半年ぶりにリッツカールトンの中華料理である「麗苑」に飲茶を食べに行ってきました。
あえてこの店に行きたかったと言うより、シドニーから来ている次男坊たちが泊まっているのがリッツカールトンなので、「お昼は麗苑で良いよね」、という軽い乗り。
チビも誕生日会はずーっと機嫌が良かったものの、２時間もの誕生日会と撮影で疲れた様子。
7月に彼らが来たときも麗苑に行っており、その時に「麗苑は落ちたね～」と話になったのですが、麗苑ってダボ家に取ってはかつてはマレーシアの中華のトップ5に入る店だったんですよ。また以前、次男坊がマレーシアに遊びに来た時には麗苑に行くことも何度かあって、次男も「麗苑は良い店だ」という印象を持っていたのね。
だから今回、私としては「麗苑が美味しくないはずはない」と思っていたし、それを確かめたい思いもありました。
やっぱりテーブルに座った瞬間は「さすが麗苑」という感じはある。
ところが～～～～～～～～～～。
点心ばかり色々頼んだのですが、食べ進めるに従って「これ、なんか変じゃない？」という意見がボツボツ出始めて、結果的に「麗苑、どうしちゃったんだろうね」と。かつての麗苑の売りは「北京ダック」で、今回もそれを頼もうと思っていたのですが、とりあえず点心を食べてまだ食べられそうなら頼もうということに。
結局、頼まなくて正解だったね、ということに。
美味しくないものもあったという感じじゃなくて、「美味しいのもあった」ような点心。
私は「ハーガオ（海老餃子）」が好きで、どの店もそれを基準して美味しさを図るのですが、麗苑のハーガオも海老がプリプリしていたもののちょっと臭みはあるし美味しくない。ハーガオが美味しくない店って飲茶としては最悪だと思うんですよね。お粥も駄目だったし、しつこく勧められたスープも「これ、醤油ラーメンのスープだね」なんて声が出る始末。
それでいて、会計はお酒は飲んでいないのに５人で１０００リンギット（約31000円）超え。一人６０００円プラスの料理じゃないと思うなぁ。
客はそこそこ入っていましたが、きっと彼ら全員、リッツに泊まっている旅行客だと思いました。あの料理じゃローカルの中国人が（日本人も）行くとは思えず。
またKLCC、ブキビンタンには美味しい中華料理店がごっそりあるわけで、あえて麗苑に行くということは無いんでしょう。
次男坊たちはその前の日も中華料理を食べたらしく、店は長男がおすすめの「Noble House」に行ったとのこと。そしてNoble Houseのほうが麗苑よりかなり美味しかったらしい。
私はNoble Houseには行ったことがないのですが、我が家の好きな中華料理店であるバンサショッピングセンターの中にある「Ming Room」と同じグループの店で、美味しいであろうことは想像できたし、いつか行ってみたいと思う店。
麗苑、どうしちゃったんでしょうねぇ。
それはマンダリンオリエンタルの【Lai Po Heen・ライポーヒーン】もそうで、かつては大好きな店だったのに、何年か前にマンダリンオリエンタルホテルの割引が大きいプレビレッジシステムに入っていて「これからはライポーヒーンで安く食べられる」と喜んでいたのが、ヨメさんと長男と一緒に行ったとき、【もうこのお店には来たくない】と二人揃って言われてがっかりしたことがあります。
またその時のプレビレッジはマンダリンホテルのその他のレストランも安くなるし、無料宿泊券や割引券があったので、ゴールドコーストから友人夫婦がマレーシアに遊びに来たとき、「モザイク」という店のディナービュッフェに招待したんですよ。でもその時、「大失敗」と思ったし、グルメの友人夫婦を連れて行って「恥をかいた」とまで思ったほど。
これはヒルトンホテルも同じで、ヒルトンもプレビレッジをやっていて、「二人で半額、３人だと３３％引き」みたいなシステムで、「高い店でも半額なら安い」とやっぱり思っちゃうのね。ところがヒルトンの和食「イケテル」も美味しくなかったし、大勢で行ったステーキの「Chambers Grill」も不評で、結局、ヒルトンのプレビレッジも使わなくなってしまった。プレビレッジの会費は捨てたのと同じ。そしてそれはマンダリンも同じ。
どうしてこんな事になっているのか。
ま、競争がかなり厳しいことになってコストを削減しているんでしょう。それでも客が来ないから「プレビレッジ」を販売して激安で客を集めている感じ。
我が家が頻繁に行く中華はサウジャナホテルの中の「ティーチェン」ですが、この１０数年、ティーチェンの変遷を思い出すとクアラルンプールの中華事情も見えてくるような気がします。
かつてティーチェンって安くて美味しくて、食べたい物を遠慮なく食べても一人２０００円で収まるような店だったのが、美味しくなくなったり、また戻ったり。そうかと思えば「とんでもない値上げ」をして「もう駄目か・・」なんて思ったらどんどん美味しくなってインスタ映えするような料理にもなったのね。そしてたまに美味しくなかったり。今では我が家もティーチェンの価格に慣れてきて、「注文の仕方」もわかってきたし「とんでもなく高いもの」を頼まなければそこそこ良い感じ。でも点心のハーガオ（エビ餃子）が３個で３６リンギというとんでもない価格だし、数日前に行ったときも「点心は相変わらず美味しい」ものの、一品料理が「いつもと味が違う」と思ったし、なかなか難しい。それでも今のところ、私にとってはティーチェンが一番かな。付き合い方がわかる店というべきか。
またBSCのミングルームやグランドインペリアルは安定した美味しさがあるし、また前は好きではなかったパラダイスダイナスティーも今は良いと思うし、鼎泰豊はもう飽きたし、好きだったドラゴンアイも店舗によって美味しくなかったり、なかなか中華も難しいと思います。中国人が多い地域の中華も良いと思いますが、私達が住むモントキアラからは遠いし、そもそも外食が少なく、店舗開拓も最近は全くしない我が家としては「ここぞ」という店がわからなくて苦労しています。意外に安定しているのが「パラダイスダイナスティー」からのデリバリだったりする。（笑）
しかし有名ホテルの中のレストランが駄目になったって本当に困るのね。私達が行くことは今は殆どないのですが、海外から客や友人が来た時にどこへ連れて行ったら良いのかがわからないのね。今までは「有名ホテルの有名なレストラン」だったらほぼハズレはなかったのに、今じゃ、ホテルのレストラン以外の方が良いような時代になってしまった。
でも一店だけ気になっている店があります。それはブキビンタンのマリオットの中の「上海」という中華料理店で、私の中ではその店が一番好きなんですよ。小籠包にしても「芸術だ～」と感動したくらいですが、この何年も上海には行っていないのね。気にはなっているのですが、ブキビンタンに行くことはほとんどないし、大好きな店だったからこそ、行くのが怖いみたいな気がしています。もし上海も同じくだめになっていたらどうしようなんて思ったり。（笑）
私は点心が大好きで、ゴールドコースト時代も買い物に行ったついで「一人で点心を食べる」なんてのが普通でした。ヨメさんに「毎日中華を食べると病気になるわよ」なんて言われたぐらい。「じゃぁ、中国人ってみんな病気なのか？」と返しましたが（笑）、昼ごはんは点心という生活でも全く平気。だから「美味しくて安くて気軽に行ける店」がモントキアラ周辺にあれば良いなと思っているんですが・・・・。
長男と電話をして「夜ご飯はどうしたの？どこへ行った？」と聞いたところ、オーストラリアへ帰る準備もあるし、チビも疲れていたので「ルームサービス」を頼んだとのこと。
それが半端じゃなく不味くて高かったらしく「電子レンジでチンしたような料理ばかりで酷かった」とのこと。
私としては「やっぱりね」みたいな感じしかしませんでした。
「マレーシアのホテルは安い」と多くの人が言いますよね。「マレーシアでは5スターの有名ホテルでも安く泊まれる」とそれを強調する人って結構いますが、私としては、では他国のリッツカールトンに泊まったことがあるの？比べてみたらどうだった？と思うのね。マリオットもそうですが、私に言わせると【価格は正直】なのね。皆さん、ブランドに気を取られ過ぎじゃないかと思う。
レストランの問題点以外に、人数だけは多いスタッフのレベルとか（飛び抜けて凄いスタッフもいる）、各場所にあるお手洗いの清潔感とか、「これが５スター？」と思う部分、他国の同じブランドのホテルとはかなり違うと思うところが多いんじゃないですかね。
でもオーストラリアみたいに「どこに泊まっても高い」よりは良いと思う。（笑）
