相変わらず日本の寿司屋や居酒屋のユーチューブを見てはため息を付いている毎日ですが、日本って本当に「豊かな食文化」があると思う。そして価格もピンキリで【選べる】ってのが凄い。
日本の情報を見ていても、基本的には高級店には興味がないんですよ。というか残念ながら30年以上も日本から離れて「良いものを食べていない」ですから、【良いものがわからない】と言っても良いのね。
まずは良いものじゃなくて、「普通のものを食べたい」と思い続けて30年。(笑)
大好きなマグロじゃタコじゃアジじゃと言っても、有名な産地の極上のものを食べたいわけじゃなくて、日本の【普通の回転寿司レベル】で十分なんですよ。だからたま~~~に日本に行っても有名店や高級店に行くことは無くて、【寿司ざんまいレベル】があれば上出来なのね。
最後に日本に行ったのは2019年で、簡単な手術のはずが35日間の入院になってしまったけれど、本来なら1週間の入院+外来で大丈夫だったのね。ところがホテル住まいをしながら週に一度外来に行くくらいなら、入院していたほうが良いと思ったんですよ。ホテルで突然、出血したり具合が悪くなったらどうしようって思いますもんねぇ。
で、入院は二週間になり、傷口が塞がらずに延長、また延長でとうとう35日間も入院。
保険は無いので全て自費でしたが日本の医療って本当に安いと思う(マレーシアより安いと思う)。入院しても同じで、下手にホテルに泊まるより安いかもしれない。ましてや入院していれば24時間、介護はばっちりだし、血圧を測ったりなんてのは毎日3回やっていたし、担当医は毎日様子を見に来てくれるし、上げ膳据え膳の3食付き。
ま、この病院食が問題と言えば問題だけれど、私は入院しながら美味しい食事を食べたいとは思わないタイプで、逆に「健康的な食事を続けられるチャンス」だと思うくらい。
でもやっぱり病院食は病院食なわけで、入院をしていても本来は入院しなくても良い状態だったから、後半は医師と相談して「外出、外食、外泊もOK」の許可をもらったのね。これは医師も「一日中寝たきりより良い」と言う。
それからは毎日二度は外出するようになって、近くの小さな喫茶店に入り浸ってママさんや常連客とおしゃべり三昧。その他、大きなイオンに行って買い物、散歩をしたり、そして外食の毎日。(笑)
最寄りの大きな駅は「赤羽」だったのですが、駅の周りにはそこそこの店が結構あるのね。寿司屋は「寿司ざんまい」があったので、一日おきに通っていました。幸せだった・・・。王将にも通って餃子を結構食べたっけ。
2日に一度は必ず食べたのが、こんな普通のアジ。美味しかったなぁ・・・。「アジのいない国から来たんですか?」って聞かれたっけ(他店でも言われたことがある)。一日おきに来る客って日本じゃ珍しいんでしょうねぇ。それも必ずアジを四貫は食べるんですから。
かつては日本に帰ると、成田だけれど到着したあとに必ず出発ロビーにまで戻って「寿司田」に行くのが決まりでした。ここでお刺し身やお寿司で一杯飲んで、「日本に帰ってきた~~」と安心していたわけです。そして成田を出る時にも「最後のお寿司」として寿司田に行くのがお約束。
ある時、調子に乗って飲みすぎて、飛行機に乗り遅れそうになったこともあったっけ。その時は搭乗アナウンスで気がついて、搭乗口までJALの職員とダッシュで、飛行機に乗ってからすでに着席している人たちの視線が恥ずかしかったっけ。そういえばある時、成田から香港へ行く便で、マイレージの無料の航空券(ビジネス席)だったのだけれど、なんとファーストクラスにアップグレード。でも疲れているのに飲みすぎて、飛行機に乗ってから香港に着くまで爆睡。ファーストクラスの食事も一切食べず、到着直前にオレンジジュースをもらっただけだったり。座席もリクライニングさせずに直立のまま、離陸したのも気が付かずに、食事の案内にも起きず、そろそろ到着のアナウンスと共にCAに起こされて目が覚めた。(笑)
当時の寿司田って結構美味しくて、そもそも「寿司田グループ」は「写楽」という名の店舗を含めて結婚前、結婚後、子供が赤ん坊の頃からオーストラリアへ渡るまであちこちの店舗に良く通った店でした。
だから偶然、成田店の店長も昔からの顔見知りだったし、その他、知ってる板さんが成田にいたし、いつも店に行くと「おかえりなさーい」と言ってくれるのが嬉しかったっけ。そして成田を発つ日は「いってらっしゃーい」と声を掛けてくれた。
でも寿司田が撤退して、違う寿司屋になってからは「一度行っただけで止め」で、全く美味しくなくなっていたっけ。
あの成田で食べる寿司って本当に意味があったのだけれど、もうそれもないし、なぜか日本に頻繁に帰ることもなくなってしまった。
全てが遠い思い出・・・・。
でも「寿司ざんまい」って各地にあるし、全く駄目な店(たとえば池袋店)もあるけれど、概ねオッケイ(築地本店はかなり良いと思う)で、心配せずに入れる店。そして料金もリーズナブル。
つまり私にとってはあの寿司ざんまいレベルが「一番」だったわけで、それ以上の寿司を食べたいという欲求がまずないのね。もし日本に住んでいたら、段々と「もっと良いものを食べたい」となるんだろうけれど、今の私は「アジがあるだけで感激する」レベル。
そういう意味で困るのがマレーシアで、寿司ざんまいレベルより上か下しかない。そして「まともなアジ」を出す店は【一軒もない】のね。(笑)
当然、上のレベルの店って何件もあるのだけれど、私には通える値段じゃないわけです。それもほとんどが「おまかせ」で、カウンターに座って好きな寿司を好きなだけ食べたら大変なことになる。3人で食べて飲んだら多分10万円は行くんじゃなかろうか。う~む、もっとかも。
で、日本のユーチューブを見ながら、こんな店があったら・・・と妄想を続ける。(笑)
この店のマグロはアウトだと思うし、いわゆる「居酒屋レベル」だろうけれど、こんな店があれば天国だと思う。週一では通いたい。週二でもいいかな?(笑)
実はマレーシアではほとんど話題にならない和食店だけれど、KLの中心にあるJ’s Gateの「Sakanaya Umihiko(魚屋海彦)」は面白い店だと思ったり。
お寿司はこんなで、シマアジとかいろいろお好みで頼めるし、他の魚介類もそこそこあって、価格はリーズナブル。
ただ、日本人のちゃんとした板さんは居ないみたいで、調理も握りもかなりいい加減。日本ではありえないレベル。(笑)
でもそれに拘ると、本当に行く店がなくなるのね。
でもマレーシア・クアラルンプールって「セレブには問題がない国、都市」で良い店はいくらでもある。(笑)