【要注意】 ーー本日も半端じゃなく長い文章です。ーー
誰にでも「投資スタイル」があって、それは長い経験から「自分にはこれがあっている」、あるいは「これしか出来ない」と固まっていくのだろうと思います。
でもそれもまた「ある時期に合った手法」でしかなくて、刻々と変化する世界に合わせて常に変化せざるを得ないのでしょう。なおかつ「自分も変わっていく」わけで、それは【老化】だというのが今の私が一番感じること。
かつて出来たことが出来なくなるのね。それは精神的にでもあり、肉体的にでもあって、特に目が悪くなってきたのは大問題で、「心身ともに駄目になる」恐怖があります。それは「仕方がない事」だけれど、それを乗り越える必要があって頑張るのですが、ポンコツ自動車がかつてのようにキビキビ動くわけもなく、元に戻す努力に虚しさを感じます。
ではどうするかと言えば【諦める】か【違う生きる場所を探す】しかなさそうで、まさに昔から「定年を過ぎた老人たち」が向き合わなくてはならない現実なんでしょう。
私はと言えば、定年をとっくに過ぎた年齢ですが、「まだやり残したことが山程ある」と思っていて、また若い頃から自由気ままに生きてきましたから、遊びなどのどうしてもやりたいことって無いのね。それどころか「やるべきことをやらずに先送りしてきた」という思いが強く、そして【子どもたちに幸せになってもらいたい】という思いが強すぎるようです。
だから「残せるものは残したい」と思うし、それは決して「お金ではない」のであって、やっぱり【生きるノウハウ】ですかね。こういう考え方って「昔の日本」では当たり前で、私が育った「商家」でも同じなのね。
綿々と続く商人の家では、たとえ扱うものや形態が変わっても「商人はどうあるべきか」という基本中の基本をやっぱり受け継いできたわけで、「俺は好きにやる」と思ってもその根底には「受け継いできた思想や行動原理」はやっぱり残っているし、それが間違いのない基盤となっている。
私も祖父母や両親から多くのものを学んできましたし、同じ様に子どもたちに残したいのね。でもそれって「大したことではない」のかもしれないものの、【残さない】なんて選択肢はない。
裏山があってそこで毎年「松茸が採れる」のであれば、松茸の探し方、採り方ぐらいは教えてやろうと思うのと同じ。農家や漁師も同じで、長年苦労しながら得た知識やノウハウはあるわけで、それらは「残そうという強い意志」がなくても、子どもたちや後輩に「伝えていくのは常識だった」はず。
私の「子どもたちに残したいものがある」というのはその程度のものでしかないのね。
ところがそれが簡単にはいかないんですよ。
若者って私もそうでしたが「年寄りは古臭いことに固執していてウザい」と思うのね。(笑)
年寄りは「いつかその知識やノウハウが必要になる時が来る」と言っても、若者には通じない。
ま、それの繰り返しなのだと思うのだけれど、やっぱりしっかりした企業って「社是とか社風」を大事にしているし、先輩たちが築き上げた「ありとあらゆる有形無形の資産の上に成り立っている」じゃないですか。でもそれが強すぎるがために「時代の流れに対応できない」ようなことが日本では起きていたと思う。
ただそれは「権力を持った年寄りがトップに居座り続けた」のが理由だと思っていて、ちゃんと学ぶべきものは学んで新しい世界を理解している若手に道を譲らなかったからだと思っています。
だから私は「私が残そうとしているものは絶対正しいもの」だとは思っていないし、「言われたとおりにしろ」なんてことは全く思わないし、逆に「教わったことしか出来ないやつは使い物にならない」のも明らか。
でも「知識として持つ」のは非常に大事で、私だって祖父母や両親、やり手の親類からもらってきた「これが大事なポイントだ」ということも、【後になって、ああ、こういうことだったのか】とわかるわけで、「聞いてすぐ理解して行動に移せる」なんてことはありえない。
ま、教育というのは学校も同じで、「基礎知識として頭に入っているかいないか」で大きな違いがあると思っています。と同時に「それに縛られてはならない」ことも同時に教える必要があるのね。「親の言うことを良く聞く良い子には注意が必要」なのも教えの一つ。(笑)
そういう意味で、一般的なことは生活の中で子どもたちに多くのことを伝えてきたとは思うのだけれど、我が家の仕事とか「家業」に関しては伝えきれていない感が満載です。
彼らにしてみれば、学校教育はそこそこのところで学んできたし、30代半ばにもなれば世の中のことを全く知らないわけじゃないから「それなりの自信がある」のね。
これって【若者の特権】みたいな感じもしていて、私も二十歳前後ではすでに「自信満々だった」なんてことがあるからよく分かる。(笑)
でも「若さとバカさは紙一重」なのも、自分が年を取ってくるとわかるわけです。そして昔の自分を思い出しては苦笑いをしたり。会社に入ってきた若者が「あれはこう、これはああだから会社としてはこうするべきだ」なんて息巻くのを見て「俺も同じだったなぁ」なんて思う。
ではそういう一途の若者が間違えているのかというと「そうではない」と思うんですよ。
でも私は「想定が足りない」といつも思うのね。「良くなる想定は得意」と言っても良いのかもしれない。だから「想定外の事が多すぎる」わけで、「何か起きた時には呆然とするしか無い」なんてことが結構頻繁に起きる。
そんな話をすると「リスクは数値化できるし、数値が誤差レベルのものは無視してもよいんじゃない?」なんてことをいう。
私にしてみるとまさにそれが「頭でっかちの考え方」だと思うわけです。
例えば近年言われている「ワクチンの危険性」ですが、死亡したり重篤な後遺症が出る可能性がたとえコンマゼロゼロゼロ1パーセントだとしても、【それが起きた人には100%】なわけで、ここをどう考えるかが難しいところなんですよね。
交通事故の死亡率にしても同じで、遭遇率が低ければ無視しても良いなんてことはありえないじゃないですか。
私が今までの経験で確率的に驚いたことの一番は、「リーマンショック時の豪ドルの下げの凄さ」でした。なんせ3ヶ月で対円で半額になったんですから。1割2割でも驚きですが、半分になるなんて、それも3ヶ月の内にとなると「何の対処もできない」のね。
そして当時、「こういう事が起きるのは40億年に一度の確率」だと聞いた覚えがあります。これってどういう条件下の確率の計算方法だかわかりませんが、少なくとも「戦争に巻き込まれた」「とんでもない災害にあった」わけでもないのにこれほどの変化って、歴史上初めてかもしれないとは思いました。
これって「1960年に起きたチリ地震」を思い出すんですよ。まるで関係のない地球の裏側で起きた地震の津波が太平洋を襲い、日本でも数多くの死者も出たし、物的被害は大変な額で、まさかと思いますよねぇ。
それを言えば東日本大震災も同じで、まさかあれほどの被害が出るなんて想像を遥かに超えていました。
こういうことってやっぱり起きるのね。それも定期的に。
でも「自分がそれに遭遇する確率」を考えると驚くほどの確率じゃないのね。だから「自分にそれが起きたらどうするか」を真剣には考えない。これはいつかは来ると言われている「南海トラフ地震」も同じで、「首都直下型地震が来て大都市が崩壊する」なんて驚かされても慌てる国民はいないに等しい。
私はこれらは確率で考えることじゃないと思っていて、「自分に起きれば100%だ」というところに注目して【対策は考えておく】事が重要だと思います。その「まさかの出来事」で人生が壊れることもあるんですから。
ましてや「経済的な大きな影響を受ける」なんてのは、私にしてみれば「身の回りで常に起きている事」でしかないのね。実際に我が一族も私自身も「何度と無くそんな経験はさせられている」わけで、行方知らずになった親族もいるし、友人知人に広げて考えてみると「うまく行っている人はごく僅か」なのね。知らぬ間に消えていって音信不通の友人知人なんてごっそりいます。
昔、そんな話を一人の奥さんと離していて驚いたことがあります。
その奥さんの旦那さんはトヨタの下請け企業(そこそこ大きい)の社長さんで、仕事は厳しいと言うけれど「恵まれた人」なのは間違いがない。
私が「私の周りで失敗して消えていく人が多い」とか、中小企業の「5年生存率は40%程度」とか話をしたら「嘘でしょ?」と言うんですよ。「だって街を見てもお店だらけでみんなちゃんと商売しているじゃない」と。
「そりゃ、失敗した人は消えていくから見えないだけでしょ」と言ったら「へ~~~~~~~~~」と感心していましたっけ。
実はこういう人って結構多いのね。
そもそも自分がそういうことを経験したこともなければ、周りはサラリーマンだらけで自営業者はいないとか、周りでそういう事が起きても「自分に関わりがなければ真剣にそれを考えることはない」のね。
これは国家の安全保障も同じで、「世界で何が起きているのか」「世界の歴史」をきっちり自分のこととして考えたこともない、学んだこともない、注意して見たこともないと、「私は安全」というままで物事を考えるのは当たり前じゃないですか。
話は毎度のことで長くなりますが、結局ですね、【こういう人たちが投資に目覚めると何をするか】ってことなんですよ。
想像できるでしょ?
私が最近、巷に多い「投資行動」をいろいろ調べてみて気がついたのはそれなんですよ。
インデックス投資が良いと言われているのもわかってきました。そして「インデックス投資」と「配当狙い投資」とどちらが良いのかの議論が盛り上がっているのね。要は「キャピタルゲイン狙い」か「キャッシュフロー狙い」かってことなんですが、皆さんの根底にあるものは同じなのね。
「今の動きは今後も続く」という前提でいるってこと。だからその議論も「どちらが有利か?」って話で、リスクの話が出てこないんですよ。
「そんなことは考えている。バカにするな」と思う人も多いでしょう。逆に私が「そういう前提で大丈夫なの?」と聞けば、「え?」という答えが返ってくることもある。そして「混乱が起きる想定はしているし、その時は目をつぶって買増しする」とまで言い切る人もいる。
これって、「株式市場は常に右肩上がりで進む」という大前提があるってことでしょ。「高配当株も増やし続けていく」というのも、10年20年経っても変わらないという前提があるんじゃない?
このことは前にブログに書きましたが、インデックス投資でも「自分が儲かる値動きのパターンは決まっている」のね。それ以外の値動きだったら利益は出ないどころか大損することもある。今のアメリカも日本も【儲けが出るパターン】にハマっているだけで、そもそも【今の株高がなければ結果はまるで違うことになっていた】ということ。
さて、以下の9つのパターンで、最終的に利益が出るのはどれでしょうか。ちょっと真剣に考えてみてください。
このことは(この日記)に書きました。
でも新しく投資を始める人は「直近の動き」を重視するわけで、世界が真っ青になったことなんて経験もしていなければ、調べることもしないんでしょう。いや調べても「自分のこととは思わない」のかもね。
ただ「値が下げても慌てるな。持ち続けろ。待て」というのも間違いがないかもしれない。でも「何年待てば良いのですか?」ってことなのね。日本では「30年も掛かった」のを忘れてはならない。その間に「自分の投資した金額が数分の1に減るのを我慢した場合のみ、元は取れた」ということ。それは安倍さんのおかげでもあって、安倍総理の誕生がなかったらどうなっていたのかわからない。
投資もギャンブルも「必勝法」ってあるのね。それは【勝つまで待つ。勝っている時にやめる】ってこと。「そうかぁ、なるほど。頑張ろう」と思う人がどれだけいるのか知りませんが(笑)、インデックス投資を勧める人たちの論理はそれと同じだということ。
【だからアメリカに投資するべきなんです。長い間、右肩上がりですから】と、アメリカなら大丈夫だと思ってるのね。
そしてそれに「加担」しているのが日本政府。「今なら多くの人が始めるだろう。そういう環境は整った」と考えているのは明白。でもやる気を起こした人たちは「日本の将来に期待を持っている人は少ないから、大量の資金がアメリカに流れる」んじゃないですかね。それも日本円が歴史的にも激安のこの時期に米ドルに替える。
株って安い時に買って高く売るから利益が出る。でも株が安い時に「投資しましょう」とは言わないのね。誰も興味を示さないからでしょう。
でも株が高いと「よし。俺もやろう」と思うのが人の常。これって業界としては「カモの流入」を意味していて、「良いと思いますよ~」とニヤニヤしている人は多いはず。
ビットコインも同じだったでしょう。安い時には無視で、「億り人」なんて言葉が出てきて、「よし。俺も」と思って買ったら高値づかみだったなんて人は多いんじゃない?
だから止めたほうが良いなんてことはなくて、ただ「自分に都合の良いことを前提に考えて良いのか?」ってことなんです。
そもそも「インデックス投資をドルコスト法で行えば上手くいく」のだとしたら、世界中で寝ずに投資を勉強している人たちは何十年も前からゴマンといるわけで、その方法が良ければ皆がそれをやって皆が金持ちになっていないとおかしくありませんかね?まさかインデックス投資+ドルコスト法に気が付かなかったとでも?
中には「世の中に株式市場が出来てから、ずーっと右肩上がりじゃないか。だから大丈夫だ」と説明している投資家もいました。
この理屈は非常に危険で、「人類は今まで増え続けてきた。だから死を恐れることはない」というのと同じ。これってもしかしたら日本特有の「平和ボケ」と同じかもしれない。
それとですね、ヒジョーーーに不思議なことに気がついたんですよ。
どんな原資産であれETFに投資する人が非常に多いので、私には全くの未知の世界であるETFを調べているのですが、「買付手数料は無料」という話は多くても、「売却手数料」に関して詳しいことを調べてもよくわからないのね。
これって証券会社も同じだし、投資家も同じ。
中には売却したとか乗り換えた話はあるのに、「売却時に知るべきこと」の記述がないに等しいんですよ。不思議でしょ?
いわゆる私みたいなトレーダーにしてみると「売買手数料とかスプレッド」って非常に大事なことだけれど、ETFなどで長期投資をする人たちにはその感覚がないのがわかる。
これって「外貨投資」も同じで、外貨にしてあれを買えとか、いやこれじゃ、とか色々な話は出てくるけれど、「交換手数料がいかに重要か」ということに言及する人って見つからない。
ま、そんなのは「どこでも掛かること」だし、「投資効率を考える上で重要ではない」と思っているんでしょう。
それもわかるんですよ。彼らは基本的には「Buy & Hold」であって、売った買ったを頻繁に繰り返すことはなくて、「毎月、買増する」ようなのが原則。だから「売買手数料が気にならない」のね。これってこのブログの読者には考えられないことだと思います。
どちらにしても多くの人に【株式市場は波があるにしても右肩上がり】という大前提があって、それは「高配当株や高配当株ETFも同じ」で、【世界経済の基調は変わらない】と考えているのが私には理解の外でした。
株式市場は歴史的には右肩上がりなのは事実だけれど、中身がどんどん入れ替わっているし、投資家も同じで、個別では熾烈な戦いが起きて、敗残者の山が積み重なっているんじゃないですかね。生き残っている勝者だけを見て、自分もそのうちの一人になれると勘違いしている。
激しい新陳代謝の中で、どうして自分は生き残れると簡単に考えるのか不思議。これって「独立すればみんな成功する」という考え方と同じ。
「俺はサラリーマンだけど、ずーっと生き延びてるぜ?」というのも同じ。
サラリーマンをやりながら、投資用のお金を工面して投資し、なおかつ毎月積み立てていくという考え方の人たちがごっそりいる。本当にごっそりいるのね。ま、政府が「新Nisa」を打ち出して、口座数もどんどん増えているというのは、そういうことなんでしょう。
彼らも真剣に考えているのは間違いがないにしても、私にしてみると「砂の上に家を建てても大丈夫と考えている」ようにしか見えないのね。
この感覚って「投資の初心者に見れる傾向」で、そう書くと「ダボは偉そことばかり言って・・・」なんて500%思われるとは思うけれど、また彼らは「個別株投資や先物、FXで頑張ろうとする人たち」とも違うのね。
そういう人たちは「テスタ氏」とか、あるいは「Nobu塾」で「相場とはどういうものか」を学ぼうとする人たちが多いと思うのだけれど、「サラリーマンの副業」、あるいは「忙しいけれど片手間で投資を始めよう」と考えている人たちとの間に【大きなギャップがある】のを感じます。
言い方を変えると、「トレーダーが持っている不安とか恐怖を彼らは持っていない」ってことなのね。
つまり「副業でやる」人たちは「自分には細かいことを学ぶ時間もないし、その必要もない」と考えているフシがあるのね。それでいてFIREとは言わなくとも「豊かな老後」や「セミリタイア」を考える人が多い。
つまりやっぱり初心者と言って良いと思っていて、【持っている資産の運用とか、資産防衛、リスクコントロール】という観点に欠けていると感じます。
でもそれはそれで一向に構わないし、「どうあるべきか」なんて私も言うつもりはなくて、ただ感じたことを今書いているだけです。
ただし、ただしですね、問題があって、我が息子たちも「そういう人たちに非常に近い考え方」を持っているのね。
これは私としては絶対に放置できないわけです。
シドニーに住む公認会計士をやっている次男坊ですが、私に言えば文句を言われると思って、私に内緒で「オーストラリアのインデックス投資」に手を出していたのがわかりました。彼はそれを自分で言ったのですが、「オヤジが言っていた通り、うまく行かないね~」なんて言うんですよ。「で?」と聞いたら、【下がってきたから買い増しをした】のですと。
いわゆる「ナンピン買い下がり」で相場の世界では素人がやらないほうが良い方法。でもこれって誰でもやりたくなる心理は同じで、「下がってから買い増せば、平均単価は下がるので、相場が上がりだせばすぐに利益が出る」と考えてしまうのね。
買った後に下がり、そして上昇に転じたところで追加の買いを入れたら、「結果的にそれは前の買いより安かった」のならまだ良いんですよ。でも「下がり続けている時にナンピンを入れると、上手くいくことも多いけれど、その癖がついている人は、いつかとんでもない地獄に連れて行かれる可能性がある。もちろん「どこかの時点で損切りが出来る人」なら良いのだけれど、そもそもナンピンを簡単に考える人って「損切りが出来ないからナンピンをする」事が多いのね。これって誰しもが通る道かもしれなくて、私も経験があります。もう30年以上前ですが。
だから最初は100万円で始めた投資なのに、気がついたら2000万円の損失を出したなんてことが【簡単に起きる】のね。これは長男の友人の話。
私は今のインデックス投資だ、配当重視だという人達に、【損切り】を考えていますか?と聞きたいのだけれど、私が見ている情報の中では「損切り」という概念そのものが存在しないのがわかる。それどころか「下げたら買い向かう」という人は多い。
かつての日本ではそれをやってほぼ全滅した事実があるのね。私もその時代を生きていましたが、20年間もの間、自分の投資したものがどんどん安くなり5分の1にまで下がる恐怖を想像してみて頂きたい。でもそれに耐えて持ち続けた人は「10年後には元を取れた」のね。30年もの長い戦いの歴史がついこの前の日本で起きていたわけです。
「だから私はアメリカ市場で・・・」というんでしょうね。ま、頑張ってくださいとしか言いようがありません。
私は米ドル中心で生活していますが、「米国覇権は終わる」と言われる最近の評論は無視できないでいます。アメリカって「借金経済で大きくなった国」で、今回、金利が上がったことでその問題点がはっきり見えましたよね。そしてアメリカ中心の経済システムを壊そうとBRICS+が動き出し大きくなって、米ドルの牙城にも変化が見えている。
そう簡単にアメリカが衰退するとは思いませんが、アメリカの政治を見ても「何かおかしい」のを感じますし、かつて世界の覇権はスペイン・ポルトガルが持ち、それがイギリスに渡り、そしてアメリカが覇権を取ったという大きな歴史を考えた時、「未来永劫アメリカが中心のまま発展する」とは考えられない。
また暗号資産も今後どうなるか。各国は「暗号通貨」を国として発行する方向で動いていますし、金融システムにも大きな変化があると思うわけで、【将来のことはわからない】にしても【今まで通り】ということもないのだろうと。
つまりですね、「投資の原点に【将来のことはわからない】という考え方が重要」で、その変化にどう乗っていくかが焦点だと思っています。だから「今までと同じように右肩上がりで・・・」というのを前提とした投資戦略って、私にしてみると「恐怖」そのものです。
極論を言えば「リスクコントロールが全て」と言っても良くて、その発想がない投資は【ギャンブルと同じ】ってこと。
大事なのは「計画が思ったように進まない」時に「どう対処するか」の準備が重要で、その想定と対策を考えていない企業や個人が、「何か起きた時に消えていく」のだろうと思っています。
「ナンピン買い下がり、ナンピン売り上がり」に関しては、私と長男の間では「どんな理由があろうとナンピンは禁止」という絶対的な約束があります。でも「損切りしたあとに、新規に買いから入るのは別の話」なのね。我が家は「トレンド追従で行く」という大原則がありますから、「上昇波が見えないところで新規の買いも無い」わけです。つまり「逆張りは絶対禁止」と決めています。ナンピンとはトレンドを無視した逆張りなのはわかりますよね?
でもそれが絶対に正しいわけじゃないけれど、イチローが使い分ける技術を草野球の選手には教えないのと同じで、【自分はいつまでも下手くそである】という前提で「多くは望まない」のが我が家の方針です。「驕りはもちろん、変な自信も無い方が上手くいく」という考え方。
ま、誰でも「自分で経験をしながらいろいろと覚えていく」しかないのだけれど、息子たちのそれを待っていたら、彼らがあと10年20年、笑ったり泣いたり、悔しくて死んでしまおうと思ったり、そんな経験を通してそれなりの投資の世界で生き伸びる方法を理解するまで【私は待っていられない】んですよ。
でも何時間も掛けて「彼らの考え方を確かめつつ、事細かく説明し続ける」とそれなりに彼らが私にいわんとすることを理解できるのもわかってきましたし、それを繰り返しつつ「促成栽培」と同じ様に育てるしか無いと思ったり。(笑)
と同時に、「投資に興味がない」くらいの無関心で、勉強も経験も積極的にしたくないとしても【どうにかなる方法】を考えることが重要だと思っています。理想論ではなくて「息子たちにも出来る方法」を考えるのが現実的だと思うようになりました。
今、調べているのは【ETFの空売り】を含む、「ヘッジ方法」です。
我が家の資産運用の基本は「債券投資」ですが、これの我が家のやり方って「バカでも出来る方法」なのね。そして「償還日まで保有する」という方法。これって「定期預金に入れる」のと大差ないやり方なわけで、ただ債券にはいろいろ種類があってリスクも利回りもマチマチ。
だから例えば定期預金なら4%以上はありえないという状況下でも、債券なら利回り年に7%以上を狙うことも可能なわけです。この7%というのは昔から私の絶対達成目標で、理由らしい理由はないものの、複利で回すと10年で2倍になるという切りが良い数字。そして「絶対に無理」「リスクが大きすぎる」ということもないのね。
世の中には前にも紹介した楽天のEUドルの既発債で20%以上の利回りのもあるくらいで、「ジャンク債投資が好きな人」もいる。
でも私みたいにジャンク債なんか買うか!と思っていたのにクレディ・スイスのAT1債でとんでもない大穴を空けてしまうこともあるわけで、やっぱりリスクコントロールは必要。とは言いつつ他の投資に比べたら、定期預金みたいに「リスクはほぼ無い」みたいな感じですかね。まさに「買ったら放置」で、あとは何年か先の償還日まで待つだけ。
でもこのままじゃ駄目だとはっきり言うのが公認会計士の次男坊なわけですが、ではどれほどの投資経験や知識、ノウハウがあるかというと、理屈だけは知っている初心者そのもので、上に書いたような最近の投資家と大差はない。
自分のお金をそれで動かすのならそれはそれで全く問題はないけれど、それじゃダボ家の資産を任すわけには行かないのね。でも私がいつまでもやっているわけにも行かない。
だからこそ、今の彼らも知らない、私も知らない、「新たな投資方法」を模索する必要があると思っています。ただし「チャート分析」はしっかり使うのが前提で、それなくしては出来ない投資。で、チャート分析に関してはもう何年も長男をシゴイて来ましたので、肝の部分は長男も理解しているので、それが利用できる方法を考えているわけです。
まだ闇の中の手探り状態ですが、基本的にはデイトレは話の外に置いておく。でも数日~数週間の売買はするという前提。でもそれはあくまで「ヘッジ」であって、その売買そのもので利益を狙うものではないという前提。
こういう方法なら「長期投資好き」と「短期売買専門」と「チャート分析」の合体と言って良くて、私と息子二人との「共同作業」としての投資方法があるかもしれないと模索しています。そしていつの日か、兄弟二人で公認会計士の企業や世界を見るノウハウと、値動きから方向性と勢いを分析するノウハウと合体させて盛り上げて欲しいと願っています。
ただし、債券投資を長らくやってきたということは、キャピタルゲインよりも「キャッシュフロー重視」だったのは間違いがなくて、新たな投資も「配当金、分配金」を重視する方法が良いと思っています。というか、その方が私達にはとっつきやすいのね。キャピタルゲイン狙いなら、今までのトレードの延長ですから、全く新たな試みとはならないし新鮮味はない。
例えば、「高配当株ETF」もあって、年間5%は狙える様子。これが好きな人は当然これを「長期保有」として買い、なおかつ配当や資金に余力があればそれで「買増する」という戦法を取る人が多い。
当然そのETFは株と同じ様に値動きに波があるわけですが、普通、その波は無視する様子。そして大きなイベントが起きれば大きく下げるわけで、「その時は買い増しのチャンスと考える」のが基本的な戦略の様子。
では「出口戦略は?」というと、ETFに組み込まれている株式の入れ替えがあって、パフォーマンスは高いところで維持できるように発行側がやるので、投資家は「そのまま保持していればオッケイ」ということらしい。
私が注目しているのは「そのETFをショート出来るのか」ということ。そして「ヘッジにはどんな方法があるのか」ということ。この二点をいま調べていますが、「ETFをショート(空売り)する」「ヘッジをする」という発想を持つ人ってほとんどいないみたいなのね。その辺の情報はほぼ皆無。(笑)
大体そういう煩わしいことを考えないで済むから、多くの人はこういうETFに投資するわけで、【基本は長期保持】であって、頻繁な売買もヘッジも必要ないと考える人がほとんど。それは当然で、頻繁に売買するとかヘッジを考える人なら、個別株でも先物でも売買すれば良いわけで、わざわざETFの世界には来ないんじゃない?またそういう人でもETFを買う時には、「これは長期保持で頻繁に売買はしない。ヘッジもしないで放置」と考えるのだろうと思う。
私みたいなニッチな世界で生き続けてきたオヤジとしては「ここに勝機がある」と思うわけで、「配当・分配金をもらえる」という債券みたいな良さがあり、また「普通の債券を空売りしたりヘッジしたりすることはない」ことから、もしETFでヘッジ方法があったら、それすなわち「計算上の取得金額を下げる」ことに繋がるわけで、「利回りを上げることが可能」となるのね。これって今までの債券投資ではまず出来ないこと。
本当にETFの世界って大きくて、アメリカ国債のETFもあるのね。でもそれはクーポン、いわゆる利子をもらうことを重視しているのではなくて、【国債の値動きで利益を出すETF】がある。つまりそういうのは「キャピタルゲインとキャッシュフローの両方を狙うことが出来る」わけです。
それとインデックスETFでも、原資産の動きの2倍3倍のパフォーマンスがあるETFがあって、これが結構人気なのね。「レバナス」という言葉を聞いたことがある人は多いと思うけれど、ナスダックの値動きに2倍のレバレッジが効くというETF。つまり簡単に言うと、ナスダックが20%値上がりをする時に、そのETFは40%の値上がりがあるように設計されたもの。
これがヒット中。でもナスダックの値下がりがあって、レバナスが大きく下落して泣いている人も多い。
ここでこのブログの読者なら、「先物を売買すれば良いじゃん」と思うでしょ。私もそう思う。
ただこのX2、X3ってのがどういう意味だかちょっとまだわからないんですよ。まさか「Bullなら上昇だけ3倍で、下落は普通」なんてことはありえないだろうし(笑)、ただ値幅が増幅されるだけなら、レバレッジが効いている先物でもCFDでもやれば良いんじゃないですかね。
ナスダックのE-miniであるNQですが、1ティックは0.25ポイントで5ドルです。つまり1ポイント20ドルなわけですが、今、ナスダック100が15000だとすれば、それかける20ドルで30万ドル。E-miniを1ロット売買するだけで、30万ドルの原資産を売買するのと同じ。これって円にすると4500万円ですから、かなり大きな投資となる。
この4500万円相当のE-mini1ロットを売買するのにさて「マージン(保証金)」はいくら必要でしょうか。
NinjaTraderですが、チャートソフトの会社ですが、売買仲介もやっているのね。で、そこでのマージン(保証金)ですが、「デイトレ」ならなんと1000ドルです。でも日をまたいでポジションを持つには約18500ドルのマージンが(保証金)必要。
最低このお金を入れれば、つまり280万円で4500万円相当のナスダックを売買できるということ。ナスダックが1%動いたとすると、それは45万円ですから、280万円から見ると16%となるのね。
だからレバナスのレバレッジが2倍なんていうのは、先物からみたら「たった2倍?」となるわけです。
ただし、マージンは「最低その額が必要だ」というだけで、利益が出る場合は良いにしても、損も同じく大きいですから、実際には必要なマージンの3倍程度は必要じゃないですかね。でもそれとて「長期で保持」したらリスクはもっと大きいわけで、4500万円相当の売買をするのに280万円のマージンを含めて2250万円入れたとしたら、2Xのレバナスと同じことになる。(笑)
でも必要なマージンといえば、280万円なのね。
そんな金額は無理だという零細投資家にはE-miniより小さな「マイクロ」なるものが出来て、それは10分の一の大きさ。
また世の中にはCFDなるものもあって、これは「少額でも投資は可能」なのね。
でも世の中はなぜかETFの存在感が大きい。
これは宣伝がうまく行ったのと、「とっつきやすい」のは間違いがないのね。少額から出来るしETFって限りなく株に近いから違和感がないのでしょう。でも先物だなんてことになると、【敷居が高い】のは間違いないし、CFDは、なにそれ?って怪しげなものを感じるのかもしれない。
私としてはやっぱり先物が好きで、正統派と言っては言い過ぎだと思うけれど、プロや機関投資家も使う歴史があるものなのね(先物の発祥は大阪の米相場)。そしてよく言う「デイトレイダー」はこのナスダックのE-miniやS&P500のE-miniをデイトレ対象としてトレードしている。上にも書いたように1000ドルのマージン(保証金)で良いというのはデイトレーダーを呼び込む作戦ですね。
また先物を売買しなくても、先物を監視するのは非常に重要で、世界中のプロや機関投資家が売買するから、「ビッグプレイヤーの動向を探ることが出来る」のね。だからETFが主だとしても先物を無視するとうまくない。
しかしこの世界って進化しているのか堕落しているのかわからなくて、FXで当社は100倍のレバレッジが掛けられますなんてのがある。そうかと思えば中には500倍、1000倍なんていう証券会社もありますから、この世界は「賭博場」と言っても良いような気がしています。
そしてETFに関して書いておかなくてはならないことがあって、原資産の2倍3倍で動きますという中に、「BullとBear」の二種類あるものもあるのね。つまり、「上げ方向を狙ったETFと下げ方向を狙ったETFがある」。面白いですよね。
これって「ショート(空売り)」に抵抗がある人も多いし、【下げると思った時にはどうすれば良いんだ?】という人たちも多いからでしょう。だから理論的にはこの二種類を使い分けることによって、「上げでも下げでも取りに行ける」ってこと。
でもね、まだ確証はないのですが、「上昇時に二倍動く」というETFが、下落時にはどう動くかに注目すると、どうもその動きのほうが大きいような気がするのね。これって、「下落する」と読んだ時に「下落用のETFを買う」のではなくて、【上昇用のETFをショートする】方が効率が良い可能性がある。(要確認)
だとすれば「上昇時には下落用のETFをショートする」なんて手も使えるわけで、まぁ、この辺は「そういう事も考えられる」というだけのことで、上昇を狙うETFでもショートするのに何の問題も無く可能なら良いですね。
やっぱり「ETFのショートが簡単に問題なく、安く出来るのか」がポイントですが、本当にこの情報って少ないんですよ。
そしてもしショートが簡単に出来るなら、他にも面白いETFってあるのね。
上に書いた国債のETFがそれ。これってキャピタルゲインと配当と両方狙えるとしたら、【国債を買うより良い】ことになる。つまりショートができれば「簡単にヘッジが出来る」ってこと。もちろん国債の先物でショートすればよいのだけれど、一つのETFを売買するだけでヘッジが出来たら良いなと思うわけです。
それができれば国債を保持するよりかなり効率を上げることが出来るはずなのね。
そしてですね、国債の動きってご存知のように「大きなトレンドができやすい」じゃないですか。その国の「金利が上昇中、下降中」という大きな動きがそのままETFの動きになるわけで、【方向性が非常に見やすい】のね。
それと、国債のETFにも「値動きの3倍を狙うETFがある」のに気が付きました。そしてBullとBearの二種類があって、値上がり値下がりの両方を狙えるようになっている。
ここで面白いのを発見。
現在、金利が上昇中ということは、国債は下げ続けるということですよね。そして国債の値動きは「期間が長いほうが大きく動く」のが普通。ということは?ここが重要なのですが、アメリカ20年もの国債のBull (上昇狙い)X 3のETFは今、めちゃくちゃ安いわけですよ。
でもアメリカが来年には利下げに動くのはほぼ間違いがないようですから、20年もの国債の値は上昇するのは約束事みたいなものですよね。じゃ、今安いBull X 3のETFを買って待ち伏せたらどうかというアイデアが出る。わかりますよね。
まずは20年もの国債の金利の変化のチャート。まずこの3年の変化を頭に叩き込んでください。
そして全く同じ時間軸の20年もの国債ETF Bull X 3のチャート。上げ方向に3倍に動くETFですから、国債が値下がりしている今、非常に安い。もうすぐゼロになりそうなくらい安い。
アメリカが利下げに動き出すとこのETFは「急騰するであろう」ことは皆が考えることで、また値が安いこともあって、出来高が急増している。
私はそもそもETFの詳しいことがわかっていませんが、私もギャンブルしてみようかな、なんて思っています。(^_^)v
ただし、ここが重要なのですが、このETFを買っている人たちの様に、今の時点で「期待で買う」ことはしません。自分は一体何のために何十年もチャートとにらめっこして経験を積んできたのかってこと。
つまりですね、「初動をつかめば良い」ってことであって、いつ出るかわからないお化けを今から待ち続けることはしないということです。
私がビットコインの売買を始めると書いた日記は読みましたでしょうか。なぜそんなことを思い立ったかというのは、あの日記に乗せたチャートに答えがあります。
では「いつ動くのか?」「本当に動き出すのか?」「どのくらい動くのか?」ですが、そんなことは私にわかるわけがない。将来は神の領域だから、私はそこに踏み込んでああだろうこうだろう、こう動くはずだなんてことは考えない。いや、様々なパターンを想定して、それぞれの動きにどう対応するかは「事前に決めておくことが重要」だと思いますが、「上がるという前提を持つ」ようなことは基本的にしませんし、「上昇に賭ける!」みたいな考え方も無い。
ただこのETFに関しては「今の金利高はいつまでも続かない」のはほぼ100%間違いがなくて、でも目先的に今以上の金利高になる可能性もないわけではないから、【今が買い時】だとは全く思いません。
だから「上昇を始めたらタイミングを見て買い出動」なのね。でもそれをうまく掴めなかったら「縁がなかった」と思って終わり。見送るだけで深追いはしません。
じゃ、それを毎日見張っているのか?ってことになりますが、それはそれでETFの勉強をしながらチェックするのも良いし、基本的には「値が動き出したらチャートからアラーム」が出るようにして放置するのが良いかと。
どうなりますかね~。
ああ、チャートの上下の境界線に「D」のマークが出ていますが、これは「配当金がこの時に支払われた」という意味で、このDをクリックするとその内容が表示されます。
この考え方は「配当が高い個別株、あるいは配当狙いのETF」にも通用するはずで、「配当を受けつつ、ヘッジをする」事によって「計算上の取得単価を下げることが可能」ですから、それすなわち「一般的な社債より高いパフォーマンスを得ることが出来る」ことになる。
当然、社債と違って「償還日がない」ことから、そのまま何年でも続いていく可能性がある。この手のETFを買う人達は皆それを狙っていて、「暴落したら買い増ししたい」なんて言っているのね。
私もその考え方に似ていると言えば似ているわけで、でも私の場合は「下げ波動にはヘッジ玉を入れる」という考え方で、下げの影響を軽減できると思っているわけです。当然、非常に安くなる場面があれば、買増しするのも良いかもしれない。でも逆張りはしない。
ヘッジなんて口でいうほど簡単には行きませんが、「下げをヒヤヒヤしながら眺めているよりは良い」と思っているわけです。
ヘッジもしない、しかし安いところは拾う戦略で、時間が経つとその作戦も生きてきて、「利回りが年間10%を超えた」なんてことも起きている様子。
当然、キャピタルゲインも期待できる。
私はそういう戦略に魅力を感じる年齢ではありませんが、息子たちが今からそれを初めて、「所得単価を計算上下げていく」事ができたら、面白いことが起きるかもです。利回りが良いからと「クレディ・スイス」で勝負だ!なんて買うようなこともなくなるかもですね。(笑)
この考え方は今までの債券投資と株の長期投資との「中間を狙う手法」として興味を持っています。これで債券投資を置き換えるなんてことは全く考えていませんが、10分の1でもこれに置き換えられたら「債券の二倍のパフォーマンスを叩き出す可能性もある」わけで、とりあえずは「これでやってみたい」と考えています。
まだアイデアの段階でしかなくて「ハードルや障壁はまだ見えていない状態」ですし、例えばショートが簡単に安く出来るか出来ないのかは大きな問題点ですが、もしそれが出来ない場合は、個別株のショートなり、S&P500の先物でもCFDでもショートは簡単。また国債の場合も同じで、【今までトレードしたことのない銘柄を通常のトレードの候補にそれらを入れるだけ】で済むわけですから、問題があってもそれを解決するなり迂回する方法はいくらでもあるだろうと思っています。
ただしこの方法は「資産運用」であって、「資産を作る方法ではない」のね。ご存じの方はご存知だけれど、私は資金をAとBに分けて「二刀流」でやっているわけですが、B資金が資産運用で債券投資を中心にやっています。そして今回のもB資金のうちで「新たな運用方法を加える」という考え方でしかありません。
でも何度もこのブログに書いているように、そもそも「どうやって資産を作るのか?」という問題があります。種銭がなければ資産運用も何もないわけですから。将来的にこのAの方法が消滅することを実は私は一番危惧していますし、本当はこれのノウハウを子どもたちに残したい。
このAで稼ぐからこそ、そのお金をBにまわして運用できるわけで、私にしてみるとAのトレードが原点なのね。でもその方法を子どもたちに伝えるのは難しいから、とりあえずBの運用の方で新たな方法を模索しています。本当はそれじゃ駄目なんですけどね~。
その他、こんなのも行けるかもしれないというアイデアはいろいろあります。
それとこのブログでいつも話している(デイトレを含む)短期トレードですが、ETFには興味がないという人も「トレードの対象」としてETFをちょっと見て欲しいんですよ。
目から鱗が落ちるのは間違いがないと思います。
例えばですね、何も考えずに無作為に選んだあるETFですが、日足でこんな動きなんですよ。このETFは「社債」のETFだからピコピコ動くことはないんでしょうね。出来高のところに出ている「D」は「ここで配当が支払われた」という意味。
私はいつも先物ばかり見ていて、「動きが緩慢で見やすいのが無いかなぁ」ってそんなことばかり考えています。
で、これを見て、「嘘だろ?」って思ったのね。こういう動きで勝てないならトレードなんかやらないほうが良い。これ、日足ですよ。こんなの見たこと無い。
テスラのETFも面白い。右側のメモリを必ず見てくださいね。動きがなだらかでボラが高いという不思議なETF。
画像をクリックすると大きく表示されます。そしてもう一度クリックするとかなり大きな原寸大で表示しますので細かいところも見えるはず。
あれれ、テスラの株式も面白いですねぇ。これ、目からウロコですわ。株のスイングトレードなんて考えたこともありませんでした。ちょっと株式もいろいろ調べてみよう。
やっぱり私はこういうトレードで資産づくり(運用ではない)を考えるほうが楽しいし燃えます。(笑)
それでちゃんと稼げれば、運用なんて全額定期預金でも良いくらい。
ただし、私は今の時点ではETFの「売買手数料」とか「スプレッド」がどうなっているのかわからないのね。だから売買を繰り返していると「手数料負けしてしまう」なんてことがあるのかもしれない。
なんとなく、ETFって「長期投資専用」みたいな感じを受けていて、頻繁に売買するような対象じゃないのかもしれない。
そもそもETFってレバレッジを効かせて売買できるんだろうか。そんなことさえ知らない。(笑)
でも長期的な展望は持っていて、「ヘッジをしながら配当・分配金を手にする」という基本でやってみたいわけですが、当然、ヘッジを入れるタイミングは「チャート分析」をするわけです。
そしてヘッジは「下げに対する対策」ですから、結果的にそれが機能していれば「計算上の取得金額が下がっていく」のね。ということは?当然、キャピタルゲインもあるわけで、表現を変えれば「いつものトレードと同じ」ことになる。
息子たちがこれに慣れてくれば、「普通にトレードをしてみようか」ってなるんじゃないかなぁ。で、そのうち、「デイトレも面白いじゃん」なんてね。
実は私も一番最初は「株式投資から入った」わけで、まぁ長い間の紆余曲折があって、結局、株式投資から離れて先物のトレーダー、そしてデイトレーダーと変わってきたわけです。
つまりですね、今回考えている方法の延長線上にはデイトレもあるってことなのね。でもそれをやってみろと息子たちに言っても「う~~む」というわけで、もうデイトレのことは口に出すこと無く、ETFのヘッジを中心にやろうという建前を崩さず、あいつらをデイトレも出来るように育てる。(笑)
だから今回の話は、私としては当初の私の願いをかなえることになるかもしれない作戦でもあるのね。(^_^)v
息子たちは株式投資にも興味があるんです。当然、長期投資ですが、「ヘッジを必ずする」という大原則を保ちながら私もやろうと思っています。というか、「これなら出来るでしょ?」というのを見せないとならないのね。
そもそも次男坊は公認会計士で常に企業を見ていますから「ある企業の株を買うべきか買うべきじゃないかは、きっちり調べれば俺にはわかる」と偉そうに豪語するんですよ。
じゃ、それを買おう、ではなくて、「彼が選んだ会社を【候補】とする」に留めておいて常に動きは監視して、【買いサインが出たら買う】というふうにすればよいだろうと。そして当然、ヘッジをするというのはお約束ですから、それも楽しみにしています。
実は前にちょっと書いた(怪しい)投資顧問とは別に、他の投資顧問と契約をしました。
もう何十年も前になりますが、株式投資をやっている頃、「上がる株を知りたい」とやっぱり思っていたのね。で、とんでもなく高い顧問料を払って、銘柄やタイミングを教えてもらっていたのですが、コンサルの言うように売買しても儲けは出ず。
今、思えば笑い話で、良い話を他人に教えること無く、自分で売買すれば顧問料の何十倍、何百倍もの利益があるわけで、「飛んで火にいる夏の虫だったんだなぁ」と思う。
大体「XXXが上がる」なんて情報があると、すぐ飛びついちゃうわけですよ。でも「あがらないじゃんか」なんてこともあるし、「おいおいおい、下がってきたぞー」なんてこともある。
当時はまだチャート分析は下手だったし、「ヘッジ?なにそれ、どうやるの?」みたいなレベルでしたから、ただ単に教えてもらった株を買って、じっと我慢の子だったのね。
でもあれから何十年も経って、今になれば「注目銘柄」として聞いておけば良いし、買いサインが出たら買う。出なければ買わない。難しいと思ったら手を出さない。そして買ったにしても売りサインが出たら売る。あるいはヘッジすれば良いだけのことだと思うのね。
ところがですね、じゃぁ「参考銘柄」をどうやって手に入れるのかってことなのね。これが難しい。
昔なら四季報を端から端まで読んだり、株式投資関連の週刊誌を何冊も買って読み漁ったりしていましたが、この作業がかなり大変なのね。ましてや下手に投資情報を手に入れると「カモにされる」事が決して少なくないのは「証券会社のオススメ」と同じ。ましてや今は投資対象は世界に広がっているわけで、渋谷のスクランブル交差点のど真ん中に立って、「俺、どこへ向かえば良いの?」状態。(笑)
だったら「注目銘柄のスクリーニングは外注すれば良い」という考え方を今は持っています。少なくとも私が探すより良いのは間違いがない。
でも「飛びついてその株を買うようなことはしない」ってことなのね。またいつか買うことになっても、コンサルの言葉を信じて「Buy & Hold」なんて絶対にしない。売りサインが出れば売るし、また買サインが出れば買えば良いだけのこと。
またビットコインを調べている内に、ビットコインの現物を持っている場合、「金利」を貰う方法があるのを知りました。その金利も変動するわけですが、え?そんなに?というレベル。ということは、まさに上に書いたようなことと同じことがビットコインでも出来るのね。現物を持ち続け「必ずヘッジをする」という考え方です。
ビットコイン投資が好きな人は、ああだこうだと理由を並べて「必ず上がる」と断言する人も多いですが、「上がるか下がるかわからないけれど、ビットコインを持つ」という人ってまずいない。でも私はそれで良いと思うのね。
私は「投資とは将来という神の領域を予想して賭けるものではない」という考え方を持っているのは読者はご存知だと思うけれど、私の基本ってかな~~~り単純で簡単で、「投資とは波乗りでしかない」と考えていて、【上がれば買う】【下がれば売る】という考え方です。だから「惚れ込んで持ち続ける」なんてことはしない。宗教じゃないのですから「上がる」と信じることもない。もちろん「下がる」と信じることもない。
でも「一つだけ信じていること」があるんですよ。それは【必ず波が来る】ということ。それのみ。
つまりこれに徹すれば良いと思ってるのね。これですよ、これ。サーフィン。(笑)
でも怖い波には乗らないし、好きな波が来るまで待ち続けます。そして「逃げたほうが良い波」も必ず来るのね。それへの対処も「良い波に乗るのと同じ様に大事」で絶対に無視しない。
ところで、私は金のファンドを持っていますが、これって持っていても不労所得は生まれないのね。ただキャピタルゲインを狙うだけ。
でもこういうのはつまらないとETFを調べる内に思うようになりました。
やっぱり「持っていれば金利なり配当なり分配金がそこそこ入る」ような対象を長期で持つ。しかしヘッジは必ずするという方法が良いとした場合、ビットコインもその対象になりえるのね。
面白いかもしれない。
こういう「常に売った買ったを繰り返すトレードではなくて、ヘッジを重視するという方法」なら集中力もなくなって、すぐ目がショボショボしてモニターを見続けることが難しくなった私にも出来るんじゃなかろうか。
人生100年時代にどうトレーダーとして生き続けるか。(笑)
しかし自分でもどうしてこれほどトレードが好きなのか不思議です。でもやっぱり目的があるからなのね。夢というべきか。実は7年前に日本の企業に就職が決まっていた長男に「俺と一緒に夢に向かって走って行かないか?男として生まれて、挑戦する価値はあるぞ」と誘ったのね。で、それに「乗った!」ということで一緒にマレーシアに来たわけです。
ま、その夢の内容は口に出すのは恥ずかしいから言わないし、書きませんが、まだまだその夢を捨てていないのね。
お金を儲ける夢じゃないんですよ。「お金を使う、お金がかかる夢」です。でも一言で言えば、【平民の逆襲】ですかね。我ら平民には出来ない、お前らなんか関係ないと言われ続けてきたことに挑戦したいのです。
だからもっと稼がないとならないのだ~~~。世界は私達を待っている。(笑)