また最近噂のAI(ChatGPT)の話題です。
チョット使ってみようと思っても、面倒だなぁと思いますよね。興味はあるけれど・・と思う人は多くても実際に使ってみる人はそんな多くはないかもしれない。
でもLineで使えるとしたらどうです?Lineに登録したAIに普通に話しかければ「答えが返ってくる」としたら?
それが出来たら良いなぁと思ったエンジニアがそれができるようにした。有難うですよね。
でもここからがこの話の面白いところで、彼は「作り方をChatGPTに聞いた」というんですよ。ITエンジニアではあるけれど、決してChatGPTやLineに詳しいわけじゃない。
でもChatGPTに作り方を聞いたら、できちゃったと。( ̄口 ̄∥)
それにかかった時間は「半日」で、そのサービスを告知したら3日で20万人の登録があったと。
そのサービスですが、一日5通までのやり取りは無料で、無制限に使うには「月額680円」ですと。
ChatGPTっていろいろ使い道はあるわけで、それは利用者のアイデア次第で【無限の可能性がある】と言ってもよいのかもしれない。
それを月額680円で無制限に使えるとしたら?
ChatGPTの魅力に気がついてハマった人なら、こりゃ便利で手軽で良いって思うはず。
そんな人がたったの1万人いるだけで、売上は「月に680万円」。経費はどのくらいかかるんですかね~~。
そういうシステムを考えついて、半日で作り上げて、それもChatGPTに作り方を聞いて、公開したら3日で20万人の登録者。
この内、有料会員がどの程度いるのかはわからないけれど、ChatGPTに「単に興味がある」だけじゃなくて【日頃の使い道があることに気がついた人】にしてみれば、月額680円は安いんじゃないですかね。
いつでもどこでも、スマホでもPCでも、【Lineで聞けば答えが返ってくる】んですから。
今後、こういう話が世界中のありとあらゆる方面から出てくるんじゃないですかね。
アイデア一つでとんでもないことが起きる。
さて、これからどんなサービスが出てくるのか。考えられるのか。
このChatGPTに「私達の生活に密着したサービスで、これから出来たら良いと考えられるサービスのアイデアを10個教えてください」と打ち込んだら、「こういうのがあったら便利ですね」なんて答えが10個ズラズラ出てるのかもしれない。(笑)
ちょっと暇なときに、通勤通学中でも、LineでChatGPTとお喋りをするとか、勉強をするとか、仕事のアイデアをもらうとか、どうにでも使えますね。
この動画ではその開発者がどうやってそのシステムを作ったのか、ChatGPTはどういうふうに導いてくれたのか、そういうところまで語っています。
なんだかこのChatGPTだけでも「人間が進化する」みたいな気がしてきます。生活が向上すると言うべき?
それともただただ私たちは馬鹿になるのにまっしぐらなのか・・・・・
ただやっぱり気になるのは「AIは蓄積されたデータ」がAIのご飯、栄養みたいなもので、「データ無くしては何も出来ない」んじゃないですかね。それはネットに存在するありとあらゆるデータを利用するというAIがあるんでしょうが、【そのデータは誰のものか?】ってかなり大きな問題じゃないんですかね。
私のこのブログのようなどうでも良いような適当なブログもあれば、きっちりした、そして重要な論文や、世界が注目する重要人物の発言なりそういう人たちの議論もネットの中には存在する。当然、無料のものもあれば有料のものもあるし、特別なユーザーにしかアクセスが許されないデータも多い。
さて、AIってこの内のどういうデータを使うんですかね。
もしも公にオープンで、著作権も存在しないデータばかり扱うAIだったら、長屋の熊さんAIならまだしも、政府や重要な機関、大企業のAIはそれなりのデータにアクセスできなければ意味がないですよね。そしてそういうデータには所有者もいて著作権もあるんでしょう。
例えば、画像生成AIですが、「ジブリ風の画像」と要求を出せば、まさにジブリの作品の中に出てきても違和感がないようなキャラクターを作ってくれる。なぜそれがAIに出来るかと言えば、【ジブリの作品】というデータから学習してるはず。ではジブリの作品を「見る」だけでも私たちは対価を払うわけで、無料で出回っているのは海賊版であり、著作権法違反になるデータばかりじゃないんですか?
さて、AIはジブリの作品を学ぶために、そのデータを参照するための対価を払っているんでしょうか。ジブリに限らず「XXX風」という命令を出せるわけですが、AIはどうやってそのXXX風を学んだのか。そしてその中のデータを「丸々コピーすることはない」にしろ、部分的にはコピーをするから「ジブリ風」というのが表現できるんじゃない?
これって音楽もそうで、「XX風」というのを作った場合、良く使われるフレーズとかコード進行、音色も含めてAIは真似するのだろうけれど、それに法的問題はないのか。「これは似てるなぁ」という程度なら著作権には抵触しないのか?これも実は著作権法にはきっちりした規定があるわけで、AIの好きに「この程度ならコピーしても良いんじゃね?」みたいな世界じゃないはず。
個人情報も同じで、私達の情報はそれなりにネットに流れているわけですが、だからといってAIがそれを勝手に使うというのもおかしくない?
前にも書きましたが、この辺に問題があるのは、マイクロソフトの検索エンジンである「Bing」を見ているとわかるんですよ。ChatGPTが実装されましたので、検索窓に質問を入れると【今まで通りの検索結果】と共に【AIが返してくる答え】があるのね。で、そのAIの答えは「検索で出てきたサイトから収集したデータを元にしている」のがわかるし、参照した元データ(サイト)にアクセスできるようになっています。
これならまだ問題は大きくはなくて、「検索結果の要約」としての答えで、参照記事もどれだかわかるのは良いと思うんですよ。例えばこんなブログでも「他人から得た情報は、XXXを参照しました」という注釈が必ず必要なのは同じ。Wikipediaも同じで、参考文献とか、引用があればそれを明記するじゃないですか。当然、昔から論文にはそれが必要で、それを書かずにあたかも自分が考えたことのような記述は認められない。
でもAIが作り出したものには、そういう注釈の必要がないなんておかしくね?
この辺に私は大きな疑問と、そして解決すべき大きな問題があると思うわけで、ま、いいじゃないかじゃ済まない。
私はそのうち、AIが作った文章でも画像、映像もそして音楽も、「著作権を侵害している」という訴訟がごっそり始まるような気がしています。
そもそもそういうパクリの集大成であるAIの作品を、「私の指示で作ったものだから、著作権は私にある」という主張が認められるのか。認められるようですが、それもなんだか納得がいきません。
ここを厳しく管理するべきだとなると、AIの発展にブレーキが掛かると思うのですが、かと言って放置をしてしまうと「無法地帯」になりかねないんじゃね?
またAIの餌、栄養でもあるデータをコントロールすれば、AIが出す答えもコントロールできるはずで、人々がAIに関心を持てば持つほど【プロパガンダにやられてしまう】ことが起きるはず。私達が持つ価値観さえも「AIが良いと言うのだから、そっちが正しいんじゃね?」みたいな人たちも増えてきそう。
まさに教育の世界で起きている問題がそのままAIにも当てはまるはずで、中国製のAIや朝日新聞が提供するAIを日頃使っていたら、「戦後教育が~~」なんて叫んでいるのと同じことが起きる。マレーシア製AIを使っていると、知らず知らず、豚肉を敬遠するようになったりね。一夫多妻制があるべき姿だとか。(笑)
ま、そんなことを私が心配する必要はなくて、またビジネスでAIを使わなくてはならない切羽詰まっているわけでもないし、使うとすれば「趣味、楽しみのため」でしかないわけですが、真剣にAIを使って何か作品なりクリエイティブなものを作ろうと考えている人は、「著作権の問題」が出てきたときに、それをどうクリアするかの方法を今から考えておかないとかなり面倒なことになるかもね。
「貴方の作品のうち、48%が著作権の侵害をしていると判断します」なんてことになったら、もうそこでクリエイター人生は終わりでしょ。クリエイティブな作家になったつもりが、突然、「AIを使ったただのコピー屋だね」なんて言われるようになる。
考えすぎですかね?
ま、私は個人的な趣味としての興味があるだけですから、AI利用に何の問題があるとも思えませんが、仕事の中心にAIを持ってくる場合はかなり注意しないと足をすくわれるようなことも起きるように思います。
どちらにしても今のAIの動きを無視するのはどんな立場の人でも得策とは思えないし、将来どうなるかは分からないしても、【取り巻く環境にアンテナを張りつつ、どっぷり浸かってAIを使い倒す】ぐらいの意気込みは必要だと思います。
楽しみだ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~。
シンギュラリティーがいつ起こるのか。
そしてディストピアと言われる時代に人類は入っていくのか。
高性能のAIを駆使する一握りの人たちに世界はコントロールされるのか。そしていつの日か、その人達が実は人間じゃなくてAIだったのがわかったなんてね。
まさに人類はSFの世界に足を踏み入れたような感じがします。