最近「トレード関連」のメールを頂戴することが多いのですが

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読者の方からメールやコメントを頂戴するのは非常に嬉しいのですが、ちょっと困っていることがあります。

それは、例えばUSD/JPYだったり、S&P500だったり、【どの様に読んでいますか?】という質問が多いのね。きっと最近、ETFに関して書くことがあるので、検索で飛んでくる人が増えたのかもしれない。

これに関しては何度もブログに書いていますが、【私は将来を読まない】主義です。もちろん「想定」はいくつかしますが、それによって売ったり買ったりしないということも書いています。

質問をする前に、ちょっとでもブログを読んでくれると嬉しいです。

私には「将来のことは全くわからない」のですよ。「将来は神の領域」だと考えていますし、予想をしてもそんなのは競馬や競輪の予想と同じで、「全く違う考え方」の人がゴマンといるわけで、そんな中で自分が正しい予想ができるかなんて全く思いません。どうにか勉強し、研究し「予想が当たる確率が上がるようにする」なんてことも全く考えません。

逆を言えば「予想は必ず外れる」という考え方だと言ったほうが良いと思います。

私の人生では「予想の連続で、大外れの連続でもあった」と言って良いと思います。実業でも同じだし、相場も同じ。もちろん途中で進路変更するなり、対処できることはしますが、【予想は当たらない】と考えるのが良いと思うようになりました。

でもそれは、今は実業から離れて20年も経つからそんな気楽なことが言えるわけで、実業の場合は「将来の予想なくしては何も出来ない」ですし、私の「将来は予想しない」なんてことは絶対にありえない。バカか?と言われてもしょうがない考え方。でも今、私は実業には一切手を出していませんので気軽なものです。たまに「投資をしませんか?」なんて話もあるんですが(レストランとか不動産)、一切、遠慮させてもらっています。

でも「やってみたい仕事」とか、不動産でも「面白そうだ」と思う案件はあるんですよ。でもそれは自分の妄想の中で楽しむだけで(笑)、手は出しません。ある意味、学生時代に起業して長年、いろいろやってきて、もうそういうのは疲れているのね。そしてはっきり言って「効率が悪すぎる」んですよ。苦労の割には見返りは小さい。

ま、それは私が商売下手だということでしかないのですが、下手なのがわかっているのに今更手を出したいなんて思わないんですよ。

これは相場、トレードも同じで、【これからどう動くか】なんて全く考えません。いや、その言い方は違っていて、【どう動くかの想定はいくつかしますし、どういうケースだったらどう動くかを考えるだけ】なんですよ。

昔は違っていて、「XXXが上がる」とそこそこの人の読みを聞いたり、「自分でもそう思う時」はあるわけで、【買い出動】しました。

でもそれが大当たりするなんてことはほとんどなかったのね。それどころか失敗することも多かった。

そういうことの連続をそれなりに長い期間、経験しますと、もうそういう「競馬の予想屋みたいなことはやめよう」と思うようになったのね。ではどうしようかとなるわけですが、私は【全ての答えはチャートに出ている】と考えるようになったんです。そしてチャートに示される値動きだけが【真実だ】と思うようになりました。

そもそも「上がるはずだ」なんてのはチャンチャラおかしな話で、そういう銘柄なら「もうすでに上がっていないとおかしい」ってことなのね。広い世界の中で「情報を知っているのは私だけ」なんてありえなくて、自分は「情報を得るのは早い」なんて思ったところで、自分に情報が回ってくる頃にはもう「皆が知っている」と思って間違いがないのね。

だから「上がるはずなのに上がっていない」「下がるはずなのに下がっていない」としたら、【シメシメ、これがどう動くのか知っているのは俺だけだ】なんて考えたら大馬鹿で、【動いていないということは自分の情報や考え方がおかしいのだ】と考えるのが順当だと思っています。

そしてその情報から「どうするべきか」は皆がそれぞれ寝ずに考えているわけで、その答えとして「買う」だけじゃなくて、「大した好情報じゃないから、上がったら売りだ」なんてことを考える人もいる。そんな中でどうして自分の考えが正しいなんて思えるのか。

まさに「将来を当てようとする」のは競馬競輪の予想屋と同じだとしか思えないのです。

でも世の中の人達の99%はそうやって「将来を予想して投資やトレードをしている」のね。

でもそれが上手い人も間違い無くいるし、進路変更も素早い人がいる。私はあの秒速で1億稼ぐ男と言われる「矢沢翼氏」がまさにそのタイプだと思っていて、彼のFXの売買を見ていて、「半端じゃなく凄い若者だ」と驚いたんですよ。そして彼の決断の速さと変わり身の速さが「彼の成功の理由だ」と思った。

でも残念ながら自分には彼の持つ才能がない。全く無い。どうしようもないドジなやつ。(笑)

じゃぁどうするのか。

答えは簡単で、チャートには過去と現在の全てが見れるわけですから、上げトレンドなら買う。下げトレンドなら売る。それだけなんですよ。そしてそのタイミングはどう読むのかは、それぞれの分析方法によって違うわけですが、私は私で、長年、悩んだ挙げ句、「これなら行けるだろう」という私なりの手法があるのね。でもそれは他人には通用しない。他人には他人のそれがあるわけで、自分に合わせたオーダーメイドの洋服が他の人達に合うわけがないのと同じ。でもま、他人の服でも良いと思えば、自分なりに作り替えて使うことは結構やります。でもどちらにしても「自分用に作り変えないと使えない」ということ。

だからS&P500にしても、これからどうなるかなんて考えないんですよ。少なくとも今(2023/10/31)の時点では【下げトレンド】なのは間違いがないですから、【売りから入れる場所があるかどうか】を重点的に考えます。当然、チャートにはいちいち表示させませんが、トレンドラインや抵抗線、支持線は表示させなくてもぱっと見れば脳内でわかるわけで、それも考慮はしますが(フィボナッチは使わない)、「どこで買おうか」ということは考えないのね。それは私は「トレンド重視で行く」という大原則があるから。

S&P500 E-mini 日足 (2023/10/31)

でもこのチャートで「下げ止まり」が見えたら、上昇波の第一波、修正波の第二波の動きを見て、そして出撃するとしたら【上昇波の第3波で出撃する】という基本方針がある。でもそのタイミングを取るのが難しいと思ったらそのまま見送りで、何が何でもS&P500で勝たなくてはならないという必要性はないから。

そもそも私にS&P500の行方を聞くということは、「ETFでもなんでも持っていて下げが気になるから」じゃないんですかね。私の本音を言えば、「なんでここまで下がるまで放置していたのかが問題」であって、今後の動きじゃないのね。でも放置したのは「下がっても良い」と思っていたからなはずで、初志貫徹するのが良いんじゃないですかね。そもそも「いつか必ず上がる」「下げたら買い増しのチャンス」だと考えていたんじゃないですかね。

「わからない時」「悩んだ時」はポジションを解消するのが私の決め事ですが、それが出来ないから私に今後のことを聞くんですよね。じゃぁ、「売っちぇば?」と言われたら売るんですかね。【このまま持ちこたえてください。大丈夫です】なんて気休めの言葉は私からは絶対に出ません。

私の考え方ですと、この時点で買いポジションがある事自体、考えられないわけで、そして当然、下げ止まりも見えないような場所で「買いから入る」ことは、私は【自殺行為】だと自分に言い聞かせて来ました。これは私の経験からそう考えるようになっただけの話で、世の中には逆張りが上手い人も多いのね。でも自分はそれで失敗した経験が山程あるから、もうやらない。絶対にやらない。(笑)

だから当然、こういう動きの時点でロングポジションはありえないし、ロングポジションがあったにしてもすでに【損切りは済んでいる】場所であって、ナンピン買い下がりもありえないのね。

だから「これからS&P500がどう動くか」なんて私には全く関係がないし、そんなことは考えもしない。考えてもわからない。だからそういうことを私に聞いても無駄なんですよ。

これはUSD/JPYも同じで、理論的には「円安方向に力が働いている」とアメリカの動向を見ても思いますし、チャート上でもドルは上昇。円としては下降。だから「円安方向の狙いは【今は大正解】」だとしか思わない。でもそれはいつ変化するかも分からないし、変化が見えたらその変化に合わせて【自分も変える】だけのことで、いつどうなるかなんて想像しても無駄だと思っています。

ただし、USD/JPYに関しては、政府日銀が大きな政策変更をするかもしれないし、大規模なドル売りを仕掛けてくるかもしれない。今はそういう瀬戸際で「波乱が起きうる場所」だとは思っています。だからこそ多くの方もどう動くのかが気になるのでしょうが、私はそもそもそういう波乱が起きる可能性のあるところでは投資もトレードもしない。高みの見物をするだけです。

でもそういう場所だから勝負をかけたいと燃える性格の人もいるんでしょうが、私は真逆です。実はギャンブルは嫌いじゃないのですが、投資やトレードでは「ギャンブルはしない」と決めています。というか、そういう風に常に自分に言い聞かせています。とにかく自分は予想もできないし、こういうややこしい場所でポジションを持つだけの胆力もありませんから。(笑)

USD/JPY 日足 (2023/10/31)

私も世の中の人達がどういう予想をしているのか、どんな考え方があるのかは調べますし、特に「世界の動き」はそれなりに見ていないと資産運用の方で問題が出ますから気にしていますが、投資やトレードに関しては全く別の考え方です。

「上がると思うから買う」「下がると思うから売る」のではなくて、【上がれば買い】で【下げれば売り】という非常に単純な考え方でやっています。そして実はこれが「一番簡単」で「大負けしない唯一の方法」だと思っているわけです。

「投資、トレードとはサーフィンである」というのが私の持論。予想が当たった外れたとそれに悩んだり、それを楽しむべきではないという考え方を持っています。

【波を探して選ぶ。そして良いのが来たら乗るだけ】でしょ。波が来ないのに漕ぎ出すことはしないのが常識。「波が来るだろう」と予想だけで漕ぎ出すサーファーもいない。

そしてサーフィンも上級者並みにできるようになりたいとは思っていないのね。こんなのは夢のまた夢でしかない。

私はこのレベルで十分だと思っています。そして「このレベルで勝てる戦場以外では戦わない」と決めています。

急がば回れ

人の行く 裏に道あり 花の山

-----(追記)-----
 

自分とは考え方も手法も違う人の考え方を知るのは良いと思って、いろいろなトレーダーの話をユーチューブで聞いているのですが、テスタ氏の面白い話があったんですよ。多くの視聴者からの質問に答えている動画なんですが、その中で【複利で増やすのが大事だけれど、デイトレでは限界がある】と言っているのね。だからテスタ氏は「より多くを稼ぐため」に手法を変えたはずなのね。今は個別株を多く持って、長い目で見ているはず。

でも他の質疑応答で、「なんで負け続けの僕に聞くんですかね」という場面もあった。

つまり私は、テスタ氏は「デイトレをやっている頃のほうが稼げた」のだろうと思うわけです。

彼がどういう手法でデイトレをやっていたのかは知りませんが、最近の個別株を持つ投資方法ではうまく行っていないのは、まさに「長期投資の難しさ」じゃないかと勝手に想像しています。

ここは非常に重要なところだと思うのですが、それに気がつく人、納得する人がどれだけいるかなと思いつつ、聞いていました。

あの与沢翼氏もデイトレがうまいのに、それに重点を置かずに不動産投資を中心にしている。ま、ドバイという場所の特殊性もあるんでしょうが、与沢氏も「FXのデイトレじゃ大きくなる限界がある」ことに気がついたんじゃないかと思っています。

これってまさに、大口の投資家や機関投資家がデイトレをしないのと同じで、億単位の資金を動かすようになるとデイトレは難しいのね。自分の注文だけで値が動いちゃいますし、成り行きで売った買ったなんて出来ない。ましてや何千億円もの資金を動かす機関投資家は「長期保有+ヘッジ」しか出来ないはず。

テスタ氏はこうも言っている「デイトレは1億を超えてくると複利で増やせない」「デイトレは数千万までが一番効率が良い」と。

このブログの読者でこの言葉の意味することはわかる人がどれだけいますかね。

つまり、良くこのブログで勧める「Nobu塾」のNobuさんも、彼の手法だとどの程度まで利益を出せるかがわかるのね(彼が実際に売買している時の動画もあるから彼の手法もわかる)。そして彼は決して、巷で「すげ~~~」言われるほどは稼いでいないのもわかってしまう。でもNobuさんの素晴らしさは彼がどれほど稼いでいるかじゃないわけで、「トレーダーとしてどういうマインドセットを持つべきか」という点で、彼は素晴らしい情報発信者だと思うわけです。私はそんなNobuさんを「我が師」と尊敬もしているし、感謝もしています。

私がこのブログでも何度も「出来高が需要だ」というのはこういうことなのね。まして9桁デイトレーダーの場合、トレードする対象や手法って自ずと決まってしまうわけです。

それを打開するには「デイトレでも手法を変える必要がある」わけですが、それって「全く違う仕事を始める」のと同じことで、手法の変更なんて簡単だろうなんてのは初心者が考えることでしか無いのね。

でも面白いのがあの何百億を稼いだBNF氏ですが、彼も似たようなことを言っていた。彼もデイトレだったわけですが「デイトレで動かせるのは60億円まで。それ以上を動かすと値が動いてしまう」と。

このBNF氏とテスタ氏が言っていることは同じことですが、金額が違う。つまり、彼らは同じ日本の株式のデイトレでも「手法が違う」ってことがわかる。

初心者がそこまで考える必要は無いにしろ、もし将来的には大きくなる!という夢とやる気があるとしたら、【その日は自分にも来る】という想定で、【手法の確立も考えないとならない】わけです。その時に「どうしよう」と思っても、遅すぎることは無いにしろ、そこから「ゼロからのやり直しが始まる」と言っても言いすぎじゃないかもしれない。

私は矢沢翼氏がデイトレに見切りをつけた理由ははっきりわかりませんが、彼が本気で取り組めば面白いことが起きるだろうにと期待していたんですよ。不動産投資では十億単位のお金は大きすぎることもありませんが、FXで10億単位のお金をどうやってもっと増やせるか考えた時に、「これでは無理」と考えたであろうことが想像できます。デイトレでその単位の利益を出すには100億~1千億単位の売買をしないとならないんですから。

でも彼は「先物の世界」に目を向ければ良かったのにって思うのね。彼ならデイトレでも毎日1千万円単位の利益を狙える銘柄はいくつかあるんですから。FXでは難しいにしてもです。

ちなみに私の手法では絶対に、絶対に大金持ちにはなれない。(笑)

ま、こんな話は夢のまた夢で、笑い話だと思ってください。

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