくらい美味しいと思うんですよ。焼いたパンにガーリックをなすりつけてトマトソース、オリーブオイルが塗ってあるパンなわけですが、これが私の大好物。

本当に美味しいと思う。

料理としてはこれほど単純なものはないと言って良いと思うのだけれど、家で作ろうと思って何度も試しましたが、全くダメなのね。まずはトーストしたパンに「生のガーリックをゴリゴリなすりつける」わけですが、まずそこで勝負ありなんですよ。ガーリックそのものが違うのか、全く美味しくないし、しつこくやると辛さがでるだけ。その後にトマトソースを塗ったところで、下地が駄目だから全く美味しくない。ま、トマトソースも美味しくないからしょうがないんですが。

その他、いつものものばかり。どれも「お酒のお供として最高」だと思います。

今回初めて注文したのがムール貝ですが、やっぱり予想通り、「美味しいと感激するようなムール貝ではない」のはどこでも同じでしょうがないのだけれど(オーストラリアみたいに【生きていて】大きくて身が詰まっていて美味しいのにマレーシアで出会ったことはない)、やっぱりソースが逸脱してるのね。このソースを付けて食べるパン、パンコントマテのパンもマジで美味しくなる。こういうところにプロの腕、素人との差を感じますね。当たり前ですが。

店は【ジン】のプロモーションをやっていて、多くの中から選べるのだけれど、そもそもジン好きではないし、どういう系統の味が自分にあうのかもわからずに戸惑いました。「何種類あるの?」と聞いたら「100種類あります」ですと。(笑)

ま、「たくさんある」という意味でしかありませんが、確かにすごい量のジンが並んでいましたっけ。

その中から無難な「柑橘系のジン」を私は頼みましたが、美味しかった~。

我が家はスペイン料理なら、この店があるだけで幸せ。本当に他の店に行こうと思いませんもの。

でももしこの店がKLCCにあったとしたら、わざわざ行くか?というのは疑問。(笑)

ま、近所のお気に入り、大好きなお店ということで・・・。

そういえば、先日、我が家で【イカ墨のパエリア】を作ろうと思って(イカ墨は家にある)、いろいろネットで調べていたんですよ。

そんな時に、【オコゲだけを食べるペエリア】みたいなパエリア料理を発見しました。

そんなのがあるんだ?なんて思いましたが、実はそれこそが【パエリア発祥の地バレンチアの伝統的なパエリア】だったのね。

このパエリアを見てください。ご飯の層がメチャ薄くて、まさに【オコゲを食べる料理】なのがわかる。

これを見てなんだか嬉しくなってしまいました。だってオコゲがないパエリアなんて食べたくない。パエリアの美味しさはオコゲにあると思っていたわけですから。

そもそもパエリア鍋って、大きくて薄いじゃないですか。なぜ大きな鍋が必要かを考えればわかるはずなのね。それは【底にへばりつくオコゲを大量に作りたいから】じゃないですかね。

この映像を見た時に、これって「日本で言う【もんじゃ焼き】」と同じだと思ったんですよ。

私にしてみると、もんじゃ焼きって「しっかり押さえつけて焼いてパリッとしたところ」を食べるのが美味しいのであって、ただ単に火が通っているだけのベチャっとしたのを食べるのは「違う食べ物」という感じがしていました。そうならそもそもあの「小さなヘラ」は必要ないんじゃないですかね。

昔はみんなパリッとさせて食べていたと思うのだけれど、いつの間にかそういう食べ方をする人を見ることは無くなってしまった。そしてパリッとさせるには時間がかかるのね。だから私ももんじゃを食べる時にはパリパリにするなんてことはしないようになってしまいました。

でもそのオーセンティックなオコゲを食べるパエリアを見て、自分もそれを作りたいと思いました。半端じゃなく美味しいはず。

フランス人のAlexという青年のユーチューブが面白いです。彼も調理実験が大好きで、凝り方が異常なほどで、私と似たような性格なので見ていて面白いんですよ。パエリアにしても、【本物を食べたい】と思うとすぐにスペインに行って【原点を探す】ような青年。

で、彼が選んだのはValenciaにある老舗。

イタリアって面白い国で、ピザにしても「材料はこれとこれ」と決まっていて、違う材料を使うと「その呼び名で呼んではいけない」みたいなのが多いのね。パエリアも同じで、使う素材もいろいろ決まりがある様子。

バレンシアはお米の生産地として有名で、そのお米があってこそパエリアが完成されたとのこと。でもま、お米なら何でも良いというわけじゃないのは当たり前のこと。

Alex自身、これを食べて驚いたようで、「自分が今までパエリアだと思っていたのはゴミだった」と言っています。

でもま、今の時代、何でも色々な作り方があって、「伝統的である必要性」は無くなってきていますよね。スペインでもいろいろなパエリアがあるのはユーチューブを見ていてもわかるし、薄く作って「オコゲに固執する」ようなパエリアのほうが少ない。

でも「美味しければいいじゃないか」「好きに作れば良いじゃないか」という風潮が広まり、【大事なところを皆が忘れてしまっている】ことも多いのは和食も同じだと思います。

でも逆に「進化とともに美味しくなった料理」も間違いなくあるわけで、料理の世界って面白いですよね~~~。

オコゲだらけのパエリア。作ってみよう。

ユーチューバーのAlexですが、フランスに帰ってから、【本物のパエリア作り】に挑戦します。これがAlexの面白いところで、「食べて美味しかった」では終わらないのね。

材料を取り寄せ、大事なポイントをちゃんと書き出して確認して、何度でも納得がいくまでトライする性格。器具がなければ器具まで作ってしまう男。それも「科学的なアプローチ」をするから男性には非常に受け入れやすいのね。理屈っぽいのが嫌いな女性はめんどくせー男だと思うんでしょうが。(笑)

この過程を見ているだけで、彼が見つけた「本物の伝統的なパエリア」とはどんなものか理解しやすいと思います。

スペイン語で「オコゲ」のことを【Socarrat(ソカラッ)】と呼ぶようで、それもパエリアの重要な要素だと説明しています。

パエリアの大事な要素。

ここで面白いと思うことは、お米のこと、美味しいスープのこと、そしてオコゲのことは書いてありますが、どういう素材を使ってどうしろいうのは無いのね。つまりやっぱり「お米とスープとオコゲが重要な料理」だというのがわかる。

素材とは「美味しいスープとオコゲを作るためのもの」でしかない。

これは私も非常に理解できるところで、「寄せ鍋とは次の日に余った汁で作るオジヤに最大の良さがある」と思っています。(笑)

あああああ、そういうことか。

寄せ鍋を作った次の日に、その余ったスープで【パエリアを作れば良い】ってことね。でもお米は日本の米では粘り気がありすぎるし、ロンググレインでは粘りがなさすぎる。だからValencia産の米(ショートグレイン)がベストってことなんでしょうねぇ。

Valencia産の米、あるいはそれに近い性質の米ってマレーシアで売っているんだろうか。リゾット用のお米を売っているのは見たことがあるけれど、あれでオッケイかな?

でもま、まずは鍋なりなんなりで出来た「美味しいスープ」を使ってご飯を炊いて、【オコゲを積極的に作る】ところからスタートしますかね。

ああ、そういう料理なら「XXX県の有名な郷土料理がそれだ」なんてことになったりして。

オコゲが美味しい。オコゲを積極的に食べる食文化ってあちこちにあるのが面白いですね。

私が大好きな「石焼ビビンバ」も同じで、オコゲがない石焼ビビンバだったら私は暴れたくなるくらい。(笑)

そもそもオコゲが無くてよいのなら、あえて石焼きにする必要もないもんね。パエリア用の平たくて大きなお鍋も同じこと。

「にほんブログ村」のランキングに参加しております。是非、応援のクリックをお願いします。