マレーシア・リンギットが急騰していますね。何があったのかわかりませんが、円はリンギットに対しても安くなったわけで、とうとう1リンギ=32.348を付けている。
MYR/JPY 日足
米ドルに対しても上げている。
MYR/USD 日足
昨今の勢いのあるシンガポールドルに対しても上げている。
MYR/SGD 日足
マレーシアに何があったのかわかりませんが、流れが変わるんですかね。
MYR/JPYを週足で見ますと、直近の2022年の(円の)安値を超えましたし、2014年、2015年の支持線と並んだ。これを超えて来ると35円にまっしぐらか。
Malaymailでは米ドルに対して25年ぶりの安値から脱出。それは「アメリカの利下げ観測」があるからと書いていますが、それでは日本円やシンガポールドルに対しても上げている説明が付きません。
KUALA LUMPUR, Nov 6 — The ringgit continued its rally for th…
さてさて日本はどうなるんですかね。
円安は輸入品、エネルギー高に直結しますから日本国民は大変ですが、日本国としてはGDPも上がり、大企業は軒並み増収で絶好調。どの国でも「通貨安のほうが良い」のが普通で、円が安いと【日本そのものが売られている】【日本はもう駄目だ】と思う人が多いようですが、そういう人たちは「円が70円台だったころ」にどう思ったんですかね。あれで日本経済にとどめが刺されたというべきなのに。
私としては円が160円、170円と下げていくと問題が大きいと思いますが、この150円前後で慣れてくれば給料も上がり始めているしどうにかなると思っています。
もし逆に円高に触れると、つまりもしも日本が金融引き締めに入ったとしたら、日本経済そのものが大きく傾くと思っています。
ま、このままジッとしていて、アメリカの金融引き締めが緩くなって金利も下がってくれば、円も若干上がって良い感じになるんだろうと思っています。
ただ今のアメリカを見ていますと「(株も上がって)楽観論者が多い」と思いますが、様々な指標からは「アメリカはもう坂道を転げだしている」と言っても良いと思っていて、新たな銀行の破綻もありましたし、FRBの急激な金利上昇の影響があちこちに出ていると感じます。
アメリカが軟着陸してくれないと、ウクライナやイスラエルの件もありますし、うまくないなぁと・・・・。